▼ 生産性とモチベーションの高い「ホワイトな職場」をつくる方法
人が育たない、定着しない、給料も上がらないという「ブラック」な会社があります。
そうした環境を脱して、生産性が上がり、人が成長し、売上も上がる「ホワイト」なマネジメントを実現するための仕事術を52項目にまとめました。
それらすべての項目は4ページで完結。
気になったところ、知りたいところから読んでいただけます。
それぞれの項は、たとえば次のようなものです。
・自ら率先して「休み」をとる
・「判断」するのは報告をすべて聞き終わったあとでいい
・「8時に出社、18時に退社」が働き方の基本
・優秀なメンバーは3年で「卒業」させる
・メンバーが「1日1ミリでも成長する環境」をつくる
・「評価基準」でマネジャーの力量がわかる
▼ IBM「伝説のマネジャー」のチームを動かす全技術
本書の特徴は大きく3つあります。
まず本書のマネジメントの手法が、著者の言葉を借りれば「論理的で再現性がある『サイエンス』である」ということ。
つまり、「誰がやっても結果の出る方法」であることが1つ目の特徴です。
2つ目は、著者が、外資系企業ながら日本国内では戦前に創業され、実に80年にわたる歴史を持つ日本IBMの出身であること。
実は同社は2000年代はじめまで、「終身雇用」「年功序列」などの制度があり、著者も日本型雇用モデルの中で長く働いてきました。
そのため、単に外資系の合理性を振りかざすのではなく、日本企業の事情やよい点・悪い点への深い理解に基づいた内容になっています。
そして3つ目は、著者の高野氏が「マネジメントのプロフェッショナル」であることです。
営業課長や副社長補佐、米国本社の戦略部門、日本IBMを含む5社合弁のベンチャー企業の社長などを歴任。
日本IBMに戻ったあとも、サービス事業部長などを経て、IBMアジア太平洋地域の事業責任者を務めるなど、同社の中でも特筆すべきキャリアを持っています。
長くマネジャーとして活躍してきた著者だから書ける52の仕事術、ぜひあなたのマネジメントに役立ててください。