デジタル機器によって、人間はどう変わっていくのか?
AI、ロボット、スマホ、ウェブ、生物学、哲学、歴史、経済学…
オックスフォード大学教授を務める英国トップクラスの人工知能研究者らが、
膨大な知見から描き出す!
▼最高峰の研究者らが挑む「知」の冒険▼
生まれたときから検索ツールに囲まれている世代にとって必要なスキルは、
それ以前の世代とはまったく違う。これまで最重要だとされてきた
「記憶力」の意味は以前より薄くなり、IT機器が「外部の脳」のような
役割を果たす。人類の重要なサバイバルスキルのひとつだった
「方向感覚」も備わっていない人間が増えていく。
そのような「デジタルなサル(デジタル・エイプ)」が多数派となり、
テクノロジーがいっそう進化した時代。
そこには一体、どんな「問題」と「可能性」が存在するのか?
「世界最高峰の知性」が予測する、人類の未来。
著者紹介
ナイジェル・シャドボルト/ロジャー・ハンプソン
ナイジェル・シャドボルト(Nigel Shadbolt)
オックスフォード大学コンピューターサイエンス教授、同大学ジーザス・カレッジ学寮長。オープンデータ研究所会長兼共同創立者。1956年ロンドン生まれ。ティム・バーナーズ=リーと共同で「www」の仕組みを開発。英国を代表するコンピューター科学者で、最先端の人工知能・Webサイエンス研究者の一人。王立協会、王立工学アカデミーならびに英国コンピューター協会にてフェローを務めるほか、英国コンピューター協会では会長も務めた。2013年に科学と工学への貢献により「ナイト」の称号を贈られる。
ロジャー・ハンプソン(Roger Hampson)
経済学者・公務員。2016年初めまでロンドンのレッドブリッジ区長を16年間務め、同区はウェブを使ったサービス改革・住民の行政参加・情報公開などにおいて高い評価を得る。長年、社会福祉事業の責任者を務めるとともに、他の評議会や委員会の運営にもあたった。1986年までは経済学者として社会政策を専門とし、ケント大学対人社会サービス研究所の主任研究員などを歴任。現在は地方公共データ委員会のメンバーやオープンデータ研究所の非業務執行理事などを務める。