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企業の差別化戦略、ニッチ戦略の成功事例、具体例を解説
企業を大きくしていくにあたって、大きな問題となるのは同業他社のサービスや商品との差別化戦略ではないでしょうか。ただし、奇をてらった差別化をすると逆に相手が引いてしまい、逆効果になってしまう危険性があります。ここではそのようなことにならないよう、有名企業がどのような差別化戦略を行っているのかいくつかの成功事例を交えて解説していきます。
事例1:高級化・品質のクオリティを重視せよ
同業他社の差別化戦略の中でよく思い浮かぶのは、できるだけ営業や生産の効率性を最大にして商品やサービスの単価を下げることではないでしょうか。
しかし、もし安売り競争になった場合、待っているのは資金力がある大手とのダンピング合戦や一番重要であるはずの商品やサービスの質の低下です。そのようなことを防ぐためには、他社には負けないクオリティを維持・向上を常に行っていく方が非常にローリスクだと言えます。
例えば、ハンバーガーチェーン店のモスバーガーは商品の単価に関してだけ言えば、ロッテリアやマクドナルドに比べて高く設定されています。
しかし、単価が高く設定されている分、原材料に非常にこだわっており、特に野菜に関しては農業者団体と契約を行い、生野菜のすべてが国産で誰がどの野菜を作っているのか店頭で確認できるようになっています。
事例2:ニッチな分野を攻めまくれ
どのような業種に関しても、必ずどこか競争相手が非常に少ない分野があるはずです。そのような分野に特化した差別化戦略も王道として挙げられます。
もし、これらのニッチ分野で圧倒的なシェアを得ることができれば他社が非常に入りにくくなり、独自の地位を築くことができます。
この戦略の成功事例として、スウェーデンの会社であるparadox社が挙げられます。paradox社はゲーム制作会社ですが、制作するゲームのほとんどがストラテジーゲームで、特にhearts of ironシリーズは技術研究などの独自システムやすべての勢力がリアルタイムに行動し、プレイする勢力ごとに目標が決められるなど他のストラテジーモードとは一線を画しています。
通常ゲームといえばアクションやFPSが人気が高いものの、その分競争相手が多くなります。そのため、paradox社の差別化戦略は大成功と言えるでしょう。
事例3:ユーザーをも巻き込んでしまう
最近増えてきた差別化戦略として、本来サービスの受け取り手であったユーザーをも巻き込んで差別化してしまおうという事例が特にサブカルチャー分野で増えてきています。
このような事例の草分け的な存在といえば、mojang社が提供しているminecraftです。
minecraftはもともと自由度が非常に高いゲームですが、ちょうど個人で動画を作成して投稿することができる環境が整った時期に発表されたことが重なり、この自由度の高さを活かして様々なminecraftの実況動画が動画投稿サイトにアップされました。
そして、その動画を見た人がminecraftに興味を持ち、minecraftを購入するというサイクルを繰り返して、ついにminecraftは世界的に有名なゲームになったのです。
サブカルチャー分野でもユーザーを巻き込んで経営を行う戦略はいくらでもあります。
例えば、定期的にユーザーと会社でミーティングを行う機会を設けるのもユーザーを巻き込む一つの方法です。商品やサービスを提供する側は意外にも自分の商品やサービスの欠点に気が付きにくいものです。ユーザーは利用者側からの視点で改善点や問題点を指摘してくれるので、それらの隠れた問題を解決することができるとともに、ユーザーを大切にする企業として他の企業との差別化を行うことができます。
手っ取り早く違いを見せるには
この他にもさまざまな差別化戦略がありますが、どれも非常に時間がかかるものばかりです。
しかし、社長自ら本を書いて出版すれば、自分の会社が他の会社とどう違うのか多くの人に素早く知ってもらえます。企業出版では本の執筆を考えている企業向けに様々な手助けを行っています。もし、自社のPRのための本を執筆して出版するのであれば、企業出版を検討してみてはいかがでしょうか。
差別化戦略について詳しい記事はこちら↓
『差別化戦略を商品や製品・サービスで行うメリットとデメリット』