両親が元気なうちに、するべきことのすべて 親の通院、介護、片付け、保険、葬儀、お墓、相続、遺言 自分の仕事、職場、家族、兄弟、お金 「もしものこと」はいつか必ずすべての人にやってくる。 下流老人に陥ってしまう最大のきっかけといわれるのが、親の介護のために離職を余儀なくされるということです。 一夜明けると親の問題が勃発して、それまで考えていた人生とはまったく過ごし方が異なるものになってしまうということが年間10万人に起こっているのです。 急にキャリアをあきらめなければならない状況は、可能な限り回避したい。 そのような社会状況に対応する介護保険などの制度は拡充されつつあるものの、これらは「申請」しないと適用されないため、知らなかったというだけで無駄な費用を払い、損してる人がゴマンといます。 ですから、制度の全体像を知っておくことが非常に重要になります。 本書では、遠距離・近距離にかかわらず、親と離れて暮らして仕事をし家庭を営んでいる生活を続けていきたい方にとって、知っておくべきいくつもの知恵と制度の利用の仕方を明かしています。 本書のゴールは、「親のもしも」をシュミレーションし、親には少しでも長く自立していてもらい、キャリアを継続していくための環境を整えていくことです。 後半では「介護」や「死」など、もしものことが起こった時のために最低限押さえておくべき対処法などが書かれており、資料編は実務的な資料集としても利用できます。
離れて暮らす親のもしもに備える本
- 著者:窪田剛
- 定価:1518円(本体1380円+税10%)
- 発行日:2015/12/21
- ISBN:9784844374497
- ページ数:240ページ
- サイズ:188×130(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレス
年間10万人の介護離職=年収激減の現実を生き抜く知恵とは?
目次
はじめに
#0 仕事や家族のことで忙しい人ほど気をつけないといけない
#1 親も自分も幸せに暮らしていくために
1 離れて暮らす親のことをどれくらい知っていますか?
2 親のことを考える時に注意したいこと
3 すべては「親子関係」しだい
4 親との心の距離を縮めるためには
5 年老いた親はもう今までの親とは違う
6 車の運転は大丈夫か?
7 実家を片づける方法
8 社内でどんな働き方が可能か探りを入れる
9 同僚・上司、友人・知人から話を聞く
#2 帰省時のチェックポイント
1 まずはこれだけ
2 実家の状態を調べる、整理する
3 書類の確認、家計の見直し
4 病院、役所、施設、コミュニティ
5 まさか自分の親が!?元気だからこその落とし穴も!
#3 突然の「もしも」のことが起こったときの知恵
1 「お父さんが倒れた」と母から突然の電話
2 親が元気なうちから、なんでも頼りになる「包括さん」
3 認知症の程度がわかりにくい
4 静かに忍び寄って突然現れる脳血管疾病
5 判断能力が不十分になってきた親が心配
6 親のため、自分のために介護休業制度を活用しよう
#4 介護という問題に対処する知恵
1 いつやってきてもおかしくない親の介護
2 介護者の負担を和らげる介護保険制度
3 介護サービスを受けるための手続きの流れ
4 介護認定次第で、天国か地獄か!?
5 「非該当(自立)」と判定されたとき
6 介護施設・サービスがわからない
7 介護保険サービスの利用料がわからない
8 もう他人事ではすまされない介護保険制度の改正
#5 必ずやってくる「死」について最低限おさえておくべきこと
1 あわてず、後悔しないための「いつか来る日」の準備
2 一般的な葬儀の流れはどうなっているのか
3 葬儀社の選び方
4 様々な形式の葬儀——葬儀費用が心配
5 お墓はどうするか
6 看取った直後にやらなければならない手続
7 相続は誰の身にも発生する
8 相続税で心配があるのなら
資料編
高額療養費制度
県民共済(熟年型共済)の例
育児・介護休業法(抜粋)
介護休業制度上の要介護状態とは
介護保険申請書
認定調査票の例(概況調査)
認定調査票(基本調査)の構成例
予防給付の対象となる介護予防サービス全体像
介護給付の対象となる介護サービスの全体像
介護レベルと利用出来るサービス(予防給付)
介護レベルと利用出来るサービス(介護給付)
介護保険サービスにかかる利用料
介護サービス費の負担上限制度
居宅サービス費の支給制度
親が亡くなったとき、何日休めるか(忌引)
親族の範囲とは
市民葬とは
検体とは樹木葬・樹林葬の募集例
死体火・埋葬許可申請書
死後7日以内に届け出るもの
死亡診断書・死亡届
70種類の相続手続きがわかるチェックリスト
相続権の順位と移動
相続税の速算表
相続税の計算の仕方
おわりに