日本人はこれまで、毎日の長時間労働を「当然のこと」、あるいは「仕方のないこと」と考えて、
自分の時間や家族を犠牲にして仕事をしてきました。
時代の変化と共に、そうしたライフスタイルを疑問視する風潮が高まり、
「働き方改革」というスローガンもすっかり定着していますが、
「では、具体的にどうすればいいのか?」という明確な出口は見つかっていません。
一方で、仕事ができるビジネスマンほど、プライベートな時間や家族を優先的に考えて大切にしています。
仕事を通じて、自分の人生を満喫することを目指して、それを実現しているのです。
彼らの生き方や考え方には、3つの共通点があります。
「楽しむ」──自分の時間や人生を楽しむことを目指して、毎日の仕事と向き合っている。
「挑む」──失敗を恐れず、未開拓の市場や手つかずの分野に果敢にチャレンジしている。
「育む」──自分や家族、会社、社会、世界など、世の中をいい状況、
いい環境にすることをイメージして仕事に取り組んでいる。
これらを可能にしているのは、徹底した「合理性」と「発想の転換」に理由があります。
彼らは「こうあらねばならない」とか「こうあるべき」という、これまでの常識やルールに縛られていません。
自分の頭で考え、最短距離を最速のスピードで駆け抜けることで、最大の成果を上げています。
独自のルールで仕事をしている彼らは、例外なく明るい表情をしており、誰もが仕事を楽しんでいます。
楽しく仕事をしているのではありません。仕事そのものを楽しんでいるのです。
本書では、「仕事を楽しむ」→「成果を上げる」→「自分の人生を楽しむ」…という
理想的な働き方を実践しているトップクラスのビジネスマンを「超一流」とセグメントして、
「一流」(優秀)、「二流」(十人並み)と比較しながら、
その具体的な仕事術や発想法を詳しく紹介します。
仕事の効率化や成果の向上だけを目指すのではなく、
そこに「人生を楽しむ」という新たな視点が加味された超一流の働き方や考え方は、
現代のビジネスマンにとって「仕事のシン(新)哲学」になると思います。