意外と知らない3つの出版形式
~それぞれの違いと特徴を解説~

「出版」と一言でいっても、3つの形式があることをご存じですか?一般的に「出版」というのは、出版社と著者が協力して企画に基づいた原稿を作成していき、それらのコンテンツが最終的に1冊の本として書店に並ぶことを意味します。しかしながら、出版には3つの形式があり、それぞれで目的や方法が異なります。この記事では、多くの人が知らない3つの出版形式の違いについて解説します。

 

商業出版

出版社主導で企画制作される一般的な出版形式

一般的に「出版」といった場合の出版形式が、こちらの「商業出版」です。出版社が書籍の内容を企画し、著者を選定、本を制作する形式です。出版社の編集者は、世の中のトレンドやニーズを調査しながら本の企画や著者を考えます。読者のニーズを的確に捉え、世の中への影響力が大きい書籍ほど販売数が伸び、出版社の利益につながります。有名人や業界の第一人者など認知度の高い著者の場合も同様です。

商業出版の特徴

✔ 出版社の本業であり「読者のニーズ」と「世の中への影響力」を軸に企画・制作される
✔ 出版社の本業だから、勿論出版にかかる費用も出版社持ちである

 

自費出版

著者主導で企画制作される出版形式

こちらは商業出版とは異なり、本を出したいと思う人(著者)が主体となって出版する形式で、「自費出版」と呼ばれます。出版の目的は様々で、「自伝を書きたい」「自身のノウハウを多くの人に伝えたい」など多岐にわたります。商業出版とは異なり出版社主導の企画ではないため、著者となる人自身が制作費を負担し、執筆も行います。また、商業出版のように大量に印刷して全国の書店へ流通するということはあまりなく、著者自らで周囲の人へ配布することが一般的です。

自費出版の特徴

✔ 著者自らが企画できるので、伝えたいことを自由に表現できる
✔ 執筆を自分で行う必要があり、制作費も自己負担である

 

企業出版(カスタム出版/ブランディング出版)

企業主導で企画・制作される出版形式

商業出版、自費出版の他にもう一つ、「企業出版」という出版形式があります。これは、企業が自社のマーケティングやブランディングを促進させて、成長拡大するためのツールとして書籍を活用することを目的とした出版形式です。この場合、著者は企業もしくはその経営者、広報やマーケティングの担当者となります。著者と出版社が協力して書籍を制作するこの方法は、制作費は企業負担ですが、自費出版と比較して多くの制作費を準備できるため、全国への書籍の流通も可能です。書籍の活用方法や目的に沿った内容決定が可能であることや、ブランディングのための出版という点から、「カスタム出版」「ブランディング出版」とも呼ばれます。また、書籍を通じて企業のマーケティング施策を行うことを「ブックマーケティング」ともいいます。

企業出版(カスタム出版/ブランディング出版)の特徴

企業の集客やブランディングを目的として企画・制作される
企業が費用を負担するので、自費出版と違って様々な用途への活用や全国への書店流通が可能である

 

以上、3つの出版形式についての概要でした。「企業出版」という言葉を初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。しかし、書籍という新しいチャンネルがもたらす効果を知る一部の企業やその経営者の方々は、すでに取り組んでいる方法なのです。