労働時間を全社的に管理・改善する画期的手法
働き方改革関連法案の成立によって、法律的に労働時間に上限が設定されることになりました。
そのため、各企業では労働時間問題への対策に関心が高まっています。
一般に労働時間対策というと、「変形労働時間制」や「残業の申請制」、
「ノー残業デー」の導入といった制度やルールの変更など、小手先のテクニックに
終始してしまいます。ただ、「働き方改革」で問われているのは、
労働時間を改善するための抜本的な対策です。
そこで本書では、労働時間を全社的に管理・改善するための手法として、
「労働時間MBO制度」の導入を提案します。
これは、労働時間に数値目標を設定して、それを部門ごと、
個人ごとにブレイクダウンして管理することで、会社としての数値目標を達成する手法です。
この制度を導入することで、「自分で考え自分で行動する社員=自律型人材」を
育成することができ、管理者のマネジメントスキルも向上することが期待できます。
さらに、このような取り組みの成果を社員に公開することで、経営の透明性が高まり、
社員のモラールやモチベーションが高まり、優秀な人材の確保や定着につながります。