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コンテンツマーケティングに本(書籍)を活用する方法を解説
はじめに
マーケティングはコンテンツ勝負といわれるほどコンテンツの制作は重要です。消費者は朝から晩まで様々な情報を目にして、その情報を元に意思決定をするようになっています。その膨大な情報の中で、消費者の目に止まるコンテンツを発信し、自社の商品やサービスを選んでもらえるようにアプローチする必要があります。消費者の行動が変わった今、マーケティングを成功させるにはコンテンツ力が重要なのです。
コンテンツマーケティングをしていくうえでも様々な課題がありますが、担当者がいない、ネタがつきてしまう、更新しているのに結果が出ない、などの様々な悩みを抱える企業は多いと思います。ではこれらの課題解決のためにはどうすれば良いのでしょうか?
コンテンツマーケティングとは?メリットを踏まえた詳しい記事はこちら↓
『コンテンツマーケティングとは?実施のメリットをわかりやすく解説!』
企業出版を活用したコンテンツマーケティングとは?
書籍コンテンツ
雑誌の売上が減り、ビジネス書や自己啓発本の売上が伸びている中で、書籍を出版する企業も多くなりました。書籍はそれ自体がコンテンツの塊です。圧倒的な情報量を誇る書籍は専門性が高いディープコンテンツであり、書籍出版は消費者が求める悩みや課題を解決する手法や考え方を発信することができるのです。
また、編集という第三者が介入し、出典や著者が明らかである書籍は信頼性が高い媒体であるため、webで発信するコンテンツよりも圧倒的に信頼度の高いコンテンツとして認識されます。
書籍を活用したコンテンツマーケティング
前途したように多くの企業がコンテンツマーケテインングに力を入れたいけれどネタや時間が足りず、専任の担当者がないため、なかなか成果が出せないという悩みを抱えています。メルマガも同様で、お客様に役立つ情報を発信する際の制作には、人、情報、時間などのコストが少なからずかかりますが、書籍コンテンツを利用することでコンテンツマーケティングにおける課題が解決できるのです。
書籍といえば書店などでアナログなマーケティング展開を思い浮かべる方も多いと思います。しかし、Amazonなどのネット書店や自社のwebコンテンツに流用することでデジタル面にも活用できてしまいます。
書籍はコンテンツが豊富であるため、内容の一部をまとめ直して、自社ブログやお役立ち記事へと流用することで、人、情報、時間のコストを削減して、簡単にweb上でのコンテンツマーケティングに展開し、リード獲得のツールとしても活用が可能なのです。web記事だけでなく、メルマガ配信においても、書籍内容を利用することでお役立ち情報などのネタに困ることもありません。
他にも、webサイトにホワイトペーパーとして公開したり、ウェビナーのオファーとして参加者へ有料の電子書籍を無償で提供するなどの活用をすることができます。これによって、情報収集をしている顕在化した見込み客の個人情報を獲得し、アプローチすることが可能になります。
企業出版をデジタルマーケティングとして活用することで、出版マーケティングにかける費用をデジタルマーケティングの予算として割り振ることで、コストも削減することができます。
企業出版はコンテンツマーケティングの課題を解決し、デジタルマーケティングの幅を広げる事に繋がるのです。
Web記事を活用した更なる攻めのマーケティング
上記では書籍を利用することで可能なコンテンツマーケティングをお伝えしましたが、既にwebコンテンツが充実している企業では、webコンテンツを書籍化させることで、更なる攻めのマーケティングが可能になる施策をお伝えします。
web記事の書籍化
携帯小説の書籍化や個人ブログの書籍化は既に多くの人が耳にしたことがあると思います。最近の事例では、SNSで話題となり書籍化した「100日後に死ぬワニ」は35万部を突破し、大ヒットしました。このようにwebコンテンツの書籍化は注目を浴びています。
webマーケティングの一環で、お役立ち記事やブログなどを継続的に掲載することで、webコンテンツの制作に力を入れている企業は多くあります。企業が発信するweb記事一つ一つはA4に満たない短い記事でも、時間をかけ継続的に積み重ね発信し、消費者の課題を解決するヒントが詰まった情報です。これらの記事を、体系的にまとめ直し、書籍として活用することで、新たなマーケティング展開ができるのです。
書籍化のメリット
web記事を活用することで、書籍をイチから作るよりも格段に制作時間などのコストの削減が見込めます。また、専門性の高い分野の情報などは特に書籍化することでさらにその分野の専門家として広く認知される手助けにもなります。
そして、書籍展開することで、書籍を使った出版マーケティングも可能になるため、マーケティングの強化に繋がります。書籍化はwebだけだったリーチをリアル書店へと拡大することができ、新たなターゲットへアプローチが可能であるため、新規顧客の獲得に繋がるのです。
他にも、web記事自体の信頼度アップにも効果が見込めます。著名人や権威のある人物が書かない限りwebブログの信頼性はあまり高くありません。元々webメディア自体の信頼性がそこまで高くない事が原因ですが、書籍化することによって記事の信頼性が一気にアップし、他社と差別化が図れます。SEO対策としてもプラス作用があり、googleなどでキーワード検索した際にAmazonというドメインの力で、書籍情報が上位に掲載されるのです。
このように書籍へと手を拡げることでwebに留まらない攻めのマーケティングが可能になります。
権利問題は大丈夫?
書籍をweb記事へ、web記事を書籍へはどちらの活用においても自社で制作したコンテンツのため、二次利用は著作権などの権利関係の心配は必要がありません(※出版社により異なる解釈があることもあるため、事前に確認してください)。
しかし、webコンテンツのブログ記事などに関しては、少し注意が必要です。過去の記事を振り返り、記事を書いたときに参考にしたものや、引用した文章や画像の引用元がしっかり記載されているかをチェックし、見落としがないよう気を付ける必要があります。
まとめ
本記事では企業出版を利用したコンテンツマーケティングと、web記事を利用した攻めのマーケティングについてお伝えしました。書籍を活用したコンテンツマーケティングは、人、情報、時間のコストを削減し、ネタの供給に困ることなく、デジタルマーケティングの幅を広げる事ができます。
また、既にwebコンテンツが充実している企業は、コンテンツを書籍に落とし込むことで、更なる注目とメリットを得る事ができ、webに留まらないマーケティング施策が可能になります。
書籍とwebは相反するものではなく、お互いに利用することで大きくリーチを拡げる事に繋がるのです。