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メダリストに学ぶ 前人未到の結果を出す力

メダリストに学ぶ 前人未到の結果を出す力

  • 著者:松原孝臣
  • 定価:1408円(本体1280円+税10%)
  • 発行日:2016/7/19
  • ISBN:9784844374893
  • ページ数:224ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

いますぐ動き出したくなるメダリストの50の名言とドラマ

羽生結弦、吉田沙保里、高橋尚子、内村航平・・・。
言わずと知れたオリンピックメダリストたち。

 

なぜ彼らは4年に1度の大舞台で、結果を出すことができるのか?
なぜ彼らは日々の練習に手抜きをせず、全力で頑張ることができるのか?

 

スポーツは、あらゆる要素が凝縮された世界だ。オリンピックなら、4年間とあらかじめ決められた時間の中で、目標へと向かって進む。競技人生そのものも、長く約束されているわけではない。結果を求める時間にも制約があり、いきおい、日々の努力も葛藤も濃密になる。

そんな世界で生きている彼らの言葉は、さまざまな局面、例えば失意にあるとき、仕事で壁にあたったとき、重圧におしつぶされそうなとき、あるいは人間関係に悩むとき、それらを打開するヒントになりえる。
本書では50名の言葉を選び抜き、それが生まれた背景とともに記した。
スポーツの一流の世界に生きるそれぞれの選手や指導者の、軌跡と思いから発せられたそれらを中から、もし何かしらの生きていく上での手がかりや、力を得られたなら幸いである。

 

▼本書で登場する選手と名言(一部抜粋)
オリジナルを作り上げなきゃ、世界では勝てない
陸上/室伏広治
→日本人では大柄だが、ハンマー投げの世界基準では小柄な室伏選手。
そんな彼が「投網トレーニング」などをはじめとする、類を見ない独特な努力を積み重ねたワケ。

 

日本人にできないと言われていたが、僕にできないとは聞いたことがなかった
ボクシング/村田諒太
→ボクシングミドル級でメダルを取った日本人はかつていなかった。
その念願のメダルを獲れると確信できた、その自信の根拠とは何だったのか?

 

自分をイチバンに信じてあげる
体操/白井健三
→高校2年生、17歳と1ヶ月で、世界選手権・ゆかで金メダル。
史上最年少の獲得を実現したのは、ベテラン選手級の物怖じのなさだった。

 

頼っていては勝てない。試合では一人
ウェイトリフティング/三宅宏実
→元オリンピック銅メダリストの父をコーチとして競技を始めた三宅。
偉大な父からの精神的独立が、日本史上初の父娘でのメダルを生む。

 

俺は伝説になった
陸上/ウサイン・ボルト
→彼の華麗な実績、強気な発言に隠された、苦悩と努力。
脊椎湾曲症による、スタートの練習不足という弱点をいかに乗り越えたのか。

 

私に限界があるとしたら、空だけね
陸上/エレーナ・イシンバエワ
→すでに金メダルを確定させ、残す最後の跳躍に寄せられる、9万人の聴衆の「世界新」を期待する手拍子。
プレッシャーを跳ね除け、不可能と考えられていた5m超えを達成できたのはなぜか。

 

何もなしに「自主的に判断しろ」と言ってもできるはずがありません
サッカー/佐々木則夫
→「なでしこジャパン」を率いて、ワールドカップ優勝、五輪銀メダルを実現させた名将。
その物腰柔らかな指導の裏に通底する哲学とは?

 

あのときはじめて、「敵を愛せよ」という言葉がわかりました
シンクロナイズドスイミング/井村雅代
→メダルを独占する最強のロシアを打倒するため、8年間チームの指導を重ねたが敗戦。
しかし試合後、ロシアに対して抱いた感情は、悔しさでも、憎しみでもなかった。

 

▼ こんな人におすすめ
・目標達成に向けて努力している方
・部活、スポーツを頑張っている方
・リーダーとしてチームを率いている方

著者紹介

松原孝臣

1967年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社に勤務。その後、スポーツ総合誌『Number』編集部に10年間勤務して独立。ライター兼編集者としてノンフィクション、スポーツをメインに幅広い分野で執筆活動を行っている。主に夏冬の五輪競技を中心に取材・執筆を行い、数多くのアスリートや指導者に取材を重ねてきたほか、夏季大会は04年アテネ、08年北京、12年ロンドン、冬季は02年ソルトレイクシティ、06年トリノ、10年バンクーバー、14年ソチと現地で取材にあたる。著書に『お酒の資格と仕事』(オーエス出版)、『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ 高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦』(文藝春秋)など。

目次

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はじめに

 

第1章 自信を積み上げる

やっと内村航平を証明できました
体操/内村航平
オリジナルを作り上げなきゃ、
世界では勝てない
陸上/室伏広
何も咲かない寒い日は、
下へ下へと根を伸ばせ。
やがて大きな花が咲く
マラソン/高橋尚子
普通の大学生活を送るのは
今じゃなくてもできること
水泳/萩野公介
きつくても、がまんすること。
がまん、がまん
マラソン/サムエル・ワンジル
繊細であることは武器
スピードスケート/清水宏保
あきらめからは決して何も生まれない
柔道/古賀稔彦
40代の選手がメダルを獲って、
あきらめなければできることを
証明できた
スキージャンプ/葛西紀明
自分のことを好きでいたいから
逃げ出したくないよね
柔道/野村忠宏
俺は伝説になった
陸上/ウサイン・ボルト
レスリングがわからないから
続けている。
やればやるだけ難しい競技です
レスリング/伊調馨
神様がくれたのでしょうか
スピードスケート/橋本聖

 

第2章 限界を取り払う

壁の先には壁しかないのかな、と
フィギュアスケート/羽生結弦
生まれ変わってもやっぱり走りたい
マラソン/野口みずき
「なれるかどうか」という
根拠を探す必要はありません。
「なれたらどれだけ嬉しいか」と
イメージすることが、
夢をかなえるスタートなんです
サッカー/澤穂希
変わるじゃなくて、変える
フェンシング/太田雄貴
自分をイチバンに信じてあげる
体操/白井健三
確かなのは、
人が心を決めて夢を追ったら、
不可能はないということだ
水泳/マイケル・フェルプス
日本人にできないと言われていたが、
僕にできないとは聞いたことがなかった
ボクシング/村田諒太
人間って、
本気でやると決めれば不可能はない、
できるんだと思いました
レスリング/小原日登美
私に限界があるとしたら、空だけね
陸上/エレーナ・イシンバエワ
はじめて自分で自分を
ほめたいと思います
マラソン/有森裕子
自分で自分に
期待していることのほうが、
他の誰かが求めているものより
ずっと高いレベルにあるから
緊張なんてしないな
水泳/イアン・ソープ

 

第3章 役割をまっとうする

私たち選手が監督を
選べるわけではない
バレーボール/竹下佳江
2人に引っ張られて、感謝です
卓球/平野早矢香
27人のリレーは
まだ終わっていないです
水泳/入江陵介
自分のプレーを
しっかりやることしか
考えてない
バレーボール/荒木絵里香
お互いのために戦おう
サッカー/宮間あや

 

第4章 弱さを乗り越える

金と銅は勝ってもらうメダル。
銀は負けてもらうメダル
柔道/田村亮子
まぐれや偶然では勝てません
卓球/福原愛
金メダル以外は同じ
柔道/中村美里
私は勝ち続けることで
成長したんじゃなく、
負けて強くなったんです
レスリング/吉田沙保里
この4年間で僕は成長できた
柔道/テディ・リネール
頼っていては勝てない。
試合では一人
ウェイトリフティング/三宅宏実
自分が戦って敗れたのなら納得がいく
レスリング/高田裕司
やっぱり自分は弱いですけれど、
だからそれを埋めようと、
練習を一杯する
フィギュアスケート/髙橋大輔
最後は気持ちが強い人間が
勝ちを取ることができるんだなって、
つくづく実感しました
ソフトボール/上野由岐子

 

第5章 まっすぐに教える

現場に答えはある
水泳/平井伯昌
言葉っていうのは
心の中からのいまの叫びでないと
フィギュアスケート/山田満知子
自分が教授になりたいために
やっていたんじゃあ、
絶対それはうまくいかないですね
レスリング/栄和人
どんな子でもほめるところはある
マラソン/小出義雄
ただ、どんなことがあっても
後ろに立っていてやろうと。
それは最初から決めている
フィギュアスケート/長光歌子
何もなしに
「自主的に判断しろ」と言っても
できるはずがありません
サッカー/佐々木則夫
10の力が20、30にもなる
バレーボール/眞鍋政義

 

第6章 すべてに感謝する

僕らだけの勝利じゃなくて、
日本短距離の歴史の勝利だと
思ってくれていいんじゃないか、
と思います
陸上/末續慎吾
みんなでとった
スキージャンプ/原田雅彦
私一人のものじゃありません
水泳/寺川綾
あのときはじめて、
「敵を愛せよ」という
言葉がわかりました
シンクロナイズドスイミング/井村雅代
相手がいるから
自分を磨き高めることができる
柔道/山下泰裕
本当に多くの方に支えられた
銅メダルだったと思います
水泳/松田丈志