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採用ブランディングとは?人材獲得に有効な企業出版

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投稿日:2021年7月19日 | 最終更新日:2024年1月22日

採用ブランディングとは?メリットや注意点をご紹介

近年、優秀な人材の確保が難しくなっています。そもそも若い人材の数が減少傾向にあることや、採用手法や支援の多様化により、むやみやたらに求人サイトに求人情報を出していても応募者が増えないのが現状です。

また、企業と新入社員とのミスマッチから若者の早期離職が増加し、せっかくコストをかけて採用をしても、人材が定着しないことに頭を抱える企業も増えています。

採用活動はネームバリューやブランド力の影響も大きいため、知名度が高くない企業の人材不足は、恒久的な課題といえます。

このような悩みを解決するために昨今、「採用ブランディング」に力をいれる企業が増加しています。

採用ブランディングとは

採用ブランディングとは、採用において自社をブランド化し、採用したい人材に最終的に就職先として選んでもらえるように意識して、会社の魅力を発信する採用活動のことを指します。採用ブランディングは結果的に企業全体のブランドイメージの向上にもつながる重要な活動です。

採用ブランディングにおいては学生だけがターゲットと思われがちですが、就職先の決定には家族、先生、友人など、学生を取り巻く環境すべての関係性が影響する可能性があり、それらの人すべてが感じる「企業の価値」「働くイメージ」を向上させることが必要になってきます。

具体的には「この会社で働くことは魅力的だ」と感じてもらうために、理念やビジョン、求める社員像、職場の雰囲気、仕事内容などを戦略的に情報発信をしていきます。

発信する情報は、webサイトや説明会などの様々な接点において統一感をもち、わかりやすさやユニークさ、好感をもてる一気通貫したコンセプトを設計することが重要です。

このような一貫性のある情報発信をすることで、求職者の共感や信頼につながり、自社のファンが増えていくのです。

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採用ブランディングの注意点

採用ブランディングと顧客向けのブランディングの違い

採用ブランディングは、顧客向けのブランディングとは異なることに注意が必要です。採用ブランディングの対象は自社そのものですが、顧客向けのブランディングは自社だけでなく自社の商品・サービスを対象とするケースも多くあります。よく混同されがちですが、自社の商品・サービスの消費者が採用したい人材と一致するとは限らないことを念頭においておきましょう。

短期的ではなく長期的な取り組むことが大切

採用ブランディングは短期で成果を得られにくい取り組みです。長期的な視点で時間をかけて取り組み、ブランドを浸透させることで真のブランド力が発揮されます。

採用することがゴールではない

採用ブランディングは採用するまでがゴールではありません。本当のゴールは自社の理念に共感する人を集め、採用後も継続して、会社の理念に共鳴するレベルの人材を育成することです。

採用ブランディングを行うメリット

以下では採用ブランディングで得られる様々なメリットをお伝えします。

質が高く、理念への共感度が高い応募者の増加が見込める

採用ブランディングにおいては、全体の応募数増加よりも会社の理念や社風に合わない人からの応募を少なくし、質の高い応募が増えることが理想です。ただし、一般に広く知られていないニッチな業種や職種においては、採用ブランディングで魅力を発信することで、応募者の増加が見込めます。

社員の会社に対するエンゲージメントとモチベーションの向上

採用ブランディングによって共感や理解を訴求し、会社のファンになってもらうことで、入社後も高いモチベーションの持続とエンゲージメントの向上が見込めます。また、新入社員はもちろんですが、既存の社員にとってもモチベーション、エンゲージメント共に良い影響を与えます。

マッチ度向上 

就職活動をするうえで、応募者は世間的なイメージを参考にすることが多く、その表面的なイメージのまま就職してしまうと、実際の仕事のギャップが生まれます。そうしたミスマッチが離職率の増加を招いています。

採用ブランディングを進めることで会社についての理解や共感が深い応募者が増えるため、ミスマッチが減り、内定辞退や早期退職の可能性が低くなります。

コスト削減

採用ブランディングが定着すると莫大な採用コストをかけなくても自社にマッチした魅力的な人材が自然に集まってくる状態になります。離職率も下がるため欠員募集も少なくなり、さらに採用コストの削減につながります。

企業出版と採用ブランディング

統一されたコンセプトに基づいた情報発信が重要である採用ブランディングにおいて、書籍による情報発信は非常に有効です。書籍はディープコンテンツであり、深い内容を伝えることができるため、企業として伝えたい情報を相手に理解してもらえるという面で最適な媒体と言えます。また、一度書籍として言語化しておくことで貴重な資料として手元に残ります。

就職活動をする求職者は本当にこの企業は自分に合っているのかを見極めようとしています。そういう面においても出版社という第三者が介在し信頼性が保証されている書籍という媒体を活用することで、情報の信頼性が高まり、求職者に正しく理解してもらうことが可能になります。

実際に書籍を読んだ上で応募してくれた方であれば、既に自社の理念やビジョンに共感し、理解を深めているため、質の高い社員へと成長してくれる可能が高いと言えるでしょう。

また、採用現場において書籍という教科書があることで、採用担当者によって訴求内容が異なるといったことを避けることができるという利点もあります。

大規模説明会は学生も多くの企業を回るため、長時間自社のブースにとどめることは難しいという場合も多いでしょう。そのような場合にも書籍を配ることで、短時間では伝えられなかった内容を伝えることができるため、本が一冊あることで採用が効率化すると言えます。

実際の事例

地域密着で投資用不動産の販売を生業とする企業が、実際に採用ブランディングに書籍を活用した事例があります。

創業までの歴史や事業内容、理念などが書かれた、元々あった書籍を、学生向けにわかりやすいマンガ形式で冊子化しました。この冊子を説明会などで学生に届けることで、説明会では伝えきれない創業秘話やこんな人材と働きたいという熱いメッセージが学生に伝わります。企業パンフレットやWebサイトよりも、マンガというわかりやすいストーリーにのせて伝えることで、企業のイメージ、代表の考え方などがしっかりと伝わり、ミスマッチを減らすことができます。

この企業様は他にも、『こんな会社で働きたい ○○編』という企業紹介書籍でも掲載し、約10ページにわたって自社の魅力、業務内容、共に働きたい人物像などの情報を詰め込むなど、書籍を利用した採用ブランディングに取り組んでいます。

また、社会人は1年目が重要であるというコンセプトを打ち出し、社会人一年目の教科書とという書籍を用いてインナーブランディングを図ることで、採用から入社後まで一貫したブランディングをしています。

まとめ

本記事では、採用ブランディングについて詳しくお話しいたしました。近年、企業と社員のミスマッチによる早期退職、人口減による人材の不足は問題視されています。そのような自体を防ぐためにも自社への共感、理解を深めてもらうために自社の魅力を発信するの採用ブランディングという戦略が注目を浴びています。そして、採用ブランディングのための情報発信をwebサイトだけでなく、書籍として出版することで、さらに効果的になるのです。人材獲得に力を入れたいという方は、書籍を活用した採用ブランディングを検討してみてはいかがでしょうか?

企業出版について詳しい記事はこちら↓

『企業出版とは?一番わかりやすい入門編~メリットや事例、費用まで~』


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