日本人にしかできない「気づかい」とは何でしょうか? 気づかいとは、お金で買えるものでも、売るものでもありません。 サービスではなく、「自分がしたいからしてあげる」。「人のために自分を引っ込める」。そうして人のことを慮る習慣は日本にしかないと著者は言います。 老舗料亭で生まれ、三越で働き、本場アメリカのディズニーに出向。日米を舞台に世界中の人と仕事をしてきたからわかった気づかいの習慣を述べていきます。自身の体験だけでなく、日本文化やディズニーなどの話を織り混ぜているので、人を気づかうということが感動的に理解できます。
日本人にしかできない「気づかい」の習慣
- 著者:上田比呂志
- 定価:1518円(本体1380円+税10%)
- 発行日:2011/10/14
- ISBN:9784844371335
- ページ数:240ページ
- サイズ:188×130(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレスコミュニケーションズ
ディズニーにも超えられなかったものが日本にはあります
目次
はじめに
第1章 料亭と三越とディズニーで学んできたこと
01 料亭と心
心をもって、正しきことを行う
02 三越と型
技を極め、自在に操る
03 ディズニーと仕組み
最高の環境が人を育てる
コラム1 気づかいのルーツ
第2章 日本人にしかできない「気づかい」の心意気
04 情けは人の為ならず
大商人の教え
05 自分が楽しまなければ人は気づかえない
芸者と舞台
06 意識の差がそのまま気づかいの差となる
アンテナの立て方
07 善意は悪意で返せない
遠慮というバランス感覚
08 放っておくという気づかいもある
気をつかわせずに気をつかう
09 我慢ほど奥ゆかしい気づかいはない
修行の先に見えるもの
コラム2 橘家の今昔
第3章 人と関わり合う上で欠いてはいけないこと
10 人は人によって磨かれる器と創造力
11 好かれようとすれば誰からも好かれなくなる
シンプルに考える
12 この世で一番わからないのは自分のこと
ディズニー研修と天才
13 師に仰ぎ、型を学ぶ
伝統芸能とサラリーマン
14 時間にルーズ、挨拶がない、自分本位、ツケはすべて自分に還ってくる
面倒なこととうまく付き合う
15 違いを認められなければチームプレイはできない
言葉と信頼
16 従順さが素直さではない
可愛がられる人の条件
17 もう一度会いたくなる仕掛けをする
忘れられない人の条件
コラム3 フェローシッププログラム
第4章 気づかいが気づかいのできる人を育てる
18 三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる
江戸の知恵
19 自分をコントロールできなければ他人は動かせない
怒らない、失望しない、あきらめない技術
20 正解を与えるのではなく、自分の頭で考えさせる
ラフティングと金メダル
21 ストーリーを共有することで仲間となる
老夫婦とネックレス
22 見抜き、任せ、本気にさせる
責任を取る勇気
23 語り続け、慣れさせ、徹底させる
プロフェッショナルの育て方
24 褒める、叱る、成長させる
個性を楽しむ方法
25 優先順位がないから孤独に負ける
台風とティファニー
コラム4 「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」
第5章 周囲の誰をも満足させるプロとしての気づかい
26 日々の一挙手一投足が人格をつくる
変えるべきもの、変えてはいけないもの
27 気づかいを無意識に行うためのたった1つの方法
あの手、この手、そのまた一手
28 ぶれない意志を持つこと、しかし人の話に耳を傾けること
大切なことを見失わない方法
29 ひと言の有無が気持ちを変える
父と息子
30 タカの眼、アリの眼、気づかいの眼
相手を慮るということ
31 誠意を見せるとは、考える前に体が動くこと
三越の小僧とお客様
32 余白を感じ取る、行間を読む、感性を磨く
日本文化の神髄
33 積み重ねることで、あたりまえの習慣は偉業となる
自尊心を持ち、己を磨く
あとがき