多様な価値観や生き方が存在する現在、未来への選択に正解と呼べるものはない。
そんな時代の中で、自ら意思決定をしていくためには、アイデンティティの形成が不可欠だ。
本書は、金融のリスクマネジメント思考を基に意思決定を訓練する学校「Identity Academy」を創設した2名による著書である。
定量思考と定性思考、客観的視点と主観的視点を行き来しながら、アイデンティティ形成のための実践的アプローチを交えつつ、読者が自身の力でアイデンティティをデザインするための方法を提示する。
新刊
アイデンティティのつくり方
- 著者:森山博暢/各務太郎
- 定価:1,738円(1,580円+税10%)
- 発行日:2024年5月2日
- ISBN:9784295409649
- ページ数:272ページ
- サイズ:148×210(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレス
「自分とは何者か?」という難題に取り組む大人たちへ 2人のプロフェッショナルが提示する「アイデンティティのつくり方」
目次
まえがき
第0章 なぜ今アイデンティティなのか
自分を見失うタイミング
増加するアイデンティティ・クライシス
アイデンティティとは何か
大いなる一歩を邪魔するもの
3つの論点
第1章 「なんとなく」をなくす〜客観分析の訓練〜
不安の正体
定量的に考える
因数分解思考
定量化の訓練
可逆と不可逆︱事象の独立と従属の話
時間効果
リスクマネジメント︱ゲームオーバーになってはいけない
投資と人生︱感情のコントロール
投資と人生︱ファクトとオピニオン
評論家で終わらないために
Column Do the right thing
第1章 まとめ
第2章 「自分」と向き合う〜主観発想の訓練〜
「好きなことで生きていく」の落とし穴
「やりたいこと」への3つのアプローチ
なぜ人は自己紹介が苦手なのか
価値=希少性
ハッシュタグで考え
価値観のランキング
望ましい未来とは何か
VUCAとスペキュラティブ・デザイン
日本人とSF思考
自分しか知らない「シークレット」
人生のプロトタイピング
「Purpose(パーパス)」とアイデンティティ
第2章 まとめ
第3章 コミュニティの中の自分〜多様性の意義〜
物差しの多様性が持つインパクト
アイデンティティは相対的なものであるおもしろコミュニティ
自己マッピングとダイバーシティ
良質なコミュニティの形成条件
多様性とイノベーショ
イノベーション・プログラム
下心のない組織
Column 分人主義
第3章 まとめ
第4章 アイデンティティのつくり方
アイデンティティの定義を知る
定量的に考える
自分の主観と向き合う
コミュニティの中の自分を知るアカデミーで生まれた変化
Column アカデミーで生まれた変化
あとがき
IAをつくった経緯と構想
「何者」にもなれないかもしれない恐怖と闘い続けること