出版実績

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新刊
迷ったら、ゆずってみるとうまくいく

迷ったら、ゆずってみるとうまくいく

  • 著者:枡野俊明
  • 定価: 1,628円(1,480 円+税10%)
  • 発行日:2024年6月28日
  • ISBN:9784295409885
  • ページ数:216ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

お先にどうぞ、おひとつどうぞ…… 人生はまわりの人を笑顔にした総量で決まる

「早く、早く」、「負けるな、負けるな」、「もっと、もっと」──時間に追われ、人に急かされて、いつも頑張ってしまっている自分。しんどいのに、人を蹴落としてでも「私が、私が」と前に出ていかなければ、まわりから取り残されそうでこわい。ぎすぎすした世の中に、生きづらさを感じている人が増えています。

「もっと寛容になりましょう」。2024年、『不適切にもほどがある!』という宮藤官九郎さん脚本のテレビドラマが話題になりました。阿部サダヲさん演じるコンプライアンス意識の低い〝昭和のおじさん〟が令和の時代に突然タイムスリップして、昭和の時代にはまかり通っていた不適切発言で令和の人たちをかき回すヒューマンコメディです。その最終話で、宮藤さんが主人公に言わせたメッセージです。
いま求められているのは、まさに「寛容さ」だと思います。寛容とは、「相手を受け入れる」意味で使われていますが、無条件に受け入れるのではなく、お互いのよいところを認め、ゆずり合いの心を大切にすることです。

本書は、「ゆずる」がテーマです。「迷ったら、ゆずってみるとうまくいくものですよ」。こう、皆さんにお話しすると、こんな問いが返ってきます。「でも、ゆずるって、我慢しろということですよね」。電車で立っている老人を見て、座っている席をゆずらなかったら、ゆずったほうがよかったかなとモヤモヤする。でもゆずれば、我慢して立っていなければならない──。面白そうな仕事だけど、「やらせてください」という勇気がない。同僚がやりたいというから私は我慢してゆずってあげた──。
そんなことを想像して「ゆずる」のは我慢を強いられ、自分が損をすることだとネガティブにとらえているようですが、それは違います。

ゆずることはネガティブどころか、前向きな超ポジティブな行動です。ゆずることは手放すことです。やはり損じゃないかと思われますが、手放すと、その空いたスペースに「いいもの」や「いいこと」が入ってくるのです。これを、道元禅師は、「放てば手に満てり」と言っています。
電車で席をゆずったら、笑顔が返ってきた。同僚に面白そうな仕事をゆずったら、自分が苦労しているときに手を貸してもらえた──。自分から半歩踏み出してゆずることで、自分が気持ちよくなれます。そして、その優しい気持ちは皆に広がっていくでしょう。

もちろん、何でもかんでもゆずりましょうと言っているのではありません。ゆずるべきもの、ゆずるべきでないものの見極め方は本書でわかりやすく紹介します。寛容になれる人、それはゆずれる人であり、人生がよい方向に流れていく人だと、私は思います。

著者紹介

枡野俊明

1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。
大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行う。
主な著書に、『心配事の9割は起こらない』『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』などベストセラー・ロングセラーが多数ある。

目次

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第1章 競うことをやめると、うまくいく

他人の「不幸」を願わない
~禅の教え「相手の不幸は自分の不幸」
「話して」伝えるよりも「聞いて」伝える
~まずは相手を理解してから
「これも何かの縁だ」と考える
~受け入れると、生きやすくなる
汚い言葉を使わない
~思いやる気持ちがあれば、自ずと〝愛語〟になる
「しょうがない」と割り切る
~人生の要諦は「反省すれども、後悔せず」
「させていただく」と考える
~「してあげている」と思うからイライラする
聞く耳を持つ
~相手の言うことを聞いたら「負け」ではない
「結果」にこだわらない
~そのほうが達成感を何度も得られる
「私が、私が」ではなく「皆が、皆が」
~「欲」に翻弄されないための極意
ゆずると気持ちが明るくなる
~禅が教える「共にきれいになる生き方」

 

第2章 あれも、これもと「欲張らない」

損して〝徳〟取れ
~最初の一歩を踏み出せないときの対処法
自分を大事にする人は相手も大事にできる
~この逆はない
目標は「1割増し」がちょうどいい
~高い目標はたいていクリアできない
目の前の「今」に集中する
~一度にできることは一つきり
「若い人」にゆずる
~それが幸せの好循環を生みだす
「曖昧」にしたほうがよいこともある
~白黒つけないのは優しさのあらわれ
「よく思われたい」と思わない
~どう取り繕っても、周りはすべてお見通しです
欲も不安もキリがない
~満足することを知らないと、心安らかに過ごせない

 

第3章 はやく、はやくと「焦らない」

「同じ土俵」にのらない
~人は人、自分は自分
「ときの縁」に逆らわない
~ためらうとチャンスは逃げていく
忙しいときこそ「季節」を感じる
~ひと息ついて、また始めればいい
「寝る前」の時間を大事にする
~慌てることがなくなる一番の方法
マイペースを貫く
~その場の空気に流されない人も必要だ
「先」に苦労して「後」でラクをする
~心に余裕を持つための先人の知恵
〝失敗上手〟になる
~うまくいく人の心の切り替え方
人を急かさない
~「もっと早くできるはずだ」が怒りのもと
「優劣」で考えない
~それが、焦りをなくす最高の知恵

 

第4章 むだに「威張らない」

怒りを分散させる
~怒りの感情は、腹に留める
考える前に「謝る」
~それが人間関係を良好に保つコツ
「好き嫌い」で判断しない
~そうすれば、相手の「いい面」が見えてくる
相手だけが悪いわけではない
~原因が自分にあることも多い
お金の勘違い
~「払っている方が偉い」という理屈は通らない
〝いい人〟にならない
~都合よく使われてしまいます
「お金」ではなく「気持ち」をやりとりする
~それが「あたたかい関係」を築く秘けつ
ギャップをつくらない
~自分を盛ると、現実との差に苦しむ
「うらやましい」に振り回されない
~「負」の感情に押しつぶされない方法

 

第5章 事物に「執着しない」

「手放す」と「失う」は違う
~手放さなければ、それ以上のものはつかめない
ものをため込まない
~手放す基準を決めるとラク
未来も過去も手放す
~大切なのは「今」だけにフォーカスすること
相手の意見を「正面」から聞く
~いい上司は、自分の意見に執着しない
不安は現実ではない
~それは、自分の心が勝手につくり出したもの
相手の意見を「正面」から聞く
~いい上司は、自分の意見に執着しない

 

第6章 相手に「見返りを求めない」

陰徳を積む
~人に知られることなく善行を積もう
「お金」ではなく「気持ち」をやりとりする
~それが「あたたかい関係」を築く秘けつ
今あるものに感謝する
~自然と気持ちが謙虚になる
「言葉」ではなく「行動」で示す
~口先だけの人と思われないために
「落としどころ」を探る
~お互いにゆずり合って着地点を見つけよう
「役に立ちたい」と考える
~優しい気持ちが優しい社会を生む