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事業拡大戦略としての書籍出版。(株式会社アズ企画設計)

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投稿日:2019年4月22日 | 最終更新日:2024年1月22日

2017年に『スター社員になるための「働き方」の教科書』、2018年5月に『「超地域」拡大型会社戦略』を出版した、株式会社アズ企画設計代表取締役の松本俊人様。「空室のない元気な街を創る」という経営理念のもとに、賃貸、売買、ビジネスホテルなどを手掛ける事業戦略の中で、書籍の出版はどのような立ち位置なのか。出版の経緯やその活用方法についてお話を伺いました。

本の出版は、人材獲得・営業戦略のための重要な手段の一つ

最初に、アズ企画設計さんが行っている事業について教えてください。

松本:私たちはこれまで、超地域密着型企業として埼玉県川口市における不動産販売事業を行ってきました。会社名は「アズ企画設計」。「アズ」というのはAからZまで幅広くという意味が込められています。会社の定款に不動産業を加えましたが、他の事業も視野に入れ、「企画設計」という不動産屋らしからぬ屋号を付けました。

どのような経緯で出版することになったのでしょうか?

松本:当時は本社を移転した間もない頃で、ちょうど上場手前の時期でした。そこで、上場を記念した催しとともに、事業拡大にさらなるアクセルをかけるために新しい書籍の出版を企画しました。つまり、営業戦略ですね。

営業戦略・・・ですか?

松本:はい。私たちは、本を出版することは重要な営業戦略のひとつだと考えています。私たちにとっては、事業拡大と営業戦略、書籍の出版というのはセットなんです。これまでに2冊書籍を出版し、今回出版した『超地域拡大型会社戦略』は1冊目の改訂版です。1冊目の『超地域密着型会社戦略』、2冊目の『スター社員になるための「働き方」の教科書』、3冊目の『「超地域」拡大型会社戦略』と、それぞれに出版の目的があり、戦略があります。例えば『スター社員になるための「働き方」の教科書』は、人材獲得と強化を目指して出版しましたし、『「超地域」拡大型会社戦略』では東京支社移転にともない、事業拡大にアクセルをかけるのが目的です。事業拡大のステップに合わせた出版ですね。

「楽しかった」で終わらせない、心に残るプレゼント

具体的には、書籍をどのように活用されていますか?

松本:効果が高い方法としては、イベントを開催し、その中で来てくれた方に書籍を渡すというのがあります。事業拡大の節目節目で大きなイベントを開催する企業は多いと思いますが、イベント単独でやってしまうのは、実は非常にもったいないのです。イベント単独だと、来てくれた人にとっても開催者にとっても「楽しかったね」で終わってしまいます。その時は盛り上がっても、印象に残るほどではありません。言ってみるならば、開催者の自己満足で終わってしまいかねない。

確かに、そのようなイベントは多いような気がします。

松本:はい。せっかくの催し物ですから、来てくれた方の心に残り、次に繋がるものにしたいですよね。具体的には、お土産と一緒に書籍をプレゼントとして差し上げます。そうすると、しばらく後に本の感想をいただくことがあったり、フィードバックをいただいたりすることがあるんです。結果的に、普段からお付き合いさせていただいている方やお客様と話す機会が増えますし、新しいビジネスに繋がることだってあります。

本のプレゼントが、次のビジネスに繋がっているんですね。

本は貰う側にも、つくる側にもメリットがある

最後にこれからの展望を教えてください。

松本:私たちの中で書籍の出版は、事業ストーリの各ステップにおいて、なくてはならない手段となっています。世の中デジタルが主流になってきていますが、それでも、書籍というのは人の心に残りやすいんです。また、私自身も定期的に書籍を制作することで、それまでの軌跡をまとめて整理できて、その後の事業展開をどうするか等の考えがまとまります。本は貰う方も嬉しいですし、書く(つくる)方にもメリットは大きいですよ。ですので、今後も事業拡大の節目に合わせて、継続して出版していこうと思っています。事業の方も、私たちの個性を活かしてこれまで以上に取り組んでいきます。「空室」の再生から「地域」の再生。そして、「地域密着企業」の再生へと、地域の皆さまの声に応えながら、一緒に活気のある素敵な街を創っていきたいです。

本日は貴重なお話、ありがとうございました。
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