出版実績

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社会・経済の本
機械ビジネス 

機械ビジネス 

  • 著者:那須直美
  • 定価:1,848円(本体1,680円+税10%)
  • 発行日:2025年6月27日
  • ISBN:9784295411123
  • ページ数:256ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

ものづくりの「今」と「未来」がわかる!

・これからくる技術、押さえておくべき技術は何か?
・日本の機械工業の「強み」と「弱み」はどこか?
・なぜ、米・中・独など世界の国々は21世紀も「製造業」にこだわるのか?

「工作機械」「金型・部品・材料」「ロボット」「輸送用機械」「建設機械」から「宇宙」「情報通信」「医療」まで。
本書は大好評の「業界ビジネス」シリーズの一冊として、さまざまな機械と、それらが形作る幅広い産業をテーマに解説します。

▼ 日本の豊かさを支えるディープな世界の案内図

近代から現代にかけての成長を支えてきた背景には、あらゆるものを効率よく作るための「機械工業」の多大な貢献がありました。
私たちの生活が豊かになったのは、さまざまな機械が活躍してきたからです。

本書は、機械工業がもたらした私たちの生活の変化を踏まえながら、時代の流れに沿った技術の目的や変遷などをわかりやすくまとめ、今後、発展が予測される産業や技術についても解説。
また、世界における日本の位置、米中独など世界の国々がなぜ今も「製造業」にこだわるのか、といった点にも触れます。

機械が秘めるポテンシャルを知るとともに、ものづくりに欠かせない機械工業の「真価」と、私たちの「未来の姿」を探っていく本書。
製造業に就職・転職を考える人や、業界のことをあらためて知りたい方、メカ好きの方、投資家の方など、さまざまな方にお読みいただける一冊です。

著者紹介

那須直美

インダストリー・ジャパン 代表
工業系専門新聞社の取締役編集長を経てインダストリー・ジャパンを設立。機械工業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している。長年、「泥臭いところに真実がある」をモットーに数多くの国内外企業や製造現場に足を運び、鋭意取材を重ねる一方、一般情報誌や企業コンテンツにもコラムを連載・提供している。産業ジャーナリスト兼ライター、カメラマンの二刀流で、業界を取り巻く環境や企業の革新、技術の息吹をリアルに文章と写真で伝える産業ドキュメンタリーの表現者。機械振興会館記者クラブ理事。
製造現場ドットコム https://seizougenba.com

目次

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はじめに

 

 

第1章 歴史から学ぶ機械ビジネスの世界

1 人類はいつから機械を使うようになったのか
2 蒸気機関車がもたらした産業革命
3 社会の動きと製造業の変遷
4 「失われた30年」で日本の機械産業はどうなったのか
5 環境技術の進化とクルマ
6 「インダストリー4.0」で何が変わるのか
COLUMN 「過労死」の名づけ親になった医師

 

第2章 工作機械から学ぶものづくりの世界

1 「工作機械」の優劣は一国の経済の根幹に関わる要素
2 スマホから航空機まで多分野で活躍する工作機械
3 製品の品質を決める「切削工具」
4 工作機械の最重要ファクター「きさげ」とは
5 なぜ日本は研究開発者が育ちにくいのか
6 デジタル化でものづくりはどう変わるのか
COLUMN トランプ政権が製造業に与える影響

 

第3章 機械加工から学ぶ金型・部品と材料の世界

1 モノを量産するために欠かせない金型
2 金型のさまざまな種類
3 幅広い産業で活躍する「板金」とは
4 環境にやさしい日本発のエコマテリアル
5 レアメタルとそのリサイクルはなぜ重要なのか
6 技術情報流失リスクへの対策
COLUMN 下請取引を適正化するために

 

第4章 現場から学ぶロボットの世界

1 産業用ロボットとサービスロボットの違いとは
2 主なロボットの種類と役割を知る
3 働き方改革と産業用ロボットの活用
4 ロボットフレンドリーな社会に向けて
5 ロボットSIerとは何か
6 生成AIとロボットで未来を拓く
COLUMN 工作機械・産業用ロボットと経済安全保障

 

第5章 輸送用機械から学ぶテクノロジーの世界

1 「100年に一度」の変革期を迎える自動車産業
2 クルマの電動化の課題とは
3 EV化を支える技術「モーターコア」
4 次世代航空機の開発の動き
5 モビリティの変革と空飛ぶクルマ「eVTOL」
6 物流の自動化に向けて
COLUMN レアメタルの安定供給には何が必要か

 

第6章 建設機械から学ぶインフラ整備の世界

1 知っておきたい代表的な建設機械
2 日本の建設機械は国際貢献の分野でも活躍
3 大都市の地下を掘るシールドマシン
4 建設機械の自動化・遠隔操作はここまで進んでいる
5 脱炭素の実現に向けた実証実験
6 「宇宙無人建設革新技術」で未来が変わる
COLUMN 2040年の建設現場

 

第7章 宇宙開発から学ぶ機械産業DXの世界

1 宇宙利用は今や日常生活に欠かせない
2 小型衛星コンステレーションの用途と越えるべきハードル
3 私たちの生活を脅かす宇宙のゴミ問題とは
4 「アルテミス計画」は宇宙ビジネスを加速するか
5 宇宙システムで社会課題を解決する
6 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を支える日本の技術
COLUMN 宇宙の平和利用に必要なものとは

 

第8章 医療・情報通信機器・時計から学ぶ超精密加工の世界

1 通信機器はどんな変遷をたどってきたのか
2 小型化する部品の数々
3 最先端の精密技術を支える「UV転写装置」とは
4 デジタルヘルス社会を支える超精密な機械加工技術
5 身近な「歯の治療」に活きる超高速回転と超音波の技術
6 「幻の腕時計」の復活の陰にあったミクロン単位の技術
COLUMN 高齢化社会に向け模範的な役割を担う日本

 

第9章 世界情勢から学ぶこれからの機械ビジネスの世界

1 化石燃料から脱却する新技術「ITER」とは
2 最新技術に欠かせない半導体と機械設備
3 製造業がDXに取り組むよりも大切なこと
4 リスク回避に重要なBCP(事業継続計画)とは
5 安全性への取り組みは機械産業を守る
6 100年企業数世界一の日本で躍動する機械業界の企業
7 日本の製造業が世界をリードするために
COLUMN 急速に拡大する「金属3Dプリンター」

 

 

おわりに