「Shaper(シェイパー)」とは、創造性を発揮して新しい価値を形づくろうとする人のことを指します。
イノベーターやアントレプレナー(起業家)を含む概念で、
世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツ創業者、
レイ・ダリオ氏の著書『PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則』のなかで
紹介されている言葉でもあります。
何か新しいものをつくろうとする創造性は、
イノベーターやアントレプレナー(起業家)の専売特許ではありません。
組織の大小を問わず、どんな組織にいても、どんな職種・ポジションであったとしても、
何かしらの発想や問題意識を起点として、
新しい何かをつくろうとする欲求は誰しものなかに存在します。
その欲求を無視せず、一人ひとりが新しい何かを形づくる動きをしていけば、
日本社会は地盤沈下することなく、常に時代の要求に応じて革新され続けていく、
と著者は言います。また、そのように主体性を発揮して自分の人生をつくり出していく生き方は、
人生を豊かにするものだとも──。
本書では、「Shaper」という新しいキャリアのあり方を紹介します。
また、「事業創造のアプローチ」「事業を生み出す人と組織」「新産業領域におけるキャリア」
といったテーマで、新産業やイノベーションの創造に挑む企業を取り上げ、
その取り組みの具体例をお伝えします。
各章の後半に収録しているキーパーソンへのインタビューでは、
・新規事業をどのように生み出しているのか
・イノベーティブな組織はどのようにつくられるのか
・これからの時代に若くして活躍するのはどのような人物か
といった問いに対するヒントが満載です。