出版の基礎知識

本が出版されるまでの流れ。一般的な6つの制作フロー。

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本が出版されるまでの流れ

本の出版に興味がわいても、どのような流れで本を作っていくのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、本ができるまでの制作工程をご紹介します。書籍のジャンルやタイプによって異なる部分もありますが、ここでは一般的な本づくりの流れをまとめました。

本づくりの流れ
  1. 企画
  2. 構成
  3. 執筆
  4. 編集
  5. タイトル・コピーの決め方
  6. デザイン

1.本の企画案の作り方

まず最初に、一番重要なコンセプトづくりです。貴社の今あるコンテンツは何なのか、どんな内容の本にするのか。出版の目的やゴールとあわせて、それを達成するにはどのような内容にすべきなのか編集者とともに企画を詰めていきます。A4一枚程度で構いませんので、企画書を作ってみることをオススメします。

どんなジャンルのどのような本になるのか。ベンチマークの本を見つけてみるのもいいかもしれません。その本が書店のどの棚に置かれているのか見てみると、貴社の本のイメージがより具体的なものになるでしょう。

その際、この本を読むのは誰なのか。読者ターゲットを決めることも重要です。性別や年齢、職業、生活スタイルなど細かくペルソナを考えてみましょう。たとえば「港区に住む28歳独身男性で、投資に興味がある。最近は休みの日にはジムに通っていて、食べることが趣味。」などといったように、より具体的に設定できるイメージしてみましょう。

制作期間:2週間程度

2.構成案の作り方

コンセプトと読者ターゲットが具体的に決まれば次は構成案に進みます。

大きな骨組みを決め、そこから細かい部分の骨組みを作っていきましょう。まずは、各章のタイトルを決めます。書籍内容によって異なりますが、5章~8章程度が一般的です。章のタイトルとそこに入れる内容もあわせて考えていきます。

各章の内容がおおまかに決まったら、今度はそれぞれの章の中に入れる見出しを考えていきます。まずは各章ごとに見出しを10本ずつ考えてみましょう。ビジネス書は大体7~10万字が一般的と言われています。5章構成の本をつくる場合、各章は1万4千~2万字となります。そうすると各見出しの文字量が1400~2000字程度と想定することができます。また、ここでは文章のテイストなども決めていきます。読者ターゲットに合わせて、どのような表現が最適か編集方針を固めていきます。

制作期間:2週間程度

3.執筆の進め方

構成が決まったら、次は取材と執筆です。

ご本人が執筆する場合は取材はありませんが、ライターを起用する場合は目次構成に沿って取材を行います。大体一本の取材は、1時間半~2時間程度です。最初の打ち合わせ(キックオフ)からなるべく間が空かないようスケジュールを調整しながら、取材を重ねていきます。

取材の過程や執筆の中で、構成が変わることがよくあります。迷ったらコンセプトに立ち返りましょう。貴社の伝えたいメッセージやゴールを達成するためにはどうするのが最善なのか、編集者、そしてライターとともにつくっていきます。

制作期間:1か月~3か月程度

4.編集作業の進め方

書籍の企画が始まった時から編集者の仕事もスタートしています。編集作業とは、できあがった文章の誤字脱字や表現を修正するだけではなく、書籍企画のいわば現場指揮官のようなものかもしれません。

もちろん、できあがった原稿の重複している部分を削ったり、他の章へ移したりと一般的に皆さんがイメージする編集作業も行います。「2.構成案の作り方」で設定した目次構成をよりキャッチーにしたり、伝えやすくしたりと細部をブラッシュアップしていきます。著者と編集者はここから入校日まで原稿のチェックを重ねていきます。

制作期間:3週間程度

5.タイトル・コピーの決め方

企画書をつくる際に仮タイトルを設定していると思いますが、ここではできあがった原稿を踏まえて、タイトルやサブタイトル、帯コピーなどをさらにブラッシュアップし、最終的なものを決めていきます。

編集者や出版社によってさまざまなやり方や進め方があると思いますが、まず最初はとにかくたくさんのアイディアを出してみましょう。ひらがなや漢字だけで印象は大きく変わりますし、同じ意味でも表現の仕方で何通も考えられるでしょう。迷ったらコンセプトに立ち返り、読者ターゲットの目線となり考えていきます。

エッジの効いたものにするとよりターゲットを狭めることになりますが、目立つ可能性が上がりますし、逆に幅広くターゲットを取るために無難にするものもあるでしょう。ここも編集者と相談しながらつくりこんでいきます。

制作期間:2~3週間程度

6.デザインの決め方

タイトルやサブタイトル、帯コピーが決まると最後はデザインです。文字量が1文字変わるだけでデザインに大きく影響するため、文字の情報がすべて揃って初めてデザインへ進むことができるのです。こんな雰囲気にしたい、というイメージを共有するのに、書籍でもそれ以外のものでも構いませんので、デザインの手助けになるものを見つけられるといいです。たとえば貴社のコーポレートカラーを入れたい、この本とターゲットが重なるので、こんな風に写真を入れたい、などなんでもいいです。

イメージの共有ができたら、私たちの場合は、数パターンのラフ案を出します。そこからひとつに絞り、絞ったデザインをコンセプトから離れることのないようさらにブラッシュアップしていきます。

外見のデザインとあわせて、編集者はデザイナーとともに書籍の中のデザイン(文字や見出し、目次など)を見直し、世界観をより統一されたものへと仕上げていきます。

まとめ

大きく分けてこの6工程が書籍づくりの大きなフローです。本づくりの流れ

  1. 企画
  2. 構成
  3. 執筆
  4. 編集
  5. タイトル・コピーの決め方
  6. デザイン

各工程は中には同時進行で行われるものもあります。企画によってはタイトなスケジュールで進行しなければいけない場合やさらに工程が増える場合もあります。また、内容や発売時期によって上記のスケジュールが変動することもあります。

いかがでしょうか?書籍制作のイメージが伝わったでしょうか。本の形になるまで、さまざまな人の手を経てやっと読者へ届くのです。ここでは紹介していませんが、発売時期に合わせ、新聞広告や書店販促のためのランディングページの作成、書店でのフェアやセミナーイベントなどさまざまなプロモーション活動もあります。

私たちの書籍出版による成功事例や詳しい内容についてお聞きしたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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