商品・サービスが売れない要因はさまざま考えられますが、もっとも大きな要因は「商品力がない」ことでしょう。残念ながら商品・サービスにお客さんが魅力を感じていないのです。こうなると、営業部がいくらがんばっても、広報・宣伝部がいくら広告しても、売上をあげることは難しくなります。製造部がいいものに仕上げても報われず、もちろん企画部も不甲斐ないと感じているでしょう。そんな会社を元気にする一番のクスリは、やはりヒット商品を生み出すことです。 部署など関係なく社内の誰もが企画を考え、プロジェクリーダーになり、いい企画を本当に売れる商品にもっていくために通るべき道筋を理解しておくことが、会社を活性化することにつながります。
商品企画できない社員はいらない
- 著者:太田昌宏
- 定価:1738円(本体1580円+税10%)
- 発行日:2012/02/11
- ISBN:9784844371410
- ページ数:224ページ
- サイズ:188×130(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレスコミュニケーションズ
歯車になるな! あなたの企画しだいで会社は変わります!
目次
はじめに
第1章 商品企画に必要な10の資質
01人が好き・人間観察力
02高い目的意識を持つ・ビジョン創造力
03とにかく前向き・スーパーポジティブシンキング
04確固たる自分を持つ・こだわり力
05きちんと伝える・伝達力
06ありのままの自分を見せる・自己開示力
07決してあきらめない・ひたむき力
08妥協を許さない・用意周到力
09すぐに気持ちを切り替える・胆力
10ふり返り、次に活かす・分析・検証力
第2章 商品企画を正しく進める
01企画進行の定石・企業の大小にかかわらず、商品企画の手順を守る
02企画進行のタブー・スケジュール無視の場あたり的な企画
03企画進行の定石・巻き込み力を鍛える
コラム1 メンズポッキー 誕生秘話 その1
第3章 市場を的確に把握する
01市場把握の定石・流行の兆しを捉える
02市場把握の定石・兆しの捉え方はお客さんの層によって違う
03市場把握の定石・異業種のトレンドに目配りする
04市場把握のタブー・休日はおやすみモード
05市場把握の定石・競合との争いを歓迎する
第4章 アイデアをひねり出す
01アイデア出しの定石・他業界のヒット商品をよく観察する
02アイデア出しの定石・気づきシートで世の中の見方を変える
03アイデア出しの定石・アイデアはノリよく一気に膨らます
04アイデア出しの定石・アイデア会議の運営のしかた
05アイデア出しの定石・8割の「メジャー感」と2割の「違和感」
06アイデア出しのタブー・既成概念を捨てられない
第5章 コンセプトを練り上げる
01コンセプト決定のタブー・企画の核となるコンセプトをあいまいにする
02コンセプト決定の定石・3つのキーワードを連動させる
03コンセプト決定のタブー・イメージターゲットのリアル感が足りない
04コンセプト決定の定石・発言の本音を探るクセをつける
05コンセプト決定の定石・情報は品質の次に重要
06コンセプト決定のタブー・差別化のための差別化を考えてしまう
コラム2 メンズポッキー 誕生秘話 その2
第6章 企画の細部を詰める
01価格設定のタブー・お客さんは安い価格にすぐ慣れる
02価格設定の定石・価格提示後の表情に注意する
03価格設定の定石・オリジナルはプレミアム
04ネーミングの定石・ワードパワーがある言葉を見つける
05ネーミングの定石・商品のもっとも良い点が伝わるようにする
06デザインの定石・パッケージデザインは最初で最大のメッセージ
07企画詰めの定石・辛口コメンテーターを見つけておく
08企画詰めの定石・企画会議は事前準備で決まる
コラム3 老舗穀物メーカー 奮闘物語 その1
第7章 発売準備と発売後のフォロー
01テストセールの定石・小さな成功を拡大しよう
02販促キャンペーンのタブー・丸投げは自分の首を締めるだけ
03販促キャンペーンの定石・社内から店頭までメッセージは一気通貫
04販売戦略の定石・垂直立ち上げでスタートダッシュを決める
05仮説・検証の定石・怪しい人物でもかまわない。店頭をウロウロしよう
06仮説・検証の定石・発売は第2のスタートだと心得る
コラム4 老舗穀物メーカー 奮闘物語 その2
第8章 ロングセラー商品にする
01ロングセラー化の定石・ロングセラー化には新規のお客さん獲得がカギ
02ロングセラー化のタブー・固定ファンを逃してしまう
03ロングセラー化の定石・ロングセラーは共同作品
04ブランド化のタブー・リニューアル中毒に陥ってしまう
コラム5 老舗穀物メーカー 奮闘物語 その3
おわりに