世の中には2種類の人がいると言えます。
経験から学んだことを別の事象に応用できる人と、経験したことと同様の事象であれば、経験を活かせる人。
後者でも多くのことを経験していけば、さまざまな事象に対応することが可能になりますが、
ひとつの経験から法則を見出し、他の事象に応用できる前者と比べると、その成長スピードの差は歴然です。
誰でも仕事の中で、何らかの目標を持ち、その目標を達成するために必要な行動を実践し、何らかの結果を得るという
「目標」→「実践」→「結果」
というサイクルを回しています。
しかし、経験から法則を見出し応用できる人はこれに加えて、もうひとつ
「体験/成果」→「内省」→「法則化」→「新たな挑戦」
というサイクルを回すことで、アウトプットのスピードと質を高めています。
このもうひとつのサイクルが習慣になると、
・1を聞いて10わかる
・何事にも的確に意見を言える
・ムダのない行動を取れる
といった高いパフォーマンスを発揮することができるようになります。
本書では、このもうひとつのサイクルを回す力を“ひとつ上の思考力”とし、
どうすればそれを身につけることができるのかに焦点を当てて、解説をしていきます。