問題(課題、目標)は、ビジネスでもプライベートでも誰もが抱えているものです。
「納品トラブルがあった」 「営業成績が達成できない」 「書類をなくした」 「いつも寝坊してしまう」 「最近、太りすぎた」 「職場の人間関係がうまくいかない」 ……など思いつくところがあるのではないでしょうか。
本書では、そんな身近な問題から会社でのトラブルまで、行動科学的なアプローチで「どうして?」と自分に聞くだけで、 すべて解決するメソッドを紹介しています。
実は、問題と思っていることは思い込みやその時の感情で「自分の頭の中で勝手に問題をつくり始めている」ことが多いのです。 また、対人関係の問題では、相手の感情をどうにかしようとか、価値観を変えてもらおうと思っても、とても時間がかかり、難しいものです。
そこで、「自分に聞く技術」で、感情ではなく行動をコントロールするという手法で、問題の本質を見極め、目標設定をし、行動目標に落とし込みます。
本書で紹介する問題解決は、「ロジカルシンキング」などの思考力のように難しいものではありません。 シンプルに「自分(相手)に聞く」→「小さな行動目標を立てる」→「行動をとる」→「習慣化する」だけです。
著者紹介
石田淳 、冨山真由
石田淳(いしだ・じゅん)
一般社団法人行動科学マネジメント研究所所長。株式会社ウィルPM インターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者。米国行動分析学会 ABAI 会員。日本行動分析学会会員。社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事。日経BP 主催『課長塾』講師。
米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジし、「行動科学マネジメント」として確立する。日本の行動科学マネジメントにおける第一人者。精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてる科学的で実用的な手法は、短期間で組織の8 割の「できない人」を「 できる人」に変えると評判で、企業経営者などから絶大な支持を集める。その実績が認められ、日本で初めて組織行動の安全保持を目的として設立された社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事に就任。グローバル時代に必須のリスクマネジメントやコンプライアンスにも有効な手法と注目され、講演・セミナーなどを精力的に行う。趣味はトライアスロン&マラソン。
主な著書に、ベストセラーとなる『教える技術』(かんき出版)をはじめ、『会社の目標を絶対に達成する「仕組み」の作り方』(KADOKAWA/ 中経出版)、『「続ける」技術』( フォレスト出版) など多数。
冨山真由(とみやま・まゆ)
一般社団法人行動科学マネジメント研究所。行動科学マネジメント公認チーフインストラクター。株式会社ウィルPM インターナショナル。行動習慣コンサルタント®。行動定着コーチ®。日本行動分析学会員。
大学卒業後、医療機関を経て戦略コンサルティングファームに就職をし、日本で海外ブランドを店舗展開していく、広報活動を担う。それと同時に、店長とスタッフ育成を担う。現在、日本では数少ない女性の行動科学マネジメント公認インストラクターとして、企業の一般職の方から管理職まで幅広い層を対象に、セルフマネジメント研修を年に90 回程行っている。研修後のフォロー支援で、[行動習慣化トレーニング]を導入し、企業での“目標達成”と“部下育成”の分野で成果を上げ続けている。趣味は、ランニングとヨガで心と身体を動かすこと。
著書に『めんどくさがる自分を動かす技術』(永岡書店)がある。