日本ではいま、多くのビジネスが「業界再編」の真っ只中にある。
その中で生き残り、会社を伸ばすための「攻めの経営戦略としてのM&A」に迫ったのが本書だ。
▼ M&Aは企業の成長のための有力な手段
日本のM&A件数は、海外の件数に比べると著しく少なく、たとえば世界のトップ企業である
GAFAM(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフト)は
30年間で800社のM&Aを実施している。
日本は企業数やGDPから考えると、M&A件数はこれからまだ2、3倍近く増える余地があるものの、
国内ではいまだに、M&Aは「リスクが大きく失敗しやすいもの」
「『身売り』のようにあまりよいイメージがないもの」とされることがある。
しかし、実態はまったく異なる。M&Aは現在、企業の成長のための有力な手段として活用されている。
たとえば実力のある企業が集まって、革新のスピードを上げるため、
あるいは不毛な国内の競争を止めて共に成長し海外に進出を図るために、M&Aを選択している。
M&Aは経営戦略の「常勝パターン」として今や必須のものとなっているのだ。
それらM&Aをめぐる最先端の動きや考え方を、著者らが日々携わっている現場の実例や
実際のM&A経験者の声なども交えてまとめたのが本書である。
本書をぜひ、御社の経営戦略にも活かしてほしい。
著者紹介
渡部恒郎/執筆協力:山本夢人、竹葉聖、沖田大紀、前川拓哉、渡邉智博、藤川祐喜、中崎裕貴
渡部恒郎(わたなべ・つねお)
株式会社日本M&Aセンター 取締役。学生時代に起業を経験の上、2008年新卒2期生として日本M&Aセンター入社。2008年から2015年までの8年間で最優秀社員賞を3度受賞。M&Aプレイヤーとして、100件を超えるM&Aを成約に導き、中堅・中小企業M&AのNo.1コンサルタントとしてM&A業界を牽引してきた。業界再編M&Aの第一人者。M&Aのプロフェッショナルファームとなる業界再編部を立ち上げ、わずか3年後、11名で売上29億円の部署に育て上げ、2019年には同社内で最大の部署となる。管掌している業種特化事業部は、同社内において2020年度に顧客満足度が圧倒的なNo.1となった。業界上位に入る企業の成長支援・業界構造の変化に対応するM&Aに取り組んでいる。トータルメディカルサービスとメディカルシステムネットワークのTOBは日本の株式市場で最大のプレミアムを記録した(グループ内再編を除く)。2020年同社最年少で取締役に就任。国内の時価総額1兆円以上企業における最年少の常勤取締役となった(2020年11月30日時点)。早稲田大学商学部招聘講師。著書の『業界メガ再編で変わる10年後の日本 中堅・中小企業M&Aが再編の主役だ』(東洋経済新報社)はAmazon総合1位のベストセラーとなる。
山本夢人(やまもと・ゆめひと)
株式会社日本M&Aセンター 業界再編部 部長 兼 物流業界支援室長。
竹葉聖(たけば・きよし)
株式会社日本M&Aセンター IT業界支援室長。
沖田大紀 (おきた・だいき)
株式会社日本M&Aセンター 調剤薬局業界支援室 室長。
前川拓哉(まえかわ・たくや)
株式会社日本M&Aセンター クレーン業界支援室長。
渡邉智博(わたなべ・ともひろ)
株式会社日本M&Aセンター 食品業界支援室 室長。
藤川祐喜(ふじかわ・ゆうき)
株式会社日本M&Aセンター 製造業界支援室 室長。
中崎裕貴(なかさき・ひろたか)
株式会社日本M&Aセンター 建設業界支援室 室長。