差別化戦略

IT企業が差別化戦略として本を出版する理由

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更新日 2022年3月11日  

IT企業必見!書籍化で行う差別化戦略

IT企業に差別化戦略として企業出版(企業が本を出版すること)という手法が有効なことをご存知でしょうか。

下記は実際に企業出版をされたIT企業の株式会社BLAM(ブラム)代表取締役社長の杉生遊さんのコメントです。

「実際の書店に並ぶことで、昔からの知人友人含め、IT業界以外の人の印象にも残りやすいと思いますし、オンラインではない紙の価値を感じられて、非常に面白かったです。当社もWEBメディアを運営しているので、Webだけではコンテンツ力として限界値があるのかもしれないと考えるきっかけにもなりました。」

このように、Webに精通しているIT企業だからこそおすすめができる「企業出版」という施策を今回はご紹介します。

事例記事全文についてはこちら↓
「信頼できるコンテンツ」で考えるメディア戦略

IT企業に差別化戦略が必要な理由

GAFAを中心としたここ数十年間でIT企業は、目覚ましい成長を遂げています。また、2020年の世界的パンデミックの影響により、企業のDX化に拍車がかかり、IT企業の勢いの追い風となりました。

IT業界の発展に比例して、IT企業数も増加しました。それに伴い、IT業界では類似のサービスを提供する企業が増え、価格競争に陥るなど、競合他社との競争が年々激しくなっています。

そのような競合乱立、百花繚乱の中、存在理由を発揮し生存し続けるには主に二つのやり方があります。

1.業界屈指のリーディングカンパニーになる

一つはまさにGAFAや巨大グローバルIT企業のような圧倒的スケール感・圧倒的存在感で顧客から見て「はずせない選択肢になる」ことです。最近国産IT企業がテレビCMを行うケースが出てきましたが、これもまた大きな存在感を獲得する方法として有効です。テレビCMによる存在感・メジャー感の創出はデジタルマーケティングでは決して出来ないことです。

2.差別化戦略でライバル企業に打ち勝つ

もう一つのやり方が差別化です。競合他社にはないユニークな価値、競合他社では享受出来ない独自のユーザーベネフィット(客にとっての効用・便益)を提供することです。その独自な価値・ユーザーベネフィットを評価し使いたいと思う顧客が多数存在すれば、スケール間・存在感の大きさで負けていても顧客に選ばれます。企業としてのスケールや存在感で劣る企業がそれら企業に打ち勝つ方法が差別化戦略なのです。

中小IT企業が巨大IT企業に逆転して勝つ方法、それが差別化戦略です。すなわち大多数のIT企業にとって有効な戦略なのです。

差別化戦略にはさまざまな手法がありますが、今回は企業出版で行う差別化戦略をご紹介します。

差別化戦略の取り組み方についての記事はこちら↓
[『顧客から選ばれる会社になる!差別化成功の方法

差別化戦略としてIT企業が本を出版をする理由

書籍ならではの権威性で差別化

インターネットでの情報収集が容易な時代ですが、ビジネスにおいて、「書籍」という媒体には確固たる信頼性があります。従って、企業が書籍を出版することで、業界のリーディングカンパニーとして権威性を得ることが可能です。

たとえば、商談時に企業で出版した書籍を「企業の名刺」として顧客に手渡すことで、顧客の自社に対する印象がかなり変わります。もしこの顧客が他社でも検討していた場合、書籍を出版している企業の方が、はるかに信頼度や安心感は高くなります。それほどビジネスにおいて「書籍」という武器は威力があります。

またIT業界では、企業のDX推進化により類似したITサービスが溢れているため、顧客もどの企業・サービスを選べば良いのか、どれが自分の課題に適しているのか、なかなか判断がつきません。そこで、書籍を介して企業が情報を発信することで、顧客は安心して企業やサービスについて理解を深める機会を得ることができ、正しい選択をすることができます。

紙というリアルメディアならではのありがたみ・本格感で差別化

IT企業はデジタル領域を専門にしていることから、webマーケティングなどのデジタル施策はすでにやりつくしている企業がほとんどです。また、他社も同様にデジタル施策に着手をしているので、差別化が難しくなっています。

そこで敢えて紙というリアルな手法を使ってみてはどうでしょうか。デジタルなクーポンより紙のクーポンの方がありがたみを感じませんか?メルマガを紙のDMにしたらコンバージョンが2倍になったという話もあります。

そこで紙、それもカタログやパンフレットにはない書籍という最も内容が深く重厚感ある手法を用いることで、より高度な差別化ができます。

デジタルコンテンツが当たり前の時代、敢えて紙を使うことでデジタルにはないコンテンツの「ありがたみ」「本格感」を伝えることが出来ます。

体感出来る資産化で差別化

デジタルコンテンツは所詮バーチャルな存在です。つまり、ネット上にある仮想現実です。
それに対して書籍は、誰でも手に取って存在を感じられるリアルな現実です。10年20年30年経っても目に見え、手で触れる自社の貴重な企業資産として存在し続けます。企業の書棚でも、個人の書棚でも、自社の確かな価値の証として存在感を発揮し続けることが可能です。

 

自社の価値のup-to-date・再体系化で差別化

IT企業は、創業時に提唱した自社のビジョンや価値の鮮度を何年保っているでしょうか?

IT業界は他の業界より変化の速度が速いため、数年経ったら「時代遅れ」「古臭い」と受け止められる可能性が最も高い業界です。

従って数年に一度は市場・社会・テクノロジーの変化を見据え、創業時のビジョンや価値を再構築する必要があります。もちろん本質や当初の熱い志は変える必要はありません。しかし変化に対するサービスの最適化、価値の新しい意味、価値の見せ方や伝え方は定期的に変更を行い常に時代とニーズにマッチしたものを提供します。

これを書籍という手法で「形」にしてみませんか?

書籍化するには、自社の価値の棚卸をして、一つの体系的ストーリーとして価値を再構築する必要があります。書籍化のプロセス自体が自社の価値のup-to-date・再体系化をもたらすのです。

これはウェブサイトのコンテンツをツギハギして改訂してことでは決して出来ないことです。ウェブサイトのリニューアルで自社の価値のup-to-dateや体系化は、制作会社に求めることはできません。

そのノウハウを持っているのは書籍という最も深く体系的コンテンツを形にするノウハウを持った専門家集団である出版社なのです。

変化の激しいIT業界だからこそ、数年に一度は書籍出版というゴールを目指して自社の価値のup-to-date・再体系化をしてみませんか?

まとめ

これまで、差別化戦略の手法として企業出版をご紹介しました。今後もメタバースの展開など、社会におけるテクノロジーやITの勢いは弱まることはないでしょう。

しかし、そんな時代だからこそ、他社から優位性を確立するために、企業出版を取り入れてみませんか?

企業出版について詳しい記事はこちら↓
企業出版とは?一番わかりやすい入門編~メリットや事例、費用まで~


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