▼テクノロジーを活用して成果をあげるために重要なのは何か?
「生成AIの本に載っていたテクニックをそのままコピペして
業務は効率化したけど、新たな価値を生んでいる気がしない」
「外部研修で教わったフレームワークを使ってみたが、
新たなアイデアは生まれなかった」
「経営コンサルタントに高額なフィーを支払って
戦略策定をしてもらったが、何一つ実現しなかった」
仕事をする中で、こうした経験をしたことはないだろうか?
現代のビジネス環境では、急速なグローバル化とデジタル技術の進化が重なり合い、
私たちの仕事や生活は劇的な変化を遂げている。
ただ、新しいツールやサービスを利用しても、
思ったような成果が得られないことに悩む人は少なくない。
また経営者からは、外部アドバイザーを利用しても
組織強化につながる成果を得られなかったという声も上がっている。
そんな悩みを抱える現代人が立ち返るべきなのが「機能拡張」という概念だ。
「機能拡張」とは、「既存の技術やサービスを活用して、
個人や組織の能力を向上させる」こと。
たとえば、数千年前に当時の技術を組み合わせて馬車が生まれ、
その後に時代が進んで自動車や飛行機がつくられるようになったことで、
人間の「移動する」能力は大きく拡張された。
あるいはインターネットの発達によって、「情報伝達」の能力が飛躍的に拡張された。
その結果として、全国の営業所長がわざわざ本社に集まることなく情報共有できる、
地球の裏側に住むデザイナーにさえ仕事を依頼できる。
このような「私たちの能力を拡張する」事例には枚挙にいとまがない。
しかし、ただ技術を使うだけでは不十分で、
重要なのは「それをどう活用し、新たな価値を創造するか」だ。
生成AIやフレームワーク、経営コンサルタントなどは、
人間や組織がもともと持っている機能を拡張してくれるが、それ単体で価値を生むことはない。
あくまで大切なのは、技術やサービスを受けて「拡張される側」の人間や組織なのだ。
また本書では、機能拡張のために必要な能力を身につけるための具体的な方法も紹介している。
この本を通して、次々と現れてくる新しいテクノロジーやサービスとの付き合い方がわかってくるはずだ。