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カスタム出版とは? 自費出版との違いを詳しく解説

# 企業出版
# 出版マーケティング

別の記事で「商業出版」「自費出版」「企業出版」と3つの出版形式があることをご紹介しました。このうち「企業出版」は、「カスタム出版」「ブランディング出版」と呼ばれることもあります。この記事では「カスタム出版」に焦点を当てて、詳しくお話していきます。

企業出版とは?詳しい記事はこちら↓
『企業出版とは?一番わかりやすい入門編~メリットや事例、費用まで~』

カスタム出版の概要

カスタム出版とは、マーケティング、ブランディング、リクルーティングなどの経営課題の解決を目的とした出版形式です。企業出版とほぼ同義です。企業出版(カスタム出版)で制作するコンテンツは幅広く、カスタム書籍、広報誌、社史、記念誌などがあります。これらのコンテンツを、企業の目的に応じて”カスタムメイド”で制作できるというところからカスタム出版と呼ばれています。ちなみに、ブランディング出版という言葉を目にすることもあるかと思います。

ブランディング出版は、企業出版(カスタム出版)の一種であり、企業のブランド構築に特化した出版形式になります。制作するコンテンツは書籍がほとんどであるという点がカスタム出版とは異なります。

自費出版との違い

冒頭でも書きましたが、出版形式の一つに自費出版という形式があります。カスタム出版も自費出版も、著者が制作費を負担する出版形式になりますが中身は異なります。自費出版は、著者の経験やノウハウを書籍という形に残すことが目的です。企画や執筆を著者自身が行うため、伝えたいメッセージを過不足なく書籍に詰め込むことができます。

また、書店流通を行うケースは少ないです。これに対して、カスタム出版では書籍を活用して経営課題を解決することが目的です。集客やブランディングなど課題は様々ですが、制作した書籍を読者(ターゲット)に届けるところまで行っていきます。そのため、書店展開や新聞広告の掲載、セミナーの開催といったプロモーションまでしっかりと行っていく点が自費出版とは大きく異なります。

カスタム出版の特徴とメリット

特徴

カスタム出版は幅広いコンテンツ(カスタム書籍、広報誌、社史、記念誌)を取り扱っています。コンテンツの選択肢も豊富な分、目的も多岐に渡ります。大きく分類すると、見込み客の獲得、営業ツールの強化、集客力の向上、企業理念のPR・浸透、社員のエンゲージメント向上、企業活動の保存、採用活動の強化などがあります。

例えば、見込み客の獲得であれば書籍が適していますし、採用活動の強化を目的とする場合はパンフレットという選択肢もあります。企業理念の浸透を目的にする場合は、社史や記念誌なども適しています。このように目的に応じて、カスタムメイドでコンテンツを制作できることがカスタム出版の大きな特徴です。

メリット

現代は、SNSやWebコンテンツが普及し、わかりやすくて短時間で消費できる情報コンテンツが無形・無料で溢れています。そうした時代だからこそ、パッケージデザインまでしっかりと作り込まれ、信頼性の高い情報が体系的にまとめられ、モノとして形に残るコンテンツである書籍の価値が注目されています。広告媒体として、テレビCMやSNS、雑誌や新聞など様々な手段がありますが、書籍はこれらの媒体と比べて”リッチ”な印象を与えることができます。それが見込み客や転職活動をしている読者であれば企業への信頼感の醸成につながり、社員であればエンゲージメントの向上につながります。カスタム出版で取り扱っている書籍をはじめとしたコンテンツは、伝えたい人に届くコンテンツです。

カスタム出版の事例

最後に、弊社が手がけたカスタム出版の事例を1つご紹介します。ご紹介するのは、「医師」に特化した不動産投資事業を展開されている株式会社トライブホールディングス様の事例です。

カスタム出版の背景として、セミナーの集客数をKPIに定めて事業拡大を目指すなか、プッシュ型の営業スタイルの行き詰まりに課題がありました。そこで、プル型スタイルで潜在顧客のPR強化を目指して、書籍の活用に力を入れることになりました。医師という職業柄、多忙でセミナーに参加する時間を捻出してもらうことがハードルになります。

そこで、医師には勉強熱心で情報収集の熱量が高い方が多いことも踏まえ、セミナー案内の広告に書籍の無料プレゼントを加えて、情報収集のハードルを下げました。こうしたターゲットの特性も考慮した書籍の活用によって、効果的なプロモーションを行うことができ、集客数増加につながりました。このように、書籍にはモノとしての価値があるため、広告と絡めてプレゼントすることも可能です。こうした施策は、潜在顧客の信頼獲得に大きな効果があります。