出版実績

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マネジメントの本
イシューを探せ! ーなぜモノづくり企業はイノベーションのジレンマから逃れられないのか?

イシューを探せ! ーなぜモノづくり企業はイノベーションのジレンマから逃れられないのか?

  • 著者:田中陽一/杉山徳伸/住吉光博
  • 定価:1628円(本体1480円+税10%)
  • 発行日:2018/11/11
  • ISBN:9784295402510
  • ページ数:200ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

なぜ国内メーカーはモノづくりから脱却できないのか? 気鋭のコンサルタントが、その本質をえぐる

開発担当者は悩んだ。「顧客体験、ユーザーエクスペリエンス、サービス指向、
モノからコトへ……と言うのは理解できるが……モノづくりやそれを支えるテクノロジーが
軽視されているのではないか……」考えれば考えるほど、
その課題の本質が見えなくなっていった。企業変革が叫ばれるなか、
その答えのヒントは近くにある。

著者紹介

田中陽一/杉山徳伸/住吉光博

田中陽一(たなか・よういち)
ティメックス株式会社 ファウンダー
1966年神奈川県鎌倉市生まれ。明治大学政治経済学部卒。アクセンチュアにてエレクトロニクス・ハイテク分野のマネージング・ディレクターを経てティメックス社を設立。早稲田大学・横浜国立大学の非常勤講師、合弁会社社外取締役を歴任。現在は大手メーカーの業務改善などのコンサルタントとして活躍。趣味は、マラソン・水泳・ピアノ演奏。

杉山徳伸(すぎやま・とくのぶ)
ティメックス株式会社 代表取締役
1978年長崎県佐世保市生まれ。早稲田大学理工学部卒。株式会社CSK(現SCSK)で組込みソフトのエンジニアとしてモノづくり支援のキャリアをスタートし、アクセンチュアにて精密機器業界・製品開発業務を中心とした業務改革支援に携わった後、ティメックス社を設立。開発業務の効率化、プロジェクト管理体制の改革、問題解決力強化のための人材育成などを得意としている。

住吉光博(すみよし・みつひろ)
ティメックス株式会社 パートナー
1976年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。株式会社NTT データを経て、アクセンチュアにてエレクトロニクス・ハイテク業界や通信業界を中心とした業務改革・システム改革支援に携わった後、ティメックス社の立ち上げに参画。専門分野は、製品開発業務・プロジェクトマネジメント・デザインシンキング。

目次

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プロローグ

 

第一章 コンサルティングファームから見たモノづくり企業

ある本社戦略・企画系部門スタッフの業務
戦略書・企画書・計画書──増え続けるキレイな資料
数字を集める。グラフをつくる。そして夜は更けていく
続々と登場するコンサルティングファーム
プロジェクト完遂! お疲れさまでした! 乾杯?
そして誰もいなくなった。 いったい何が残ったのか
蔓延する“コンサル慣れ”
“コンサル慣れ”が生む感覚麻痺
感覚麻痺の次にくる“コンサル疲れ”
それでも現場は回っている
聞こえてくる悲鳴「もう報告させないで」
コンサルティングはオールドビジネスである
コンサルタントから変革のパートナーへ
経営戦略偏重への警鐘
モノづくり企業のみなさまへ

 

第二章 モノからコトへ(脱モノ売り試論)

エンジニアのこだわり 「よいモノをつくりたい」を振り返る
アナタの「顧客指向」。ホントに顧客指向?
機能が増えればユーザーは幸せになるのか
競合に勝つための多機能化・高機能化。 それでも乗り越えられない壁
どのステージから顧客に寄り添うのか
スペック・イン<デザイン・イン<コンセプト・イン
穴が欲しい人に売るドリル
続々と登場するAs a Serviceモデル
As a Productでも比類なき価値の提供は可能。しかし……
「日本企業はイノベーションが不得意」は本当か

 

第三章 イノベーション成功の要諦とは?

「イノベーションチーム」誕生
マーケ女史の考察「顧客のとらえ方」
ソフト氏の考察「真の要求への気づき」
チョータツさんの実体験「顧客価値とは何か」
広がる違和感。モノづくり軽視なのでは?
コール女史の提示するアンチテーゼ 「やっぱりモノの持つ価値は大きい」
テクノロジー復権を目指して得た副産物 「他領域からの知見」
「他領域からの知見」。 モノづくり企業が保険業界から学ぶこと
イノベーションに向けた価値創造のステップ
もう一度イシューに立ち返ろう
イノベーションを育む仕組みとは
社長室での対話。「もうひとつ、つけ加えてほしい!」
「 」に入る言葉は?

 

第四章 イノベーションQ&A

第1問 そもそもイノベーションは日本語でなんと言う?
第2問 イノベーションは狙って起こすものではないのでは?
第3問 イノベーションはモノづくりの対立概念なのか?
第4問 エンジニアの悩み。せっかくのアイディアなのにどうやって上を説得すればいいのかわからない
第5問 マネジメントの悩み。せっかくのアイディアを見逃してしまうかもしれない
第6問 所詮イノベーションを起こすというのは大企業の社員に無理なのでは?
第7問 イノベーション創造を狙って、オフィスデザインを変え、服装規定を変え、パロアルトに事務所を設置しました。それで安心していてよいのでしょうか?

 

第五章 モノづくり企業が向かうべき未来への第一歩

さて、どこに向かうのか?
イノベーション流行りへの疑問
それでも前に進もう

 

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