日本人の2人に1人がかかり、国民病とも言われるアレルギーは、乳幼児期(0~6歳)に発症するケースが多い病気です。発症後、適切なケアをしないと、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを始まりとして、気管支ぜんそく、花粉症など次々と異なる疾患が発症する「アレルギーマーチ」を起こすこともあります。アレルギーの子どもを持つ親は治療ですぐに治らないからこそ、「このまま同じ治療を続けてもいいの?」「薬の副作用は大丈夫?」「いつまでこの状態が続くの?」など、多くの不安や疑問を抱えています。なかには、医師から十分な説明を受けられず、誤った情報に振り回されたり、過度にストレスを抱えたりする方もいます。そこで本書では、専門医資格を持つ女性医師が自身の子育て経験を踏まえながら、エビデンスベースの正しい知識と最新情報、家庭でできるセルフケアを紹介します。
専門医ママが教える! 子どものアレルギーケア
- 著者:岸本久美子
- 定価:1,738円(1,580円+税10%)
- 発行日:2024年8月30日
- ISBN:9784295410089
- ページ数:192ページ
- サイズ:210×148(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレス
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診察室では伝えきれない、 いまある症状を改善するコツ、
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目次
はじめに 一人でも多くの子どもをアレルギーマーチから守る
序章 うちの子のアレルギーはどうすればよくなるの?
子どもの約4割はアレルギー疾患
アレルギーになる人が増えているのはなぜ?
アレルギーを発症しやすい体質
アレルギーマーチを防ぐために
毎日のスキンケアを徹底する
おうちのアレルゲンを減らすためにできること
アレルギー検査はどんなときにする?
アレルギーを疑ったら、どの診療科を受診すればいい?
アレルギー疾患を持つ妊婦さんが気をつけたいこと
発達段階別に見たアレルギー疾患の特徴と注意点
季節ごとに気をつけたいこと
正しい知識を身につけて上手につきあう
第1章 疾患別の正しい知識とおうちケア① アトピー
アトピーってどんな病気?
どうして、アトピーになるの?
皮膚のバリア機能が重要な理由
アトピーはどのように診断するの?
治療の三本柱は「スキンケア」「薬物療法」「悪化因子対策」
ステロイド外用薬の正しい使い方
ステロイド外用薬と保湿剤の正しい塗り方
アトピーを悪化させる原因
かゆみをコントロールする方法
Q&A アトピーに関するよくある質問と回答
第2章 疾患別の正しい知識とおうちケア② 食物アレルギー
食物アレルギーってどんな病気?
どうして、食物アレルギーになるの?
食物アレルギーはどのように診断するの?
治療のキホンは必要最低限の除去
原因食物の除去を解除する
症状があらわれたときの治療法
外食時や保育園·学校生活での注意点
果物や野菜が嫌い! それってアレルギーかも
即時型以外の特殊な食物アレルギー
Q&A 食物アレルギーに関するよくある質問と回答
第3章 疾患別の正しい知識とおうちケア③ ぜんそく
ぜんそくってどんな病気?
どうして、ぜんそくになるの?
ぜんそくはどのように診断するの?
治療の三本柱は「悪化因子対策」「薬物療法」「体力づくり」
早期に治療を開始して「リモデリング」を防ぐ
どんな薬を使って治療するの?
重症度と治療ステップの決め方
正しく知れば怖くない! ステロイド薬の副作用
吸入器の種類と正しい使い方
思春期以降こそ管理が重要
ぜんそく発作が起こったらどうする?
Q&A ぜんそくに関するよくある質問と回答
第4章 疾患別の正しい知識とおうちケア④ 花粉症
花粉症ってどんな病気?
花粉症になる子どもは年々増えている
どうして、花粉症になるの?
子どもの花粉症の見分け方
花粉症はどのように診断するの?
どんな薬を使って治療するの?
薬は花粉が飛散する1週間前から飲みはじめる
根本治療として期待される舌下免疫療法
花粉症のおうちケア① 屋外対策
花粉症のおうちケア② 室内対策
Q&A 花粉症に関するよくある質問と回答
おわりに 完璧な育児なんて存在しない!