出版マーケティング事例

ベンチャー企業こそ本を出版をするべき~コミュニケーションツールとしての書籍出版~(スローガン株式会社)

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更新日 2022年3月8日  

出版ストーリー「ベンチャー企業こそ本を出版をするべき~コミュニケーションツールとしての書籍出版~」

伊藤 豊(いとう ゆたか)様

スローガン株式会社代表取締役社長。東京大学文学部行動文化学科卒業後、2000年に日本アイ・ビー・エム株式会社に入社。システムエンジニア、関連会社出向を経て、本社マーケティング業務に従事。2005年末にスローガン株式会社を設立、代表取締役に就任。「人の可能性を引き出し才能を最適に配置することで新産業を創出し続ける」ことを掲げている。2021年1月29日『Shapers 新産業をつくる思考法』を上梓

ベンチャー企業の可能性を支援したい

―はじめに、事業について教えてください。

伊藤:私たちは主にキャリアのマッチングをメインの事業としています。そのため学生向けメディア「Goodfind」や若手社会人向けメディア「FastGrow」などのWebサービスを通じて、数多くのベンチャー企業や事業創出に取り組む大企業を人材面から支援しています。

お客様となるのは法人企業様と学生や社会人の個人ユーザーになるので、双方に寄り添ったアプローチを行っております。

また、企業様に対しては、特に経営者や役員、社長様などに直接お会いして事業内容だけでなく、どのような目的を持って組織として活動しているのか、目指しているゴールについてなどをお聞きしてます。

最近はパーパスという言葉も流行っている通り、やはり企業の目指すものなどが明確で、共感性が高い目的を持っている会社は良い人材が集まります。意外と自分たちの会社の良さを把握していない企業様も多いので、魅力的なパーパスにあたるような部分を言語化するお手伝いをしたりどのようなことを採用で打ちだしていくと良いかなどを、しっかりディスカッションしています。

採用プロジェクトは人と人のビジネスですので、我々はクライアント企業様の採用成功を導くために伴走して取り組んでいます。

―人材採用コンサルティング事業に取り組もうと思ったきっかけはなんですか?

伊藤:少子高齢化・人口減少の世の中で、当時私が働いていた外資の日本法人は右肩下がりと言われ、沈みゆく船のような扱いをされていました。マクロの影響を受けやすい伝統的な大企業にも大きなアップサイドを望むのは難しい会社が多いようにも思いました。そんな中、新しいものを創り出しているベンチャーやスタートアップの企業こそが、これからの日本経済を復活させる要だと強く感じていました。

しかし、日本は創業年数が長い伝統的な会社が主役で新興の小さい会社が脇役のように日の目を浴びづらい世の中であることに問題意識を抱きました。

特に採用において大企業は安心・安定感があり、ベンチャー企業は不安・不安定感のイメージがある人が多いと思います。その認識を変え、新しいものを生み出そうとしているベンチャー企業にもっと良い人材が集まるよう、人の流れを変えることがこの社会問題の解決の一助となるのではと考えました。

実は、私自身は元々人材業界で事業をしようとは思っていませんでした。
人事や採用の経験もベンチャーで務めた経験もほとんどなく、知り合いやツテもない状態でしたが、この事業は社会にとって必要な事業だと考え、結果的に人材紹介などを中心とする人材ビジネスというものにたどり着いたのです。

約10年越しの書籍出版

―出版に至った背景を教えてください。

伊藤:創業初期なのでもう10年以上前ですが、テレアポなどでのアポイント獲得に課題を感じていた時代、打開策として、私たちはフリーペーパーを作って学校で配布などを行いました。

それが見事に自社のサービスの知名度向上やDMの開封率の向上、またアポイント獲得につながり、創業期のブレークスルーのきっかけになったため、紙媒体の力は以前から感じていました。

その上で、書籍や雑誌など書店流通する媒体は、編集という第三者目線が入るのでより信用度が上がりますし、書店流通できることの魅力も感じていたので、いつか本を作ってみたいと思っていました。

実は10年前、本を作りかけていたこともあって。ただ、その当時は創業して年数も浅く、まだ未熟で発展途上でしたし、本という恒久的に残る媒体を発行するのは時期尚早だと思い、取りやめになりました。その時から、ずっと本は出してみたいと思っていたのですが、なかなか手が出せなかったんです。

―そうなんですね!では何故今、書籍出版に踏み切る形になったのでしょうか?

伊藤:おそらく、自分自身の思想や考え方をまとめるという本だったら抵抗があったかもしれません。まだ私自身未完成ですから。

しかし、今回出版した本は、私たち含め様々なベンチャー企業が社会に大きく貢献をしているはずなのに、魅力を伝えきれてないなと感じたことがきっかけで制作に踏み切りました。私たちの社会的意義や事業について意欲的に世に出し、書籍を通じて人々がスタートアップ企業やベンチャー企業の素晴らしさと可能性を認知できる機会となればと思ったんです。

本を活用した社内外へのコミュニケーションとブランディング効果

出版後のビジネスの変化はありましたか?

伊藤:実際にイベント時に学生に配ったりしました。アンケートをとると、私たちが伝えたかった事が、かなり正確に伝わってるなと思いました。

本を読んだことで掲載企業に対して、HPなどのWebの情報で抱いていたイメージや印象が変わったという声もいただきました。HPなどには書ききれない情報量を発信することができるのが書籍というメディアならではだなと思います。

また、今回出版したのはかなり厚い本で情報量が多いので、この本を元にまた二次利用的に派生させてコンテンツとして活用していくのも良いアイディアかなと思います。

掲載企業様からの反響としても、この本をたまたま書店で手にし、企業を知ってくれた人がエントリーし、採用が決まったという話も伺いました。

私たちの会社にもこの本のおかげで企業としてのネットワークの広さと目利き力を認めてもらい、ある大企業様から情報交換したいと声をかけていただくという事もありました。私たちの見えないところでも会社のブランドに寄与してくれているのだなと実感する出来事でしたね。

また、本のおかげで「Shapers」(「Shaper(シェイパー)」とは、創造性を発揮して新しい価値を形づくろうとする人のことを指す)という言葉が社内に浸透し、インナーブランディングにも役に立ちました

元々「Shapers」という言葉は私自身が一番に打ちだしたいと思っていた言葉なのですが、最初は社内でも「Shapers」という言葉はあまり理解されていませんでした。

ですが、書籍を出してからは、社員全員が「Shapers」の意味を理解し、社内で使われる場面も増え、本の力を感じました

11月に上場しましたが、上場において書籍はどのように活用できましたか?

伊藤:本づくりの際、上場するタイミングは意識していました。やはりステークホルダーの方々にもより我々を理解していただくツールとして本は活用できるので。

私自身の経営者としての役割としてもステークホルダーコミュニケーションは重要だと思っています。社内外に向けて情報発信をし、私が何を考えているのか、会社として何を目指すのか、などといったことを丁寧に伝えていくことは大事だと考えています。

お客様にも社内のメンバーにもしっかり言語化し発信できるツールとして書籍という選択肢があることはとても役に立ちました。

クロスメディア・マーケティングを選んでいただいた理由をお聞かせください。

伊藤:クロスメディア・マーケティング様が出されている書籍ラインナップを見たときに、タイトルやデザインなどのセンスやフィーリングが合うなと思っていました。自分の理想としている物にずれがないと感じたので、他社とは比較せずにクロスメディア・マーケティング様に頼みたいと決めたんです。

「Shapers」が繋ぐ未来

―今後の展望を教えてください。

伊藤:私たちは「人の可能性を引き出す」という事をミッションとして掲げています。ですので、スローガンは働く人たち、関わる人たちの可能性を引き出す会社だと言われるようになりたいと考えています。

将来的に、「Shapers」として人生を歩み始める人たちにとっての何かしらのきっかけをスローガンが提供し、社会全体で「Shapers」が繋がり広がっていくコミュニティを作ることを目指したいと思っています。

―最後になりますが、今までの経験をもとに現在出版するか迷われているスタートアップ企業様に向けてアドバイスがあったら教えてください。

伊藤:そうですね、やはり完璧になってから出そうと思っていると私のようにいつまでたっても出せないですし、スタートアップでまだ未熟だと思っても現時点での書籍を出して良いと思います。

本は名刺代わりになったりとブランディングとして優れているので、むしろフェーズが浅いスタートアップ企業のうちに書籍を出版することは様々な面で有効だと思います。

私たちはある程度、既にポジションが確立されてから、多くのクライアントの方に手伝っていただき、非常に恵まれた状態で出版できたなと思っていますが、もっと早くのブランディングに困ってる時期に出版し、ブランディングツールとして活用できたらさらに良かったなと思っていますので、是非スタートアップでも書籍出版に興味がある企業様は挑戦してみたら良いのではないでしょうか。

―本日は貴重なお時間ありがとうございました。次の出版も楽しみにしています!


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