出版実績

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社会・経済の本
今、ラジオ全盛期。

今、ラジオ全盛期。

  • 著者:冨山雄一
  • 定価:1,738円(1,580円+税10%)
  • 発行日:2025年2月1日
  • ISBN:9784295410591
  • ページ数:222ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス
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★オールナイトニッポンをV字回復に導いた★
★統括プロデューサーによるコンテンツ戦略の全貌!!★

◎年間イベント動員数25万人以上
◎スポンサー数、過去最高
◎ビジネス書なのに「泣ける」との声、多数!!


なぜラジオのイベントは東京ドームを満員にできるのか? 
タイパが重視される時代に、ラジオは「リスナーとの関係性を、長期間かけてじっくりと耕す」というまったく逆の戦略で成功を収めています。どれくらい長期間かというと「ラジオは1クールが10年」という言葉もあるほど。じっくりと耕すことで、推し活のファンダムのような熱狂とは異なる、ラジオならではの「静かな熱狂」が生まれるのです。
本書は、オールナイトニッポンがV字回復するまでの20年間を紐解きながら、「静かな熱狂」を生むコンテンツづくりに必要な考え方をご紹介します。

著者紹介

冨山雄一

ニッポン放送「オールナイトニッポン」統括プロデューサー
1982年東京都生まれ。大学卒業後NHKに入局、2007年ニッポン放送へ。「オールナイトニッポン」では岡野昭仁、小栗旬、AKB48、山下健二郎などでディレクターを担当。イベント部門を経て、18年4月から「オールナイトニッポン」のプロデューサーを務めている。現在は、コンテンツプロデュースルームのルーム長としてニッポン放送全体の番組を統括している。

目次

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プロローグ

なぜラジオのイベントに16万人が集まったのか?

 

 

はじめに

 

 

CHAPTER1 ラジオは風前の灯火だった——2000年代の「衰退」

ラジオ番組は分業でつくる
華やかな世界の裏で、忍び寄る衰退の波
そもそもAMラジオが届かない
ネットに飲み込まれたラジオ的なもの
優秀なつくり手は次々とネットへ転職
NHKラジオとニッポン放送の「ラジオのつくり方」
「常に当事者でいろ」先人の教え
ヤンキー先生で知った「ラジオの原点」
「だからできない」ではなく「どうすればできるか」
鶴瓶師匠に教わった「流れに乗っかる面白さ」
ポルノグラフィティ岡野昭仁さんの即興に学ぶ

 

CHAPTER2 「東日本大震災」でラジオの存在価値は変わった——2010年代前半の「転機」

2011年3月11日、当日の現場
緊急災害放送と「歌えバンバン」
東北出身サンドウィッチマンとの忘れられない出来事
裏番組「バナナマンのバナナムーンGOLD」からのエール
福山雅治さんが提案してくれた24時間チャリティ特番
被災者をつないだ「魂のラジオ」
「同じラジオを聴いている」だけで縮まる距離
苦境のなかで生まれたタイアップ企画の創意工夫
ライバルのネット動画と組んだ「オールナイトニッポン0(ZERO)」
番組発言がネットニュースになる「息苦しさ」と「可能性」

 

CHAPTER3 「SNS」と「イベント」がラジオを身近な存在にした——2010年代後半の「復活」

「radiko(ラジコ)」がもたらしたもの
ラジオを周辺から盛り上げる「ライトリスナー」の登場
「番組ハッシュタグ」でリスナーの声が瞬時に見られるように
SNS時代だからこそ「変える」ではなく「続ける」
ラジオは「新しいニュース」が生まれる場所
山下健二郎さんの「好きなものをカタチにする」チカラ
番組スタッフが裏でゲラゲラ笑う理由
星野源さんが壊してくれた「裏方は登場しない」の固定観念
「パーソナリティ」「リスナー」「スタッフ」の三角形が誕生
ラジオがイベントに力を入れる意味
「岡村歌謡祭」が教えてくれたリスナーの熱量
「広く浅く」ではなく「狭く深く」
オードリー全国ツアーで見えた番組イベントの「型」
「1対1×多数」が成立するラジオ
「オールナイトニッポン」プロデューサーの役割
ラジオ局の垣根を超えるライバル「JUNK」との生電話
「#このラジオがヤバい」で気づいた熱量の上げ方

 

CHAPTER4 「コロナ禍」の逆境がラジオを強くした——2020年代の「全盛」

コロナでラジオづくりが一変した
「一緒に不安になりましょう」近づくリスナーとの距離
前澤友作さんとつないだ「宇宙」からの生放送
「体調不良」という想定外がチャンスを生む
コロナ禍だから生まれた「オールナイトニッポンX(クロス)」
深夜ラジオの生放送とポッドキャストの違い
佐久間宣行さんがきっかけでスポンサーとの関係性が変わった
「パーソナリティ」「リスナー」「スポンサー」「スタッフ」の四角形に進化
イベントで可視化される「静かな熱狂」
新しいリスナーを呼び込むのは「ほどよいオープンさ」
『シン・エヴァンゲリオン』特番がついに実現
長年の夢だった「番組のアーカイブ化」
タモリさんと星野源さんが語る「孤独」
プロデューサーは大切な番組を続けるためにいる

 

 

エピローグ

これからラジオはどうするのか——ラジオのコンテンツ戦略
ラジオのイベントに16万人が集まった理由
ラジオは、「耕す(カルティベイト)」

 

 

おわりに