工業デザイン、ファッションデザイン、インテリアデザイン、パッケージデザイン、広告デザイン、
Webデザイン、UIデザイン、サービスデザイン、建築デザイン、都市デザインなど、
すべてのビジネスにデザインが存在する。ビジネスとデザインは表裏一体である。
最近よく「デザイン思考」というワードを見かけるようになったが、
「デザイン思考」は単なる“やり方”の一つでしかない。
「デザイン思考」と表現して体系化したことで、あたかも新しい方法論のように見えるが、
それらの手法はこれまでにも存在していたものだ。
では、そういった手法を取り入れ、入念にマーケティングしたはずのビジネスが、
なぜうまくいかないことがあるのか?
その疑問に答えるのが本書である。
足りないのは手法ではなく、デザインの本質だ。
本質を知らずして、手法を生かす術はない。
技術力が拮抗し、差別化が難しくなった現代において、
デザインのちからでビジネスを飛躍させたいと考える勘のいい人は、
ぜひ、本書でデザインの本質を知り、それを成し遂げてほしい。
著者紹介
南雲 治嘉
グラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍。
また、視覚心理学、デザイン理論、表現技術、色彩などの分野で新しい理論を打ち立て、研究と実践を行う。特にデジタル色彩では日本の先端にいる。
デジタルハリウッド大学院デザインビジネス開発ラボの教授を務め、企業との連携でデザインビジネスを基本とした、ビジネスモデルの開発を手がけている。
代表を務める会社では日本企業のデザインコンサルティングを行うなど、ビジネスシーンでも活躍。
また、国内産業の成長促進のため、国策としてデザインに力を入れ始めている中国に講師として招かれ、
国立大学で特別講義も行うなど、デザインとビジネスを結ぶ架け橋として活動の幅を広げている。
一般社団法人国際カラーイメージ協会理事長。デジタルハリウッド大学教授。主な著書は、『視覚表現』『新版カラーイメージチャート』『常用デザイン』『レイアウトデザイン』『デジタル色彩デザイン』以上グラフィック社、『100の悩みに100のデザイン』『色の新しい捉え方』以上光文社新書、『視覚デザイン』ワークスコーポレーションなど多数。