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PR活動で本を活用してメディア露出を実現するブックマーケティング戦略

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第三者による情報発信で、広告とは違った効果を期待できるPR。とはいえ、どうやってメディアに取り上げてもらうのか、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。実は本を1冊つくることで、メディア露出効果を期待できるのです。攻めの広報を実現するブックマーケティング戦略について、弊社法人事業部部長のの伊藤誠一に聞きました。

PRに役立つ、書籍を使った情報発信

──改めて、PRにはどのような効果がありますか。

まずPRという言葉から確認させていただきます。PRは広告と比較されることが多いですが、まず情報を発信する主体が違います。広告の場合は企業が広告枠を買って主体的に情報を発信しますが、PRの場合はメディアが情報を選定して発信します。そのため客観性や中立性があり、情報に説得力があります。広告が自分で自分のことをアピールしているとすると、PRは第三者が自分のことを「彼はとても良いですよ」とアピールしてくれているようなものであり、信頼性が高まります。

出典:小山田育、渡邊デルーカ瞳 著『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと 世界に通用するデザイン経営戦略』p75

──より信頼性の高い情報発信ができるのですね。PRをする際に、書籍はどのように役立つのでしょうか。

メディアに取り上げてもらうためには、情報としての価値とその情報の信憑性が必要になります。書籍はその両方を兼ね備えた情報発信ができるため、非常に効果があるのです。実際に、メディアへのPR活動であるメディアキャラバンなどを行う際、一冊の書籍が大きな武器になります。

書籍の特徴としては、まず権威性・信憑性が高いことが挙げられます。インターネットで誰でも情報を発信できる今でも、年間数多くの本が出版されています。ウェブやSNSでさまざまな情報が手に入る現代だからこそ、限られた人しか出版することができない紙の書籍の価値が見直されているのです。

次に、網羅性・物語性・専門性があることです。本は一般的に200ページ前後ありますから、圧倒的な情報量があります。そのため、専門的な情報を網羅的に、読者に訴えかける物語性をともなって伝えることができます。

加えて、賞味期限が長いことです。例えば、新聞広告の掲載は1日、雑誌広告は1週間〜1ヶ月、テレビCMやウェブ広告も出稿期間中しか効果が期待できません。しかし書籍は、一度買ったらなかなか捨てられないですよね。息の長いメディアであるため、数年にわたって効果が期待できます。

それだけでなく、書籍には高いリーチ力があります。減少しているとはいえ、全国には約1万店ほどの書店があり、書店に来たお客様との出会いを生み出すことができます。加えてAmazonや楽天といったオンライン書店でも接点を作れるため、書籍自体がリーチ力を持った一つのメディアとも言えるでしょう。

時事性、話題性、希少性 × 訴求力のある書籍でメディア露出

──実際に、書籍からメディア露出に繋がった事例を教えてください。

ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社』という本があります。著者は化粧品メーカーの代表の方です。出版後、経済ニュース番組や新聞社などから多数、取材されました。

著者である代表は激務のベンチャー企業で取締役として成果を出してきた人ですが、止まらない社員の離職に悩み、長時間労働のない経営を目指して会社を設立しました。

本が出版されたのは世の中でワークライフバランスが重視されてきた時期。その中で、定時に帰っていても業績が非常に高いことが世の中に支持されたのです。
しかし、この本が「働き方改革の教科書」というタイトルだったら、ここまで売れず、メディア露出にもつながらなかったと思います。ほとんどの社員が17時に帰るのに売上が上がっている、という部分を取り上げた企画がフィットしたのです。

もう一つ、ECのコンサルティングを行う企業が出版した『2025年、人は「買い物」をしなくなる』という本を紹介します。この企業様は知名度と売り上げの加速を狙って出版に至りました。Amazonのベストセラーランキングのネットビジネス部門などで1位となり、3万部を超えるヒットを記録しました。このヒットと共に会社も成長していきました。

施策としては、JRや日経新聞に書籍の広告を出稿し、書店でも多面展開しました。こうした広告だけでなく、著者を務めた取締役副社長はテレビから第一人者としてコメント依頼が来るなど、かなり多くのメディアに露出することができました。ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍されています。この本は、著者が所属する企業のコンサルティング内容を書いている訳ではありません。「デジタル消費トレンドの第一人者」のポジションを取りに行く戦略をとり、著者が実際に情報収集した、デジタル消費トレンドの最新事例を集めています。だからこそ読んで面白く、受け入れられているのです。

他には、サイエンスライターの鈴木祐さんの出版した『最高の体調』という本もあります。10万部クラス売れた書籍で、チャンネル登録者が500万人を超える中田敦彦さんのYouTube大学でも取り上げられました。こういったSNSメディアに取り上げられることも、アーカイブが残るので、一つの大きな資産になりますね。

このように、時事性、希少性、話題性と訴求力のある書籍を掛け合わせることで、本が売れ、メディアにも取り上げられることができるのです。

出版でマーケティング活動が変わる

──1冊の本を作ることで、さまざまな効果があるのですね。

そうですね。本を出版するとマーケティング活動が変わります。本を起点に、効果的なコミュニケーションを取ることができるようになります。

特に大きな効果は、「同じことを信じる」人が増えることです。本は、一つの聖書のようなものだと考えています。伝えたいことを可視化した本があることで、お客様や求職者の方々と同じものを見ながら、共通の価値をつくっていくことができるのです。加えて、パーパス・ストーリーを伝えることで、長期的なファンや協力者を増やすこともできます。

また、書籍を作っていると、特に社内、社員の理解が深まったという評価をいただきます。トレンドになっているインナーブランディングに役立ち、お客さまだけでなく、社員が会社の魅力を再発見することに繋がります。さらにリクルーティングの効果もあります。いまの時代、採用が経営課題になっている企業様も少なくありません。共通の価値観を共有できる本があることで、カルチャーフィットする人材を採用できるのです。

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【プロフィール】

伊藤 誠一
株式会社クロスメディア・マーケティング 法人事業部 部長 


1995年中堅広告会社でキャリアをスタートさせて、2004年から船井総合研究所で約10年間、経営コンサルタントとして活動をした後、 プロモーションエージェンシーのフロンティアインターナショナルで経て、クロスメディアグループにジョイン。 ブランディング、PR、営業強化等のマーケティング領域のコンサルティングと プロデュース案件を業種・業態・企業規模を問わず数多く手掛ける。
最近ではクロスメディアグループのストーリーリクルーティングメディア「こんな会社で働きたいWEB」のセールス責任者として、クライアント企業の採用ブランディング支援をメインに活動している。