この本は、いち社員としてではなく、
プロの「経営人材」として組織の中で活躍し、
自律的なキャリアを描いていきたい方へ向けたものです。
かつての転職市場では「転職35歳限界説」と言われ、
一定の年齢をすぎた途端に転職先がなくなってしまいましたが、
それも今では昔の話。
ただし、例えば大企業に入社し、一度も転職をせず、
30代半ばを過ぎるまで在籍し続けていると、
その後に転職をしたくても募集先が少なくなってしまう。
このような実情は意外と知られていないものです。
逆に、ヘッドハンターから声をかけられて転職し、年収アップも実現できた。
そう浮かれるばかりで、経験を積み上げずに何回も転職を続けると、
いつの間にか声がかからない人材になってしまう。
こんなケースも実はたくさんあるのです。
つまり、どのタイミングで、どのような経験を積むことが、
自分の市場価値を高めていくのかを考えながらキャリアを積むことが非常に大事なのです。
本書では、20年以上もの間ハイクラス・エグゼクティブ人材のヘッドハンターを行ってきた
荒井裕之氏と、NECやマッキンゼー、Apple等を経て独立し、人事のプロとして活躍する
小杉俊哉氏の共著による、優れた経営人材になるための絶対法則をまとめた1冊です。
さらに、本書ではすでにプロ経営者・CxOとして活躍する方々や、
日米大手PEファンドへインタビューを行い、より解像度高く、
経営人材に求められる思考と行動について解説していきます。
経営人材が不足する時代、本書を通してそのキャリアを
これから歩もうとする人の参考になれば幸いです。