経営陣からは「何か新しいことをやれ」と言われるが、
「なかなか良いアイデアが出ない」
「いいアイデアが出たと思っても、決済が降りず潰されてしまう」
「決済が降りても、社内の協力が得られず、結局うまくいかない」
などの理由で新規事業がなかなか思うように進まないという状況は、
携わったことがある人であれば誰しも経験があるのではないでしょうか。
なぜ、こういった事態になってしまうのか?
どうすればこの状況を変えることができるのでしょうか?
イノベーションと呼ばれる「新しいもの」はその新しさ故に理解を得られないことが多いのです。
それをうまく進めるためには、企業内部に存在する次の5つの壁を乗り越えていく必要があります。
・発想の壁
・目利きの壁
・投資の壁
・市場の壁
・組織の壁
本書では、これら5つの壁を乗り越え、企業をイノベーティブな組織に変革することをゴールとしています。
今後どんどん人口が減少していく日本において、従来の産業だけでは限界が訪れるでしょう。
そんな状況を打破するには、新しい価値を生み出し、新しい市場を作り出していける、強い企業になることが求められます。
著者紹介
村山誠哉/大屋雄
村山誠哉(むらやま・せいや)
株式会社 iTiDコンサルティング シニアマネージングコンサルタント。技術経営修士(MOT:Management of Technology)。芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科修士課程修了。曙ブレーキ工業にて、新事業開発となる次世代の鉄道用ブレーキシステムの開発に従事。iTiDコンサルティングに参画後は、素材、自動車、自動車部品、精密機器、食品、美容業界と多岐に亘る業界にて「顧客の声を聞くだけではヒット商品は生まれない」をモットーに、クライアントの要素技術を生かした新規事業・新商品企画支援を多数実施。その他にあるべき姿に向けた業務プロセス改善などのコンサルティング、問題解決力、発想力、行動観察、ロジカルシンキングなどのセミナー・研修講師としても活躍中。
大屋雄(おおや・ゆう)
株式会社 iTiDコンサルティング マネージングコンサルタント。京都大学理学部卒、奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科修了。ソニーにて、CMOSセンサの開発に従事し、世界初のHDカムコーダー用センサ、携帯電話用イメージセンサのデバイス設計とプロセス立ち上げを行った。その後、液晶プロジェクターの開発に携わり、小型から大型機種の設計とプラットフォーム開発、中国での設計立ち上げを行った。日本の製造業をより強くしたいとの思いからiTiDコンサルティングへ参画し、自動車・電機・素材メーカーなど、幅広い業界において新商品立案や技術ロードマップ作成、新事業立ち上げ支援を行っている。