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校正と校閲の違いとは?出版社が詳しく解説!

# 出版

校正・校閲、混同されがちですが、それぞれの違いをご存知でしょうか?
ともに文章や文字の誤りを修正する作業ですが、それぞれの作業ポイントは異なってきます。
誰でも情報発信ができる時代においてこれらは重要視されており、質のいいコンテンツを発信していくためには欠かせない作業です。

本記事では校正と校閲、それぞれの違いやポイント、そして重要性について解説します。

校正と校閲の違いとは

校正とは

「校正」とは、作成中のコンテンツに誤っている表記がないか確認し、発見した誤りを正す作業です。誤字脱字や英語のスペルミス、表記ゆれ、変換ミス、表記の統一など文字・記号の誤りがないか、ひとつずつ検査し修正していきます。

この作業を行う際は、文章単位ではなく1文字ずつ文字単位で確認する意識を持つことが大切です。人間の脳は文章単位で読んだとき、無意識のうちに正しい表記に脳内で補完して認識してしまうことがあります。見落としを減らし校正の精度を上げるためにも、文字単位の確認が必要なのです。

そして、校正作業は1度ではなく繰り返し行うことにより、誤字脱字や表記ミスのない原稿が完成します。

また、掲載媒体によっては表記の統一ルールがある場合があるため、媒体に合わせたルールを遵守しているかの確認も重要です。

校正のポイント

誤字/誤変換

キーボード入力が主流かと思いますが、意図しない部分で誤変換されているという事はよくあります。単純な打ち間違いによる誤字や誤変換は常にあるものとして校正を行っていきましょう。

表記ゆれ

表記ゆれとは、文中に同じ言葉に対して複数の書き方が存在している事を指します。

例えば、「一つ/ひとつ」、「五輪/オリンピック」、「取り組み/取組み」、「2023年/2023年」、「一か月/一ヶ月」、「リンゴ/りんご/林檎」「happy/Happy」など、同じ意味の言葉でも漢字・カタカナ・ひらがなといった文字の種類や、送り仮名の有無、英数字の場合は半角か全角かなどが、ひとつのコンテンツ内で統一されていないと、読み手は読みづらさを感じるでしょう。

同音異義語

発音が同じで意味の異なる語である同音異義語は、似ている意味の語句や見慣れているものが多いため、読み流してしまうことがあります。

例えば、「荒い/粗い」「収める/納める/治める/修める」「回答/解答」などは間違えやすい単語でしょう。

このような間違えやすい語句は事前にピックアップしたり、分類しておくなどの対策が必要になるでしょう。

数字

まず、データの数字や電話番号、金額、商品スペックなどの数字のミスは読み手に大きな誤解を与えてしまう可能性が非常に高いため、注意が必要です。

同じ数字の羅列などは特に数字を一塊として認識してしまい、間違いに気付けない可能性がおおいにあります。しかし、「1000円」と「10000円」では意味が大きく違ってきてしまいます。

数字を確認する際はひとつの塊としてではなく、数字をひとつづつ分解して確認していきましょう。

表記ルールの作成

縦書きや横書き、英語、その他多言語など扱うコンテンツによって、表記ルールは異なります。

それぞれのコンテンツ内で表記ゆれを起こさない為にも、表記ルールの制作は必要でしょう。また、文末表現の「です・ます」や「だ・である」も同一コンテンツ内では統一性をもたせることが重要です。

コンテンツを発信していく際、制作者個人の裁量に任せるのではなく、メディアごとの表記ルールの整備が必要になってくるでしょう。

校閲とは

「校閲」とは、文章の内容の誤りを正す作業です。

文章にある内容の事実関係の誤り(地名や固有名詞、データ類など)や、差別用語や不快表現などの不適切な表現の有無、無許可の引用が無いか、また、同じコンテンツ内で倫理構成や内容に矛盾が起きていないかなど、幅広くチェックし訂正していく仕事です。

校正は文字や文章表記にフォーカスして修正を行うのに対して、校閲は文章の内容にまで踏み込み、事実確認を行うなど情報の適否を精査する作業がメインになるのです。

校閲のポイント

事実確認を怠らない

校閲を行う際は、ただ漫然と読み流すのではなく、内容の誤りが無いか文章の意味をしっかりと考えながら行っていく必要があります。

そして間違いに気付くためにも、文中の対象物に関する正しい知識を身につけることが求められます。曖昧な知識では校閲を行うのは難しく、仮にその対象物に関して知識が乏しければ事実確認のために資料や辞書など信頼できるソースを確認し、参考にする努力を怠ってはいけません。特に、歴史的事実や過去実際に起きた事件、事例を言及する際などは、気を付ける必要があるでしょう。

また、引用を行う場合は、引用元を確認して元の文章と違いがないよう正確に再現できているかチェックが必要です。

固有名詞

個人名や建物名、企業名、地名などの固有名詞に誤りがないかの確認は重要です。

特に個人名の漢字表記は通常の変換では出ないものや旧字体を使用することもあります。また、企業名の場合は発音と表記が違う事もあるため注意が必要です。固有名詞はしっかりと正しい表記を調べることが大切なのです。

企業名例:(読み方)富士フィルム (正しい表記)富士フイルム
     (読み方)キャノン (正しい表記)キヤノン

内容の矛盾

文章が進むにつれて最初と主張が変わってしまったり、設定や前提が変わってしまったりと内容に矛盾が起きてしまうと、信憑性や信用を損なってしまうことに繋がります。書き終わった後は、しっかりと最初から最後まで主張が一貫しているか、矛盾が起きていないか確認が必要です。

差別表現や不快表現

普段なにげなく使っている言葉が実は差別表現であったり、他者が不快になるようなネガティブな表現だったということは、実は多くの人が経験があるのではないでしょうか。

また、はっきりと差別表現だとわかる言葉もあれば、そのような言葉は出てこないが差別的な表現が含まれた文脈になってしまっているということもあり得ます。

友人との会話ならその場で間違いが正せるかもしれませんが、公に発信されたコンテンツでそのような表現が見つかった場合、簡単に修正はできません。結果、修正や訂正のみでは収まらず、法的に訴えられてしまう可能性もあります。

現代社会において人権意識は変化してきています。そのことを理解し、思い込みは捨て、多角的な目線で校閲を行っていく必要があるのです。

校正と校閲の重要性

以前であれば校正・校閲と言って思い浮かぶのは書籍などの印刷物のみだったかもしれません。

しかし、昨今では、SNSやブログ、Webサイト、メールマガジンなど、インターネット上での情報発信が主流になっていることから、それらWebコンテンツでも校正・校閲が必要になってきています。

インターネット上の情報発信は拡散力が高く、故意ではなくとも、誤った情報や誤解、不安感を招く表現による情報発信のトラブル事例は増えています。

もし炎上してしまった場合、ブランドイメージの低下を招き、さらに事態の収拾には多大なコストが必要とされることもあります。

これらは、Webへのコンテンツ発信についてもきちんと校正・校閲を行い、正しい情報発信を心がけることが重要になっているのです。

<校正、校閲が必要なコンテンツ例>
  • 書籍
  • カレンダー/手帳
  • チラシ
  • カタログ
  • マニュアル
  • 社史/周年誌など
  • 自社HPや自社ブログ、オウンドメディア
  • SNS投稿
  • メールマガジン  など

良質なコンテンツが重要視されるコンテンツマーケティング

校正・校閲を行うことで、より良いコンテンツを生み出すことができます。

特に昨今多くの企業が行うようになったコンテンツマーケティングでは質のいいコンテンツ制作は重要視されています。

コンテンツマーケティングとは、多くの読者にとって有益な情報が載っている「価値のあるコンテンツを制作し、発信する」ことで顧客を拡大していく手法を指します。

コンテンツマーケティングはSEO効果や自社のブランディング、企業への信頼感にも影響を与えます。

いかにコンテンツマーケティングを頑張っていても、その内容がいい加減な文章だった場合、どれだけその企業が誠実さをアピールしても、説得力は無くなってしまいます。

しかし、文法や表記ルールが統一され、事実に基づいた良質なコンテンツを発信していると、信頼感の向上や企業のブランディングといった本来のコンテンツマーケティングで得られる恩恵が期待できます。

また、校正・校閲はコンテンツマーケティングに欠かせないSEO対策でも重要な役割を持っています。

誤字脱字や内容が誤っている文章はSEOで高い評価を得ることはできません。Googleに良いコンテンツであると認識してもらい評価されるためには、まず、ミスの無い正しい文章である必要があるのです。

このような表面上では見えづらい部分でも手を抜かず細部までこだわって作り上げることで、自社のリピーターやファンを創出することができるのです。

コンテンツマーケティングについて詳しい記事はこちら↓
コンテンツマーケティングとは?実施のメリットをわかりやすく解説!

校正・校閲の注意点

時間を置いて確認する

記事などコンテンツを作成し、自身で校正・校閲を行う場合は時間を置いてから行うことが効果的とされています。内容が頭に残っているうちは、誤りがあっても脳内補完してしまい、間違いに気付きにくい場合があります。時間を置くことでより客観的な目で確認することができるでしょう。

間違いを見つけた直後にも気を抜かない

ひとつ間違いを見つけると、その見つけたことに安心してしまい、仮にその直後に間違いがあっても見落としてしまうということはよくあるでしょう。

間違いを見つけた後も気を抜かずに確認を行っていくことが大切です。

また、タイトルや見出しといった大きな文字も見落としが発生しがちな部分です。「間違えているはずがない」という思い込みは捨て、確認していくことが重要なのです。

第三者に確認してもらう

コンテンツ作成者本人が校正・校閲を行うと、客観的に確認することが難しく、間違っていたとしてもつい正しいものとして読んでしまい、間違いを見落としてしまうことがあります。そのため、第三者の目で客観的に確認してもらうことで、見落としていた誤りに気付くことができるでしょう。二重、三重とチェックを重ねることでミスを極力減らすことができるでしょう。

まとめ

書籍などの出版物に対して行うものだった校正・校閲は、インターネットの広がりから、ネット上のコンテンツにも必須になってきています。

誤字脱字や誤った情報の発信は自社コンテンツの信頼性を失い、ユーザーに企業の不信感を与えてしまう恐れがあります。

校正・校閲は表には見えにくい地道な作業ですが、良い文章を発信するためには欠かせない作業です。作業を行う際は、自分を過信せず、丁寧にひとつづつ確認していくことを心がけ、読み手が読みやすいものを提供していくことが大切です。