不景気や先行き不透明感が続く昨今、人事・労務のトラブルが頻繁に起こっています。本書では、年間150社を救う人事労務の超プロが、経営者、人事、労務担当者に向け、採用、退職、リストラについてリアルな実例と法律をもとにわかりやすく述べていきます。

不景気や先行き不透明感が続く昨今、人事・労務のトラブルが頻繁に起こっています。本書では、年間150社を救う人事労務の超プロが、経営者、人事、労務担当者に向け、採用、退職、リストラについてリアルな実例と法律をもとにわかりやすく述べていきます。
目次
はじめに
1.社員はコスト?
人の問題の根本は、感情の問題/人件費の引き算だけでは解決しない
2.人がいないと会社は成り立たない
多くの問題は、コミュニケーション不足から生じる
3.効率化、スピード化が「デキる社員」を育てない
社員を部品と捉えていないか?/目先の利益も大事だが・・・
4.仕事を分解して標準化を図ろう
特定の人に依存しない仕組みを作る/まずは現場を知ること
5.離職率の高い会社の落とし穴
離職率が高い会社の2パターン/採用コストを考えているか?
1.社長自らが採用を考えていますか?
採用は経営の重要事項
2.「勘」や「好み」で採用を決めていないか?
外見に影響されない/出身大学や前職の会社名だけで判断しない/採用についての法律の規制を知る/プライベートについてのヒアリング
3.採用面接では具体的に何を見ればいいか?
面接前でわかること/持ち物の取り扱いでわかること/素直さが重要/退職理由でわかること/職務経歴書からわかること/志望動機でわかること/何か質問はありますか?/前職で失敗した経験は?
4.採用するには法律のハードルをクリアしないといけない
「労働契約」というものがあることを知っているか?
コラム01.働くことの契約とは
5.採用が会社の風土を作る
「求めている人材」を明確にする
6.雇用契約書と就業規則の不備がトラブルのもととなる
入社直後にトラブル発生
1.給料が高いとモチベーションは上がるか?
給料を上げるのは簡単だが、下げるのは難しい/適正な評価を考える
2.給料の上手な上げ方
「給料」と「賞与」の違い/給料の上げ方/年俸制の運用方法
3.社長の一声、会社の一存で給料は下げられるものか?
給料を下げるには10%が限界?
4.トラブルを回避して、給料を下げるには?
会社のトップが、本当の理由を直接伝える/業績悪化のときの給料の下げ方
5.降格をするにはルールが必要
就業規則に降格理由を明記する
1.社員を解雇するには法律の手続きを踏まないといけない
解雇には3つのパターンがある/解雇するための手続き/トラブルのない普通解雇/トラブルのない懲戒解雇/トラブルのない整理解雇
2.その肩たたきは有効か? 無効か?
社員に退職を勧める:退職勧奨/全日空事件/退職勧奨のトラブルパターン
3.リストラするときの注意点とは?
リストラを回避する方法を考える
4.問題社員を解雇する方法
解雇するための材料を集める
コラム02.優秀だが、自分勝手な社員が現れたら…
5.協調性がないことは解雇理由になるのか?
テレビ朝日サービス事件/トラブルには悲観的に準備し、楽観的に対応する
6.経歴詐称で解雇はOKか?
炭研精工事件/経歴詐称の予防策
7.社員が失踪したときの対応について
退職が成立する3つのケース/兵庫県社土木事務所事件
コラム03.うつ病の社員に対する取り扱いは
8.社員が病気の場合、いつまで休職できるのか?
休職の定義を就業規則で決める
9.遅刻で解雇できるのか?
高知放送事件/東京海上火災保険事件
コラム04.5分の遅刻を繰り返したら…
10.人材紹介会社から採用した社員の解雇について
フォード自動車事件/採用する人、受け入れるポストに合わせ雇用契約書を作る
1.就業規則を整備して売上を上げる
会社の舵取りを合わせる/就業規則は「会社の業績を上げる」ために作られなければならない
2.給料体系を変えて、適正な人件費を生み出す
ワークライフバランス
3.「自ら動く社員」を作れば、競合他社には負けない
「仕事を頑張っています」だけでは、生き残れない時代
4.会社の成長に合わせ、社員の選別が行われているか?
社員にも自助努力を促す/社員の寿命より会社の寿命の方が短い
5.すぐ売上が上がる人とはどんな人か?
即戦力を採用することも必要
コラム05.売上を上げる人の行動が注目されている
6. 安定ではなく、安心を与えよう
7.商品・サービスだけではなく、人材で差別化する
「人材」は、他社に真似されない/社員へ投資しすぎて倒産した会社はない
おわりに