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エンジニアリソース革命

エンジニアリソース革命

  • 著者:国本和基
  • 定価:1,738円(1,580円+税10%)
  • 発行日:2024年4月24日
  • ISBN:9784295409670
  • ページ数:208ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

「いいエンジニアを採用したいのに、選考を進めても辞退されてしまう」
「応募があっても未経験者ばかり」
「月100万円出しても、優秀なエンジニアが採用できない」……

IT市場の成長に伴い、エンジニアの需要が高まるなかで、
このような悩みを抱えるかたは決して少なくありません。

ITエンジニアの求人倍率はどんどん上がっており、採用の難易度が増していますが、特に日本国内では少子化の影響もあり、候補者は少なくなる一方。もはや各企業がエンジニアを取り合う状況でエンジニアの給料は高騰し、日本では人材派遣会社に月100万円を支払っても、派遣されるのは未経験者ばかり。なんとか採用できても人材紹介会社に高額な紹介料をとられ、せっかく採用したエンジニアが、仕事を覚えた頃に転職してしまう―そんなケースが後を絶ちません。

本書では、そのようなエンジニア採用の問題を解決する方法として、海外エンジニアの活用―すなわち、オフショア開発を成功させるポイントについてお伝えしています。IT化やDX化が加速度的に進むなかで、優秀なエンジニアを採用できるか否かは、企業の成長に大きく影響する重大な問題です。

企業に内在する根深い問題を解析し、オフショア開発に成功している企業の事例から、海外エンジニア活用に成功させる具体的なポイントを解説しています。エンジニアリングの世界では、優秀なエンジニアをひとり採用すれば、生産性は10倍に上がるといわれます。それはまさに「革命」であり、本書のタイトルにあるように「エンジニアリソース革命」を起こさなければ、グローバル化の進むこれからの世界を生き残ることはできません。

著者紹介

国本和基

freecracy株式会社 代表取締役社長兼CEO
米国オクラホマ州立大学を卒業と同時に米国公認会計士資格取得。世界各国に4,000人を
超えるコンサルタントを擁するアビームコンサルティングにてERPやスクラッチを含む
ITシステム導入プロジェクトに参画。ロッテホールディングス海外事業部へ転職後、ヨー
ロッパや東南アジアでさまざまなM&AやERPシステム導入プロジェクトを牽引。現在、
独立後2社目のスタートアップであるfreecracyを運営、これまでに企業と候補者40,000
人以上のマッチングを実現。

目次

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はじめに

 

第1章 「海外」を通して見える

日本のIT人材のリアル
目前に迫る「2030年問題」
エンジニア不足が生み出す悪循環
日本のエンジニアを取り巻く実情
日本はエンジニアが育ちにくい?
ベトナムのIT人材の実情
「IT土方」を生み出す「多重下請け構造」の問題
スタートアップが現状を打破するカギとなる
エンジニア採用が高い2つの理由―「経済性」と「効率性」
優秀な人材を遠ざける日本企業独自の体質
採用の目的は「コストを下げる」なのか 「プロジェクトを成功させる」なのか
ベトナムにエンジニアが豊富な理由 ①基礎力の高さ
ベトナムにエンジニアが豊富な理由 ②社会的な風潮
中小企業は意識改革が必要
海外エンジニア採用が改善の契機となる
企業を飛躍・成長させてくれるオフショア開発の可能性

 

第2章 なぜ、大多数のオフショア開発が失敗するのか?

オフショア開発の始まりと変遷
オフショア開発普及の要因
オフショア開発の最新動向
オフショア開発を目指す企業は3パターンに分かれる
オフショア開発の仕組み―「請負契約」と「ラボ型開発」
オフショア開発エリアの最新動向
オフショア開発の3つの壁 ①日本独自の問題
オフショア開発の3つの壁 ②スキルの問題
オフショア開発の3つの壁 ③ブリッジSEの不足
優秀なオフショア会社の条件
オフショア開発を成功に導くために

 

第3章 海外エンジニア 人材活用の成功法則

海外人材の活用を成功させる3つのポイント
CASE1 徹底的なヒアリングで、ITに不慣れな建築業界をデジタル化
・徹底的なヒアリングで建設業界を理解する
・古い建設業界をデジタル化する
CASE2 上流から開発に参加すると、顧客の熱量が伝わる
・熱さを伝えるコミュニケーション
・短期・長期で顧客にコミットする
CASE3 ベトナムエンジニアの技術力で先端開発に成功
・ベトナム人エンジニアはブロックチェーンに強い
・ベトナム人エンジニアを活かした開発体制
CASE4 優れた専門知識を持つブリッジSEが、難度の高い開発をリード
・最適なブリッジSEのアサインに成功
・アジャイル型の開発フローを採用
CASE5 官僚的な大企業に対応するファシリテーション
・大企業の意思決定の遅さへの対応
・頻繁な仕様変更への対応
CASE6 HRの製品開発経験を活かした改善の提案
・トップダウンで方針を決める
・プロジェクトをフェーズに分ける意図
CASE7 世界Big4コンサルティング会社のAI開発を、日本人の1/3の価格で超優秀AI人材がリード
・業務改善ツール開発後に生じた課題
・なぜ、AIエンジニアが少ないのか
・AIに強いベトナムエンジニアの優位性
・AIのスペシャリストをディレクターにアサインする
意識を変えれば、オフショア成功への道が開ける

 

第4章 「エンジニアリソース革命」を起こすときは、今

「海外」を通せば日本の課題が見えてくる
日本企業独自の体質を認識する
役割と権限の分担がもたらすメリット
日本企業の意識改革が不可欠
「海外人材から選ばれる企業」という視点
採用もエンジニアもより自由になる未来へ
エンジニアリングの世界の魅力
まずは海外エンジニアのすごさを体感しよう

 

おわりに