人事評価制度で、「人材育成と売上・利益の向上」を同時並行的に実現することは可能です。 本書は、人事評価制度の考え方・狙い・ノウハウ・運用実例などを紹介し、人事評価制度の成功に導く実践書になります。 人事評価は非常に難しいとお考えの人は多いかと思います。 「人が人を評価する」ものですから、感情や好き嫌いや意見の食い違いなどを完全に排除することができず、 実際の人事を担当している人、部下を持つ上司は、「評価」に対して曖昧というかモヤモヤッとしたことを常に感じています。 また、評価を受ける側も自分の中での評価と上司の評価、会社の評価は異なると感じています。 では、正しい人事評価制度とは一体何なのでしょうか? 単純に規則や規程といった観点から見ると「社員の仕事ぶりを評価し賃金などの処遇に反映させる制度」ですが、 本質は違います。「人材育成・組織活性化・業績向上」が人事評価制度の本質です。 この本質を理解せず、評価制度を作成してもうまく運営はできません。 本書では、この本質を基本として、フルカラーの「図解で見る人事制度」や社員と上司との間で起こりうるシチュエーションから それぞれの評価の違いを分かりやすく、丁寧に説明しています。 また、巻末付録として、すぐに使える「人事評価基準書」を用意し、実践的な書籍になっています。 ところで、人事評価制度は、社員規模が十数名の会社でも必要な制度でしょうか? 社員規模が50名程度ならば皆さんも直感的に必要だと思われるでしょうが、 果たして十数名の会社やわずか数名の会社でも必要な制度なのでしょうか? 結論は「必ず必要」です。 制度を作ること自体が目的ならば「必要ない」のでしょうが、真の目的は制度作りではありません。 ですから、極論すれば社員が一人でもいれば、その社員の育成と共に社員の行動が業績に直結するような仕組みや仕掛けが必要なのです。 この書籍は、一人でも従業員(部下)がいる会社を経営されている方に、著者が多くの企業で目の当たりにしてきた経験を、 難しい専門用語をできるだけ噛み砕き、分かりやすく伝えるために作った1冊です。 既に人事評価制度あるが運営できてない、これから人事評価制度を作成する経営者の皆さまのヒントにきっとなるはずです。
