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なぜ君は、科学的に考えられないんだ?書影

現役研究者であり、受賞歴を持つ小説家でもある著者が贈る! 全編ストーリー仕立てで楽しみながら、 冷静で論理的な思考力が身につくビジネスエンタメ小説!

スキンケア化粧品を開発・販売する外資系ベンチャーに勤める私は、
某大学との共同開発プロジェクトを担当することに。
大学を訪れた私の前に現れたのは、班目という変人研究者。

「疑似バリア層って、なに?」

その男は、私の曖昧な説明を鋭く指摘し、「君の説明は科学的でない」と言い放つ。
こうして、変わり者でとっつきにくい班目教授との共同開発が始まった。
そんなある日、班目と深い因縁のある町村常務が赴任先から帰国する。
気合いと根性を強制し、社内を混乱に陥らせていく彼には、ある思惑があった。

●「なんとなく」で判断して損しないための、「論理的」な考え方が身につく!

新しいビジネスや新商品の成否を「なんとなく」の印象で判断してしまう。
効果が不明確な施策も、これまでもそうだったからと「なんとなく」続ける。
その一方で、新しいチャレンジは「なんとなく」リスクがありそうだからやめておく。

ビジネスの現場では、こういった「なんとなく」の判断が少なくありません。
ですがその結果、損失を出してしまったり、好機を逃してしまったりしては、
もったいないとしか言えません。

本書は、そんな「なんとなく」の判断を減らし、
データや事実に基づいて「科学的」に思考できるようになるための本です。
社会人3年目の「山田咲良」と、変人教授「班目」との共同プロジェクトをとおして、
冷静で論理的な「科学的な考え方」がわかりやすく学べます。

著者紹介
松尾佑一(まつお・ゆういち)
1979年、大阪府生まれ。大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。とある国立大学にて生物学に関する研究に従事。2009年に『鳩とクラウジウスの原理』で野生時代フロンティア文学賞を受賞し、デビュー。著書に『生物学者山田博士の奇跡』『生物学者山田博士の聖域』(以上、角川文庫)、『彼女を愛した遺伝子』(新潮文庫nex)など、科学や科学者にまつわる題材をもとにした小説を数多く手がけている。近著は初の科学エッセイ『理系研究者の「実験メシ」』(光文社新書)
著者:松尾佑一(まつお・ゆういち)
定価:1848円(本体価格1680円+税10%)
発行日:2023年03月10日
ISBN:9784295408048
ページ数:304ページ
サイズ:188×130(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス
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もくじ
はじめに「なんとなく」で判断して損をしないために

第一章 ある「変人教授」との出会い ~「伝え方」を科学的に考える~
・ある「文学少女」の憂鬱
・硬直した業界にイノベーションを起こすアイデア
・ビタミンCの「代償」
・斑目兎志男、またの名を「反重力」
・「疑似バリア層」とは、なんのことかね?
・わかりやすい説明には「起承転結」がある
斑目教授の講座 1時間目
「起承転結」は必ずしも万能ではない!?

第二章「論理的」な説明に不要なもの ~「プレゼン」を科学的に考える~
・起承転結は「一本道」でなくてはならない
・データがあるから「仮説」を立てられる
・斑目教授には、気をつけろ
・起承転結のある「科学的」な説明とは
・「指示代名詞」を徹底的に排除する
・そのプレゼンを、あなたの「嫌いな人」が話していたら?
斑目教授の講座 2時間目
「人に伝える」ときに、何が起こっているのか?

第三章 心を乱す「粒子」との向き合い方 ~「人間関係」を科学的に考える~
・暗雲の立ち込めるランチ
・距離は長さでしか測れないし、温度は高さでしか測れない
・その主張には「適切なエビデンス」があるのか?
・「溶鉱炉の炎」の凱旋
・「心のフィルター」で不要な粒子をブロックする
・「働かないアリ」にできること
・斑目教授の「アイデア・ノート」
斑目教授の講座 3時間目
相手を惑わせない、誤解させない会話文

第四章 私たちの仕事が「混沌」になる理由 ~「デスクワーク」を科学的に考える~
・「通知地獄」の現代社会
・ミーティングより速い情報共有の手段
・「170時間のムダ」を削減する方法
・仕事の「老廃物」を定期的に排泄する
・前任者、桜井さん
・町村が企む「ある陰謀」
斑目教授の講座 4時間目
「エントロピー」は計算式で導ける

第五章「感情」が隠してしまうデータの真実 ~「データ分析」を科学的に考える~
・「今日はツイてない」は錯覚?
・そのグラフは「意図的に」つくられていないか?
・「標準偏差」を見れば、全体の傾向がわかる
・そのデータは「正規分布」をとるか?
・数字に対する「主観」はいらない
・長谷川先輩の思惑
「ドクターズコスメ」誕生の真実
斑目教授の講座 5時間目
なぜ標準偏差の中に68%のデータが収まるのか?

第六章 過去の向こうに「未来」が見えてくる ~「シミュレーション」を科学的に考える~
・不安な「販売予測」データ
・数字は「予測不能」で「変化」するものである
・PDCAのCから考える
・なぜカップラーメンは「3分」待つのか?
斑目教授の講座 6時間目
分析の効率と正確性を高める「メッシュ」の考え方

第七章「天才」の頭の中で行われていること ~「イノベーション」を科学的に考える~
・なぜ「科学的」に考えられないといけないのか?
・イノベーションの「正体」
・クーデターの「Xデー」
・「イノベーション」は開かれたものでなくてはいけない
・町村に葬られたもの
斑目教授の講座 7時間目
イノベーションは「クローズド」から「オープン」へ

最終章 化学は誰にも「公平」なものである ~「科学的」に考えるということ~
・気持ちをコントロールする「科学的な」アドバイス
・イノベーションの「方程式」
・「科学的」とは、すべてのひとに公平であること
・崩壊した「計画」
・「科学」と「世間」に橋を架ける

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