出版実績

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仕事術・ビジネススキルの本
会社を売る力

会社を売る力

  • 著者:渡部恒郎/執筆協力:山本夢人、竹葉聖、沖田大紀、前川拓哉、渡邉智博、藤川祐喜、中崎裕貴
  • 定価:1628円(本体1480円+税10%)
  • 発行日:2021/11/1
  • ISBN:9784295406143
  • ページ数:272ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

日本ではいま、多くのビジネスが「業界再編」の真っ只中にある。
その中で生き残り、会社を伸ばすための「攻めの経営戦略としてのM&A」に迫ったのが本書だ。

▼ M&Aは企業の成長のための有力な手段
日本のM&A件数は、海外の件数に比べると著しく少なく、たとえば世界のトップ企業である
GAFAM(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフト)は
30年間で800社のM&Aを実施している。

日本は企業数やGDPから考えると、M&A件数はこれからまだ2、3倍近く増える余地があるものの、
国内ではいまだに、M&Aは「リスクが大きく失敗しやすいもの」
「『身売り』のようにあまりよいイメージがないもの」とされることがある。
しかし、実態はまったく異なる。M&Aは現在、企業の成長のための有力な手段として活用されている。
たとえば実力のある企業が集まって、革新のスピードを上げるため、
あるいは不毛な国内の競争を止めて共に成長し海外に進出を図るために、M&Aを選択している。
M&Aは経営戦略の「常勝パターン」として今や必須のものとなっているのだ。

それらM&Aをめぐる最先端の動きや考え方を、著者らが日々携わっている現場の実例や
実際のM&A経験者の声なども交えてまとめたのが本書である。
本書をぜひ、御社の経営戦略にも活かしてほしい。

著者紹介

渡部恒郎/執筆協力:山本夢人、竹葉聖、沖田大紀、前川拓哉、渡邉智博、藤川祐喜、中崎裕貴

渡部恒郎(わたなべ・つねお)
株式会社日本M&Aセンター 取締役。学生時代に起業を経験の上、2008年新卒2期生として日本M&Aセンター入社。2008年から2015年までの8年間で最優秀社員賞を3度受賞。M&Aプレイヤーとして、100件を超えるM&Aを成約に導き、中堅・中小企業M&AのNo.1コンサルタントとしてM&A業界を牽引してきた。業界再編M&Aの第一人者。M&Aのプロフェッショナルファームとなる業界再編部を立ち上げ、わずか3年後、11名で売上29億円の部署に育て上げ、2019年には同社内で最大の部署となる。管掌している業種特化事業部は、同社内において2020年度に顧客満足度が圧倒的なNo.1となった。業界上位に入る企業の成長支援・業界構造の変化に対応するM&Aに取り組んでいる。トータルメディカルサービスとメディカルシステムネットワークのTOBは日本の株式市場で最大のプレミアムを記録した(グループ内再編を除く)。2020年同社最年少で取締役に就任。国内の時価総額1兆円以上企業における最年少の常勤取締役となった(2020年11月30日時点)。早稲田大学商学部招聘講師。著書の『業界メガ再編で変わる10年後の日本 中堅・中小企業M&Aが再編の主役だ』(東洋経済新報社)はAmazon総合1位のベストセラーとなる。

山本夢人(やまもと・ゆめひと)
株式会社日本M&Aセンター 業界再編部 部長 兼 物流業界支援室長。

竹葉聖(たけば・きよし)
株式会社日本M&Aセンター IT業界支援室長。

沖田大紀 (おきた・だいき)
株式会社日本M&Aセンター 調剤薬局業界支援室 室長。

前川拓哉(まえかわ・たくや)
株式会社日本M&Aセンター クレーン業界支援室長。

渡邉智博(わたなべ・ともひろ)
株式会社日本M&Aセンター 食品業界支援室 室長。

藤川祐喜(ふじかわ・ゆうき)
株式会社日本M&Aセンター 製造業界支援室 室長。

中崎裕貴(なかさき・ひろたか)
株式会社日本M&Aセンター 建設業界支援室 室長。

目次

目次

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はじめに

プロローグ 老後の資産形成、考えないとヤバい事態に?

 

第1章 会社を売った日―永冨調剤薬局・永冨茂社長の未来に向けた英断

創業時からの想い
見えざる業界再編の波、30年後を見据えて
後継者たる息子にM&Aについて問う
地域の医療機関として、将来にわたって責任を果たすために
「金太郎アメ」ならやらない。譲受け企業へ賭ける想い
最終候補に残った2社に50項目の要望書を送る
経営者の勘で下した最終決断
親会社の姿勢に感じた可能性
家族・幹部・全社員へ、自らの言葉でM&Aを告げる
後継者が語る、いかにしてM&Aと向かい合うべきか
長年の夢だった恩返しが実現。改めて思う、経営者がすべきこと

 

第2章 会社を売るということ

1 会社の引き継ぎ方には、経営者の価値観が表れる
本物の経営者が考えていること
譲渡をするタイミング
上場企業がさらなる成長のために売却をする
2 M&Aで第2創業を実現する
企業は常に、ビジネスフェーズを引き上げなければならない
経営者の矜持はM&Aで受け継がれる
会社を売却するのに最適なタイミングとは?
3 グローバルで再び評価される日本へ
日米のM&A市場の違い
コロナ禍後の世界

 

第3章 これからこの業界はこう動く―業界再編の最新トレンド

IT業界M&Aコンサルタント:竹葉 聖
データから読むIT業界の動向―10年で6倍のM&A件数になっている秘密
売上10億円規模のIT企業、不自由を解決するためのM&A
IT業界のM&A、未来予想
物流業界M&Aコンサルタント:山本 夢人
データから読む物流業界の動向―物流事業の60%を占めるトラック運送業で業界再編が活発化
物流業界でなぜ活発にM&Aが行われているのか
黒字企業経営者がM&Aを選択した理由とは
よりよい物流業界のために
製造業M&Aコンサルタント:藤川 祐喜
データから読む製造業の動向―中堅・中小製造業の現状とM&A事例
転機を迎えている中堅・中小製造業のM&A
後継者のいる優良企業が、なぜM&Aを決断したのか
日本の屋台骨を支えてきた業界だからこそ
食品業界M&Aコンサルタント:渡邉 智博
データから読む食品業界の動向―M&Aが増加している3大テーマと将来予測
老舗洋菓子店の3代目が上場企業の子会社社長となったM&A事例
心残りのない人生設計を
調剤薬局M&Aコンサルタント:沖田 大紀
データから読む調剤薬局の動向―M&A後も経営を行う元オーナーが増加
80年の歴史を持つ老舗が出した結論
今後はさらに多様で重要な役割を担う調剤薬局
建設業界M&Aコンサルタント:中崎 裕貴
データから読む建設業界の動向―準大手以下のゼネコンでM&Aの活用が活発化
ニーズ激変の時代に生き残るカギとなる方策とは
50代創業者がM&Aを決断した理由とは
世界で戦える技術力を持つ日本企業
Column 注目の「クレーン業界」の動き  執筆者:前川 拓哉
業界を取り巻く厳しい4つの環境
クレーン企業に求められる戦略とは

 

第4章 やがて訪れる大変革期に備えよ―業界再編の5つの法則

1 下請けの構造を打破し、強いアウトソーシング企業を作る
日本を再び希望に満ち溢れた国にするために
「業界再編」によって、ビジネスを進化させる
2 業界再編の法則と再編加速の要因
市場寡占状態と上位企業の入れ替わり
業界再編の5つの法則
大変革期を前にした業界再編の外的加速要因
3 売れる会社にするために経営者が取るべき手段―企業価値の判断材料
業界再編は始まっている。今、経営者がすべきこと
業界再編型M&Aが避けられない2つの理由
企業価値は5つの項目で評価される
4 経営者としての歩みを振り返りつつ、企業価値を高める
「過去」というフィルターを通して「未来」を見る
企業価値が高い企業が実践する8つの法則

 

おわりに