北海道の地で年商50億円を超えるベンチャー企業を作り上げた著者は、異色の経歴の持ち主。
専門学校を卒業後、お笑い芸人を目指して上京するも挫折。
北海道に帰郷すると携帯ショップ店員に転身して実績を重ね、
現在では飲食、アパレル、ITの領域にも踏み込む多角的な事業展開をしています。
そんな著者が大切にする5つの経営哲学には、中小企業を変えていくヒントが詰まっています。
北海道にApple Parkのような経済圏の創出を目指す、ローカルベンチャー企業の奮闘記です。
新ローカルベンチャー経営
- 著者:木田直樹
- 定価:1628円(本体1480円+税10%)
- 発行日:2022/3/21
- ISBN:9784295405948
- ページ数:216ページ
- サイズ:188×130(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレス
1軒の携帯ショップから、年商52億円のベンチャー企業へと成長させたローカル経営者が大切にしていること
目次
はじめに
第1章 新ローカルベンチャーとは
ローカルビジネスの発想を変える/「新ローカルベンチャー」5つのポイント
1 地元の経済圏・コミュニティに依存しない
誰を見て商売するか/自分を見せない/商品ではなく、未来を売る/最大手の看板を掲げる挑戦/直営店っぽく見せる/お客様とは密接に、地域には密着しない
2 地元の発展に貢献する
地元にお金を落とす/戦略しだいで弱くても勝てる/「頑張っています」は評価しない/コツコツ仕事を積み上げる/地元に新たな雇用を作る
3 他社資本に頼らない
担保・資産がなくても融資はとれる/「エリアに縛られた融資」からの脱却/余計な資産は持たない/メインバンクは作らない
4 多角的な事業展開
危機に強くなるために/お客様の多角化/すべては優秀なスタッフがいるからこそ
5 新しい経済圏を創り出す
北海道にアップルパークを/ローカルだからこそ、世界を見据えられる/北海道の地に、新しい経済圏を
第2章 新ローカルベンチャーのビジョンと成長戦略
1 無形サービスの可能性を追求する
ビジョンは後からついてくる/進むべき道は無形サービスへ/過去の課題から新サービスを着想する/ロスを(無駄)を解消するビジネスモデル
2 十勝を日本のシリコンバレーに
アップルパークの衝撃/社名が導いた「グローカル企業」への道/グローカル企業の手本になる/やるなら とことん おもしろく
3 グローカルを見据えた成長戦略
ニーズが見込める場所で勝負する/どうやって市場を選んでいくか/成長戦略としての2つの柱/携帯ショップで育ったプロ集団がビジョンを実現する/十勝のシリコンバレーから世界を眺める日まで
第3章 新ローカルベンチャーの事業拡大と多角化
1 次なるステップに向け、多角化の舵を切る
リスクヘッジから事業拡大へ/事業を成功させる人材と組織/携帯ショップで経営力を学ぶ
2 走り始めた多角化経営
私たちの土台 モバイル通信事業、IT事業/こだわりを貫く 飲食事業/雑貨・アパレル販売事業の強化
3 無形ビジネスの多角化リクライブとアステッドコーキン
リクライブの発想は、人事部発案の社内システム構築から/オンライン面接は時代から求められていた/ライブ配信で新しい採用スタイルを/ライブ配信の場を盛り上げる役割/ぬくもりのあるライブ配信/就活するならリクライブ/理想のオーダースーツを、スマホひとつで。/オーダースーツから事業を広げていく/プライベートブランドの開発とネットでの展開/自分たちのオリジナリティを活かしたOEM商品の展開/北海道で新たに生まれた「ライブラリーラウンジ」/多角化へのもう一つの想い
第4章 新ローカルベンチャーの人と組織
1 人と組織づくりに欠かせないM&A
多角化に欠かせないM&A/M&Aで何を狙うか/M&Aでも発揮された嗅覚/M&Aは事業継続・事業再生の切り札/評価価値を踏まえて話をすすめていく/M&Aに対する私たちの戦略
2 人を育てる、私たちの想い
スタッフのほとんどを正社員にする/新規事業を支えるスタッフたちの存在/スタッフへ昼食の支給/実績に応じた福利厚生/新ローカルベンチャーとして、健康にこだわる/武器としての福利厚生/採用に力を入れる/北海道を開拓し、いつか中央へ/当事者意識を持った人材こそが成長のカギ
3 新ローカルベンチャーの組織
グループ企業の価値向上を目指して/ヨコの連携への工夫/組織のカラーを統一させていく/環境が人を変え、組織力を作り出す/ウサギではなく、カメになれ 組織の基盤は人事にあり/私たちのリアルな人事評価
第5章 新ローカルベンチャーが日本を活性化する
1 ベンチャー企業は信用とハングリー精神が命
資金調達の現実を直視しよう/安易な資金調達は地獄を見る/ハングリーだからこそ、地元金融機関からの融資を手にできた
2 シンプルを目指す
私たちが忘れた日本の良さを取り戻す Simple is Best
3 今も、そしてこれからも、「シンプル」が世界標準
無駄なものを省くセンス/お客様目線で考える/キーワードは「シンプル」と「ローカル」
4 目標の実現に向け、再びスタートを切る
ゼロから1に向かう~ 悩の先には成長が待っている~「人間力」でどんな壁も乗り越える