▼「つぶやき」は最高のアウトプット! 人生が変わる「ひとり言」の習慣
「ひとり言」には、自分の気持ちを鼓舞して、やる気を出させる力があります。
「頑張るぞー!」
「絶対できる!」
言葉にして出すことで、一種の自己暗示にかけるということでしょう。
ある女性は毎朝出かける前に鏡を見て、「なんてきれいなんでしょう!」と自画自賛のひとり言をつぶやいて、上機嫌で仕事に出かけるそうです。
傍から見ていると、なんだか可笑しくなりますが、ある意味、最高のひとり言だと思いませんか?
誰も傷つけず、迷惑を掛けず、自分の気持ちを高揚させる言葉の典型です。
言葉には、不思議な力があります。
古来から、人はこの力を「言霊」と表現しました。言霊には人を動かす霊的な力が宿っています。
脳科学者という立場ながら、私自身もそのような言葉の力を認めています。
「自分は必ずできる」
「自分は絶対に曲がったことはしないぞ」
言葉には言霊がありますから、「自分は○○○○だ」「自分は○○○○できる」といった自己規定の言葉を発したとたんに、不思議に自分自身がその方向に向かっていくようになります。
「ひとり言」というと、なんだか地味で、暗い感じがするかもしれません。
これまでひとり言の効用を取り上げる人は、あまり多くなかったはずです。
ですが、ひとり言にはさまざまな効用があり、奥が深いものだと言えます。
本書ではそんなひとり言のメカニズムを、脳科学的な視点から解き明かし、日常生活の中で上手にひとり言と向き合うことで、自分の能力を高める方法を提案していきます。