介護事業所の施設長を育成するための書籍として、
前著『はじめての施設長マニュアル』は版を重ね、
好評をいただいてきました。読者の方々のご要望や著者陣の思いをもとに、
新たに「施設長のスキルアップブック」シリーズの一冊として、
「介護サービスの質の向上」をテーマに取り上げたのが本書です。
○なぜ「サービスの質に自信がある」施設は少ないのか?
介護事業所は介護を提供するサービス業のはずですが、
そのサービスの質に「自信がある」と言い切れるところは、
残念ながら少ないのが現実です。ただ、これはレストランにたとえて言えば、
「ウチは美味しい」と言いきれないお店のようなもの。厳しい見方をすれば、
「そもそもそれはサービスとして成り立っているのか?」という状況です。
そうした危機的な状況を、多くの施設の経営者や管理者は肌では感じています。
かといって「どのように解決をすればよいかがわからない」という方もとても多いのです。
本書は、そのような方々の道しるべとなることを目指しました。
サービスの質を高めることは、遠回りのように見えて、
実は「経営改善」「運営の効率化」「将来に向けての対策」「利用者満足度の向上」を
一気に実現する施策でもあります。介護事業所の豊富な実例を交えつつ、
著者陣の深い経験や現場のノウハウがやさしく、わかりやすくまとめられた一冊。
ぜひあなたの事業所でもお役立てください。