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空調服を生み出した 市ヶ谷弘司の思考実験

空調服を生み出した 市ヶ谷弘司の思考実験

  • 著者:市ヶ谷弘司
  • 定価:1628円(本体1480円+税10%)
  • 発行日:2020/08/21
  • ISBN:9784295404514
  • ページ数:224ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』などにも紹介された 「空調服」を生み出した市ヶ谷弘司の頭の中

ここ数年、夏本番になると、街中や工事現場で「空調服」姿の職人を見かけることが多くなった。
真夏に長袖の作業服を着ているのにもかかわらず、涼しい顔をして歩いている。
そんな光景と出会った時、驚きと共に「本当に涼しいのだろうか?」という疑問を持つ。
実際、空調服を着てみると、涼しいどころか、「寒い」と感じるほどである。
この空調服だが、もともとの発想は「地球温暖化を解決する」ということからスタートしている。
途方もない考えだが、発明家・市ヶ谷弘司の頭の中は、そうなっているらしい。

本書では、主にメーカー経営層に向けて、イノベーションのヒントとして読んでいただいたり、
技術開発の自由な発想を楽しんでいただけるような内容になっています。

著者紹介

市ヶ谷弘司

株式会社空調服 代表取締役会長 株式会社セフト研究所 代表取締役社長。1947年生まれ。1991年にソニーを早期退職後、同年9月に株式会社セフト研究所設立。ブラウン管測定器の販売で赴いた東南アジアで、地球温暖化を一挙に解決する漠然とした思考実験を行い、これがきっかけになり後日エネルギーをほとんど必要としないクーラーを発明、開発準備中に「生理クーラー®理論」を着想。この理論を応用した『空調服™』を開発し、製造。また、この製造した『空調服™』を販売するため、2004 年に株式会社ピーシーツービー(現株式会社空調服)を設立する。2005年に株式会社空調服に社名変更し、現在に至る。著書に『社会を変えるアイデアの見つけ方』(クロスメディア・パブリッシング)がある。


※「空調服」は、㈱ セフト研究所・㈱ 空調服の特許および技術を使用しています。「空調服」「空調ベッド」は、㈱ セフト研究所・㈱ 空調服の商標です。「生理クーラー」は、㈱ セフト研究所・㈱ 空調服の登録商標です。

目次

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はじめに

 

1章 空調服™を生み出した思考実験

取り留めのない思考が人を育む
「もしも」を考える意義
人類とエネルギー
俯瞰で考える地球温暖化
エネルギー循環型クーラーは実現可能か
気化熱を生み出すエネルギーの問題
空調服™を生み出した2つの大きな気づき
思考するためには感情や信念が必要だ

 

2章 世界と自分を問い直す思考実験

思考の土台となるもの
知識と理解の違い
新たな理解を獲得する方法とは
なぜ、鏡を見ると左右は逆になる?
1枚のレンズで天体望遠鏡を作れるか
ピントのぼけた写真のピント補正はできるか
変換された円周率は宇宙の重さよりも重たい?
頭の回転が速いのは良いことか

 

3章 未来を読むための思考実験

太陽は明日も昇るのか
日常的な未来予測
人類発展における大きな原則
技術はどこまで進化するのか
スマートフォンはどこまで進化するのか
ネット通販からみる脱物質化

 

4章 影響力を可視化する思考実験

風の影響力
偶然と必然の違いとは
人の影響力は結果を必ず変える
「表面上の影響」と「水面下の影響」
人ひとりが及ぼす未来への決定的な影響
生命が介在しない世界での影響
運命は存在するのか

 

5章 可能性を見極める思考実験

可能性と必然性の複雑な関係
可能性を探る推理
空想を通して見える世界
分身した自分の行方
コンピュータによって知的生物を作る方法
コンピュータの中の物理学者
タイムマシンは作れるか
ビッグバン後の宇宙の複雑化
マイクロブラックホールで遊ぶ
πの数値の列から未来のノーベル賞対象論文を探す方法

 

6章 エネルギーについての思考実験

役に立つものと無駄なもの
欲望とエネルギーの制御
エネルギーの「作り方」と「使い方」
爆弾の仕組みから考えるエネルギーの使い方
質量を全てエネルギーに変換したらどのようになるのか
電池の重さから考えるエネルギーの影響力

 

終章 現実を見るための思考実験

水面下の現実を表面化させて、誰かと共有する