取引先を絞るとき、転職先を探すとき、投資をするとき、あるいは昇進して経営者サイドにまわったとき、あらゆる選択の判断材料になるのが「決算書」です。決算書は「ニュースや社内報に出てくる程度のもの」「読めなくても仕事に支障はない」と軽く見られがちですが、決算書ほど入手しやすく、会社経営の情報が詰まっている資料はありません。決算書を社内会議で使えたら? 取引のプレゼンで使えたら? あなたの説得力は大きく違うはずです。本書では、元メーカーの営業マン(現在は公認会計士)の著者だからこそわかる、ビジネスの現場で欠かせない決算書の使い方を、図版たっぷり・2 色刷りの紙面で紹介しています。もう2 冊目はいらなくなる、決算書本の決定版です。
決算書が読めない社員はいらない
- 著者:木村俊治
- 定価:1518円(本体1380円+税10%)
- 発行日:2012/12/11
- ISBN:9784844371960
- ページ数:240ページ
- サイズ:188×130(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレスコミュニケーションズ
会社の課題・戦略がひと目でわかるようになる! ビジネスマン必携のシリーズ第三弾
目次
はじめに
第1章 決算書は2時間で読めるようになる
01 決算書は誰でも読めるようにつくられている
02 コスト感覚がある社員だけができること
03 決算書は3ステップで学ぶ
第2章 損益計算書は5つの利益を読む
01 経営成績を報告する損益計算書
02 会社員の損益計算書はどうなるか?
03 商品・サービス力を表す利益 売上総利益
04 本業で稼ぐ力を表す利益 営業利益
05 会社全体で稼いだ利益 経常利益
06 想定外の損益を含んだ利益 税引前当期純利益
07 最終的に獲得した利益 当期純利益
第3章 貸借対照表は3つのブロックの関連性を見る
01 財政状態を報告する貸借対照表
02 会社員の貸借対照表はどうなるか?
03 すぐに換金できる資産 流動資産
04 すぐに換金できない資産 固定資産
05 1 年以上効果が続く支出 繰延資産
06 すぐに返さないといけない負債 流動負債
07 すぐに返さなくてもいい負債 固定負債
08 返済が必要ない資金 純資産
第4章 キャッシュ・フロー計算書は3つに分ける
01 おカネの動きを示すキャッシュ・フロー計算書
02 キャッシュ・フロー計算書の役割
03 キャッシュ・フロー計算書の構造
04 事業で稼いだおカネ 営業活動によるCF
05 投資に使ったおカネ 投資活動によるCF
06 資金調達・返済を表すおカネ 財務活動によるCF
第5章 財務3表のつながりから見えてくること
01 財務3表は関連しあう
02 会社を設立すると財務3表はこう動く
第6章 収益性と安全性を分析する11の手法
01 はじめての決算書の読み方
02 会社の収益性を見る
03 赤字が出ていないか確認する 5つの利益をチェックする
04 規模に対する収益力を知る 対売上高比率
05 おカネを稼ぐ力を確かめる 営業活動によるCF
06 効率よく投資しているかを見る ROA(総資産利益率)
07 会社の安全性を見る
08 財政の基盤を確かめる 純資産と自己資本比率
09 借金を返済する力を見る 借入金返済期間
10 トラブルを耐え抜く力を探る 現金預金を見る
11 間近な危機を予測する 流動資産と負債・流動負債の比較
12 おカネの滞留原因を調べる 回転期間
13 固定資産の調達バランスを見る 固定資産の調達先
第7章 経営方針を推察する比較分析
01 収益の変化から経営状況を掴む PL・CS の2期比較
02 収益力を分解して分析する ROAとROE
03 赤字転落の可能性を探る 損益分岐点分析
04 おカネを生み出す力をはかる CFマージン率
05 安全性の変化から経営状況を掴む BS の2期比較
06 財政基盤の変化を見る 自己資本比率
07 返済能力から経営状況を掴む 流動比率と当座比率
08 長期の投資バランスを見る 固定長期適合比率
09 借入との付き合い方を見る 債務償還年数 …
10 おカネを回収する能力を見る 売上債権回転期間など
第8章 決算書をもっと上手に利用するために
01 様々な会社の決算書を入手しよう
02 決算書の限界を知る
03 真実と違う決算書を見抜く
04 決算書フレームとして活用する