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差別化戦略を商品や製品・サービスで行うメリットとデメリット

#差別化戦略

どの業界においても、競合他社は存在しますよね。自社の商品やサービスの売り上げを伸ばしていくには競合他社と差別化を図り、ブランド価値を上げることが有効な手段とも言えます。この差別化戦略に成功したことで、その業界での地位を確固たるものにした有名企業の例もたくさんあるのです。ここでは、差別化戦略のメリットとデメリットを中心にご紹介していきます。

ランチェスター法則に基づく差別化戦略についての記事はこちら↓
『ランチェスターの法則とは?「弱者の戦略=差別化戦略」と「強者の戦略=ミート戦略」』

そもそも差別化戦略とは何か?

商品やサービスが豊富にある現代では、どの企業のものを選べば良いのか迷うシーンも多々出てきます。そんなときに自社を選んでもらうために必要になってくるのが「差別化戦略」です。

ある商品やサービスに関して、品質・機能・デザインなどが他社とは大きく異なる点をアピールし、その市場で優位な立場を確保することが主な目的です。例えば、プロモーションやブランディングなども差別化戦略に含まれます。「~を買うなら、断然〇〇社だよね」と、広く一般に認識されたならば成功と言えるでしょう。

例え戦略を打ち出したとしても、顧客の反応がイマイチでは売上の向上には繋がりません。差別化戦略を成功させるためには、一般消費者を味方につけることが重要です。

差別化戦略で得られるメリット

差別化戦略に成功することで、価格競争に巻き込まれないで済むというメリットがあります。

基本的なサービスや搭載機能は同レベルの商品だとしても、差別化によってブランド価値が浸透していれば、他社よりも価格を低く設定しなくても商品は売れていきます。単純に価格を下げることで他社との差別化を図ろうとした場合は、下げた価格の分だけ儲けが少なくなり、たくさん売ってもなかなか利益には反映されなくなってしまいます。また、差別化戦略には新たな企業が同じ市場へ参入してくるのを阻止するというメリットもあります。勝てる見込みがまったくないのに、あえて新規参入をしようと考える企業はほぼないでしょう。

さらには、自社の強みが明確になることも差別化戦略のメリットです。

差別化戦略を行うためには、他社との比較を通して徹底的に市場を分析することが欠かせません。他社との違いが浮き彫りになり、自社ならではの強みはもちろん、弱みにも気づける良い機会になります。弱みに対しては改善策を講じ、強みはアピール材料になるでしょう。

差別化戦略によるデメリットとは?

他社との差別化を図るために、既存商品・サービスに新たな付加価値をつけると従来の価格よりも高くなる可能性が考えられます。

この価格上昇がネックとなり、これまでの愛用者が他社の安い商品・サービスへと乗り換えてしまうケースもよくあります。また、既存のイメージを大幅に刷新して新たなイメージを打ち出した場合、それが既存顧客に支持されるとは限りません。「以前の方がよかったのに」と言われてしまっては、イメージダウンになり逆効果です。

このように、差別化戦略では売上を拡大するどころか、逆に大きな損失を抱えてしまう可能性もあります。利益アップか損失か、最終的にどちらに転ぶのか予想しにくい点がデメリットと言えます。

差別化戦略の一般例

新たな機能やサービスを追加し、従来よりも品質を向上させて差別化を図ることもできます。商品のデザインを変えたり、パッケージをリニューアルしたりして、イメージアップを図る方法も一般的によく見られる手法です。認知度を上げようと、有名タレントをCMに起用することもあります。

他にも、アフターケアや送料無料といった手厚いサービスをつけることも差別化の例です。このように、差別化戦略にはさまざまな方法がありますが、比較的新しい試みとして企業出版という方法も注目されています。

これは自社の考えや商品・サービスについてまとめて本にすることで、自社の認知度を高める方法です。自社に興味がある人を顧客にするチャンスが得られますし、興味がない場合も本の内容を充実させることで信頼性を高め、会社としてのイメージを向上させることが可能です。

リスクを考慮して計画的な差別化戦略を!

差別化戦略に成功すれば競合他社と大きく差をつけることができ、自社の売上や事業の拡大に繋がるというメリットがあります。一方で、差別化戦略に失敗した場合は顧客が離れてしまい、大きな損失を出してしまうリスクも考えられます。

差別化戦略を成功させるためにも市場を徹底的に分析して、綿密な計画を立ててから実行に移すようにしましょう。