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出版実績

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社会・経済の本
通信ビジネス

通信ビジネス

  • 著者:石野純也
  • 定価:1,848円(本体1,680円+税10%)
  • 発行日:2026年1月9日
  • ISBN:9784295411741
  • ページ数:264ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

20兆円規模の巨大インフラ産業を解剖!
絶え間なく「地殻変動」を繰り返す通信業界、次のビジネスの種は?

携帯電話契約が一般化し、通信業界は今や10兆円規模のインフラ産業へと成長しました。
しかし、この巨大市場に「安定」という言葉は存在しません。

10年に一度の通信規格の刷新、ガラケーからスマートフォンへの劇的な転換、異業種からの破壊的参入……。
通信ビジネスの歴史は、常に前提条件が覆される「地殻変動」の連続でした 。

そして今、また新たな、かつてない規模の激動が始まっています。
通信料収入の頭打ちや「土管化」への危機感をバネに、キャリア各社は金融・決済、小売り、エネルギー、さらには宇宙へとその領域を爆発的に拡張 。
単なる「回線屋」から、社会課題を解決する「次世代プラットフォーム」へと、その姿を劇的に変貌させようとしています。

変化こそが常態であるこの業界で、次に覇権を握るのは誰か?
2030年の「6G」到来に向け、ビジネスのルールはどう書き換わるのか?
その全貌を解き明かします。

本書は、単なる業界解説書ではありません。 衛星通信、AI活用、感覚の共有、遠隔操作……。 2030年の「6G」実用化に向け、通信がどのように社会を変え、どのような新しいビジネスの種を生み出すのか。その「カラクリ」を解き明かす一冊です。

・なぜ、KDDIはコンビニ「ローソン」を共同経営するのか?
・世界シェア18%のiPhoneが、なぜ日本ではシェア50%なのか?
・完成品では苦戦している日本メーカーが、部品ではリードしている!?
・スマホが直接「宇宙」とつながる時代が来る?
・6Gの時代、「味覚」や「触覚」まで送信できるようになる!?

など、業界のカラクリや大きな変化の前兆を多数紹介しています。

著者紹介

石野純也

モバイルジャーナリスト
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。IT関連の雑誌・書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブメディアや雑誌を中心に執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書に『ケータイチルドレン』(SBクリエイティブ)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)がある。iPhoneやスマートフォン関連の解説書も多数手がけている。

目次

目次

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はじめに 6G時代の幕開け

 

 

 

第1章 iPhoneとアンドロイドから学ぶモバイルビジネスの世界

1 垂直統合型でキャリア主導だった携帯電話ビジネス
2 iPhoneの登場で転換したビジネスモデル
3 水平分業の仕組みを取り入れ、世界でシェアを伸ばしたアンドロイド
4 なぜ日本ではiPhoneのシェアがここまで高いのか
5 問われる通信事業者の役割、通信から派生ビジネスへの拡大
6 スマホで変わったアプリのエコシステム
COLUMN ガラケーのこれから

 

第2章 トラフィックから学ぶ通信技術の世界

1 増え続けるトラフィックと5Gの登場
2 通信容量、通信速度を高めるキャリアアグリゲーション
3 5Gで次に期待される「ミリ波」
4 真の5Gと呼ばれる「5G SA」
5 「パケ詰まり」とは何か
6 スマホの次にはどんなデバイスが来るのか
COLUMN 通信事業者の海外進出

 

第3章 スマホメーカーから学ぶモバイル端末の世界

1 変わるメーカーの顔ぶれと中国メーカーの台頭
2 折りたたみスマホはなぜ生まれたのか
3 AIで変わるスマホのあり方
4 iPhoneはなぜ高価格化しているのか
5 SIMロックが禁止された理由
6 スマホメーカーを支えるチップベンダー
COLUMN ソニーの実力

 

第4章 通信料金から学ぶ大手プレイヤーの世界

1 通信業界の主要プレイヤーと新規参入者たち
2 携帯電話料金はどのように決まるか
3 人口減少への対抗策
4 ネット販売専業ブランドという通信事業者の新たなカタチ
5 「2年縛り」や端末の「0円販売」はなぜなくなったのか
6 携帯電話のショップはなぜこれほど多いのか
COLUMN 古い料金プランはいつまで使えるのか

 

第5章 新規事業から学ぶ5G以降の世界

1 金融・決済連携が始まった携帯電話の料金
2 通信事業者がなぜネットフリックスを販売するのか
3 ネットワークだけでなくソリューションまで提供するB2B事業
4 ビッグデータやIoTを活用したB2B2X事業
5 ビルや街全体を通信技術でデザインするスマートシティ
6 設備を持たないバーチャル通信事業者
COLUMN 通信事業者が手がける意外な派生事業

 

第6章 格安スマホから学ぶ新規参入の世界

1 格安スマホの料金が安い理由
2 格安スマホはなぜお昼に遅くなるのか
3 従来の格安スマホとは異なる「フルMVNO」
4 異業種から参入しシナジーを生む格安スマホ
5 増加するホワイトレーベル。ホリエモンが通信事業に参入?
6 IoTでも生きるMVNOというビジネスモデル
COLUMN SIMカードとは何か

 

第7章 基地局から学ぶ通信インフラの世界

1 スマホに電波が届くまで
2 通信機器ベンダーとは何か
3 専用機器からソフトウェアへ
4 海外に通信設備を広げる新ビジネス
5 衛星通信でスマホがどこでもつながる時代に
6 基地局投資にはいくらかかるのか
COLUMN 日本の端末の周波数対応事情

 

第8章 楽天参入から学ぶ通信政策の世界

1 切り離せない通信業界と政府の関係
2 楽天はなぜモバイル事業に参入できたのか
3 楽天モバイルが始めたプラチナバンドとは何か
4 中国ベンダーの通信機器はなぜ日本から消えたのか
5 複雑化するシステムと通信障害の関係
6 協力体制は築けるか?開始間近の非常時ローミング
COLUMN 電話番号の頭3ケタに「060」が追加されるのはなぜか

 

第9章 6Gから学ぶ通信ビジネスの未来

1 5Gはなぜ「失敗だった」と言われるのか
2 日本政府が推進する「Beyond 5G」の射程
3 言語的コミュニケーションを超える6Gの世界
4 空・海・宇宙に広がる通信の領域
5 基地局はAIでどう変わるのか
6 6Gは2030年までに実現できるのか
COLUMN 通信の世代の線引きはどうなっているのか

 

 

 

おわりに 通信ビジネスの面白さ