本書の「まえがき」より
あなたが今、手にしているこの本は、私が実施している研修プログラムから生まれたものです。
その研修とはヤマチユナイテッドのような会社にしたいという要望に応えて、
6年ほど前から実施している画期的なもので、そのノウハウをこの本に詰め込んでいます。
その研修の目的は、
・多角化経営という戦略で安定と成長を手に入れること。
・そのために、幹部と社員全員が経営参加する会社に変えることです。
それには仕組み(経営手法)があります。
長い間やってきたその仕組みで、当社は事業数約50、年商合計200億円を超え、就業員720名、
就職人気企業ランク10位、地元のプロスポーツのスポンサーになるほどの余裕がある
企業グループになりました。その実績あるプログラムは、社長と5人以上の幹部もしくは
幹部候補たちが共に学び実践するものです。期間は10か月間。当社の研修所で二か月に一度、
合計6回にわたり一泊二日の講義を受け、会社に帰って実践するというものです。
(最近はオンラインでもやっています)。従業員20名以上の会社が対象ですが、
なかには1000人規模の会社も参加されています。幹部が中心となり全社員を巻き込み、
新規事業を企画し、会社の仕組みをつくり実行していきます。最後には経営改善の
中長期計画書を幹部の手で作ります。学ぶだけで実践しないのでは意味がないので
「連邦多角化経営実践塾」と名付けています。
おもしろいことに、研修の早い過程で徐々に経営の仕組みができ、幹部が急成長して、
社長が急に楽になります。新規事業に対して全員が前向きになり、
アイデアがどんどん出るようになります。結果として企業成長していくのです。
また後継者が参加し幹部とともに学びスムーズな事業承継を果たした企業も数社あります。
しかし、その研修受講にはいろいろなハードルもあります。経営のやり方を変えるのが怖い、
研修時間が取れない、幹部があまりいない、組織がまだ小さい、などです。
それで私は、この本を書きました。創業年数の浅い小規模会社の経営者、
これから会社を承継する予定の後継者にも読んでもらいたくて、
塾のプログラムの重要な部分を選び、惜しみなく書いた本です。
来るべき攻め時のためにじっくり読んで、自分でビジョンを考えてみて下さい。
なお本書は、実証済みのケースで書きたかったので、当社の事例での説明を多くしていて、
同じ事業のケースが何度か出てきますが了承してください。
この本を読んでいただきたい方は次の方です。
1 多角化しているがうまく行かない企業の方
2 従業員20人以上の多角化していない企業経営者の方
3 経営に参加する意欲のある社員の方
4 仕組みづくりで事業拡大したい方
5 経営多角化のやり方を知りたい方
6 とにかく実績を作りたいと思っている後継者の方
7 将来会社を大きくしたい小規模事業経営者
該当する方は、読みにくいところがあれば飛ばして、
どのページからでも気軽に読んでください。きっと経営に対する考えが変わると思います。
なお最後のページに、本を読んでいただいた方へのプレゼントで、他では読めない、
聞けない多角化情報、経営ノウハウなどの限定情報を入手できるQRコードを
印刷しておきますので活用してみてください。