出版実績

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マネジメントの本
なぜ今、シュンペーターなのか

なぜ今、シュンペーターなのか

  • 著者:秋元征紘
  • 定価:1738円(本体1580円+税10%)
  • 発行日:2015/10/1
  • ISBN:9784844374367
  • ページ数:272ページ
  • サイズ:四六判(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

あなたは、イノベーションをもたらす「企業家」か、 実は何も生み出さない「経営管理者」か?

ケインズと並んで、20世紀を代表する経済学者の一人であるシュンペーター。

20代にして独自の経済理論を打ち立てたこの天才は、経済学だけではなく、現代の経営の最重要事項である
「イノベーション」をはじめ、「創造的破壊」「企業家」といった画期的な概念を100年も前に提唱したのです。

ウィーン大学からドイツの名門・ボン大学を経て渡米。
ハーバード大学ではサミュエルソン、ガルブレイス、ソローなど、現代経済学における大家やノーベル賞
受賞者たちを数多く輩出しました。

▼ あなたは、イノベーションをもたらす「企業家」か、実は何も生み出さない「経営管理者」か?

シュンペーターの考え方は、経営学・マネジメント論の大家であるドラッカーが引き継いで発展させ、
スティーブ・ジョブズのような優れた企業家がまさにその理論を具現化しました。

「イノベーション」はいまや、アップルやGoogle、フェイスブックなど、現代のグローバル企業の躍進を
支える「成長原理」と言っても過言ではないでしょう。

シュンペーターは、画期的なイノベーションを生み出す「企業家」と、経済の波間に漂いながら経営する
だけの「経営管理者」を明確に分けました。あなたはどちらを目指しますか?

▼グローバル企業の成長原理を解き明かす「イノベーションの授業」

本書の著者は、ナイキやゲランなど4社の外資系企業の日本法人トップを務め、現在はFiNCやCreww、
エアウィーヴなど、注目のスタートアップ企業数社の経営に携わっています。
その著者が、シュンペーターの難解な理論を読み解き、ドラッカーや『イノベーションのジレンマ』の
クリステンセンの理論、ジョブズの残した足跡などをたどりながら、「イノベーション」の本質を探ります。

いわば経営者・ビジネスパーソンに向けた「イノベーションの授業」です。

本書で、これから先の時代を見通す強力な「武器」を身につけてください。

 

著者紹介

秋元征紘

ワイ・エイ・パートナーズ 代表取締役
ジャイロ経営塾 代表

上智大学経済学部卒業、シドニー大学経済学部修士課程。1970年日本精工に入社、
ニューヨーク、トロント駐在等を経て、日本ケンタッキーフライドチキン(日本KFC)へ。

その後、同社マーケティング本部長、日本ペプシ・コーラ副社長、日本KFC常務取締役、
ナイキジャパン代表取締役社長、LVMHグループのゲラン代表取締役社長、同取締役会長、
ゲランSA(パリ本社)執行役員と、欧米企業日本法人のトップマネジメントを歴任。

2006年ワイ・エイ・パートナーズを創業。
2008年にはジャイロ経営塾を設立。ベンチャー企業支援、戦略経営コンサルティング、
大企業向けグローバル人材研修およびマネジメント研修のプログラムデザイン・実施、
数社の社外取締役・顧問等を務めるほか、執筆・講演等を精力的に展開中。

著書に『金の社員・銀の社員・銅の社員』(文春新書)、『こうして私は外資4社のトップになった』
(東洋経済新報社)などがある。

目次

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はじめに

本書に登場する主な経済学派の流れ
シュンペーター関連年表

 

序章 なぜ今、シュンペーターが注目を集めているのか

 

第1章 シュンペーターとの出会い

・天才がえぐり出した「資本主義」「経済発展」の本質
・『共産党宣言』からピケティに至る「流れ」
・シュンペーターはマルクス経済学をどう見たのか
・結局、「日本的経営」は正しかったのか

 

第2章 「企業家」の時代の到来

・「企業家」か、「起業家」か
・シュンペーターの経済学の核心
・クリステンセンのイノベーション・ジレンマ
・ジレンマを「企業家ビジョン」で克服したジョブズ

 

第3章 シュンペーターの経済理論と人生の軌跡

・若き天才の波乱万丈人生の始まり
・大蔵大臣、銀行頭取、ボン大学、そしてハーバードへ
・経済学の三つの潮流とシュンペーター理論
・ケインズとシュンペーターの今日的意味
・「原理」を極めるか、「実態」を見るか

 

第4章 企業の目的は顧客を創造することである

・人は「完全合理性」に従って行動するか
・今日のビジネススクールではドラッカーは流行らない?
・イノベーションによる新しい民主主義の時代

 

第5章 シュンペーターからドラッカーに継承されたもの

・ドラッカーの「ヒト」中心マネジメントの原点
・なぜファシズムが台頭したのか
・「創造的破壊」を進化させたドラッカー
・「企業家社会」とは何か

 

第6章 イノベーションで世界を変えたジョブズ

・死してなお影響力を残す「企業家」
・ジョブズの「企業家ビジョン」を特徴づけるもの
・ジョブズの「企業家ビジョン」を動機づけるもの
・最前線で携わった「コーラ戦争」
・ジョブズが去った後のアップルとスカリー

 

第7章 「企業家ビジョン」の原点に戻り、世界を変える

・「企業家」のように考え、行動するために
・「彼らは天才だから」なのか?
・「ヒト・モノ・カネ」から「ヒト・ヒト・ヒト」へ
・ナイキの「Just Do It.」の精神
・LVMHの「スモール・イズ・ビューティフル」

 

第8章 「企業家ビジョン」を自分のものとするために

・「企業家ビジョン」を体得するWACC四能力
・W:Will to live with vision
・A:Act to win
・C1:Create aggressively
・C2:Communicate 360°

 

おわりに

参考文献