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POD出版とは?手軽に出版できるPODについてご紹介!
自費出版として自身の研究の集大成であったり、書き溜めていた小説や考えを、書籍として出版してみたいという人は多くいらっしゃいます。
しかし、出版にかかるコストや、有名作家や、有名人の著書でなければ最初から5,000部、10,000部という部数を売り上げることはとても難しく、在庫を抱えてしまうのではというような不安があり、出版のハードルは高いという認識が一般的です。
最新の印刷技術を用い、このような課題を解決するのがPOD(プリント・オンデマンド)出版です。本記事ではPOD出版について詳しく解説していきます。
POD出版とは
POD(プリント・オンデマンド)とは発注者の注文に応じて、少数でも必要な分だけ書籍を、スピーディーに印刷・製本できるサービスの事です。通常少数部数の印刷は1冊当たりの単価が上がってしまいます。そのため無駄に多く印刷し、在庫を多数抱えてしまうという方も少なくありません。しかしこの仕組みでは一冊当たりの単価を抑えながらも必要部数のみ印刷できるのです。
PODの仕組みを画期的に活用しているのはAmazonであり、Amazonで購入した読者の注文に応じて紙の書籍を一冊単位で印刷・出荷・配送できます。
一般的な本を出版するための過程は
という流れで流通されています。
本の出版フローについて詳しい記事はこちら↓
本が出版されるまでの流れ。6つの制作フロー
それに対してPOD出版は
最短4か月でAmazonで書籍の販売ができ、返品や在庫負担のデメリットを解決してくれます。
「注文後の印刷では発送に時間がかかるのでは」と思う方も多いと思いますが、Amazonのプリント・オンデマンドでは注文してから、最短翌日に手元にとどけることができます。そのうえ、表紙のカラーはもちろん、ページのカラーにも対応しており品質においても通常出版の印刷と遜色がないため、心配はありません。
POD出版のメリット・デメリット
メリット
無駄なコストがかからない
販売時は書籍データを公開するだけのため、印刷費用はかかりません。プリントオンデマンド販売時の印刷や製本、発送にかかる費用は販売価格より差引きされるため著者による印刷費用やランニングコストもかかりません。
在庫を抱えなくてよい
通常の出版であれば、出版戦略として売れる見込みのある部数を先に印刷し書店に流通し、売れなかった在庫は出版社が抱え込むことになります。しかし、上記に記載しましたが、POD出版は売れた時点で1冊から出版可能なため、在庫を抱える心配がありません。
決済、発送など販売管理業務が一切必要ない
Amazonは既にPOD出版の流通システムが構築されているため、著者がこれらの業務を行う必要はありません。
絶版、廃版にならない
Amazonに掲載している出版データを元に受注生産される仕組みであるため、データの掲載がある限り、販売を続けることが可能です。
最新の情報にアップデートが可能
出版後に文章の修正が必要になってしまった場合でも、PODでは原稿データを修正して販売を続けることができます。
電子書籍の出版も可能
近年、電子書籍の需要が高まってきていますが、POD出版のデータをそのまま電子書籍として出版する事が可能です。Amazonではkindleと紙の本を同時に販売し、電子派と紙派のどちらも逃がさずに読んでもらう事ができます。
Amazonで流通することで露出機会を得ることができる
世界屈指のECサイトであるAmazon流通に載ることで、広告、宣伝の効果を得ることができます。また、このkindle unlimited(定額制読み放題サービス)やAmazon Prime Readingなどを利用することにより、Amazonでの電子書籍の販売数を飛躍的に高めることができます。そのうえ、「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」検索方針のGoogleにおいて、書籍はその信頼性を認められているため、ネットで書籍を販売すると、検索ページのトップに表示されることが多く、GoogleのSEO対策やリスティング広告になります。
デメリット
リアル書店に並ばない
Amazonでの販売になるため、リアルの書店や他のネット書店では販売されません。
しかし、POD出版の売れ行きが良いなど社会的にニーズが高まり、売れる見込みが立ちそうな場合などは、既存の仕組みで出版流通させ、書店販売されるケースもあります。
まとめ
POD出版についてご理解頂けたでしょうか?一般的な書籍の出版、流通方法と違い、ネット書店での販売になり、受注生産であるため、無駄なコストや在庫を抱える心配がありません。そのほかにも様々なメリットをご紹介しましたが、出版に興味がある方にはぜひ知っていてほしい出版方法です。
出版に対して高いハードルを感じている人も、POD出版なら手軽に出版に踏み出す事ができます。
あなたもPOD出版を利用して書籍を出してみませんか?