スキンケア化粧品を開発・販売する外資系ベンチャーに勤める私は、
某大学との共同開発プロジェクトを担当することに。
大学を訪れた私の前に現れたのは、班目という変人研究者。
「疑似バリア層って、なに?」
その男は、私の曖昧な説明を鋭く指摘し、「君の説明は科学的でない」と言い放つ。
こうして、変わり者でとっつきにくい班目教授との共同開発が始まった。
そんなある日、班目と深い因縁のある町村常務が赴任先から帰国する。
気合いと根性を強制し、社内を混乱に陥らせていく彼には、ある思惑があった。
●「なんとなく」で判断して損しないための、「論理的」な考え方が身につく!
新しいビジネスや新商品の成否を「なんとなく」の印象で判断してしまう。
効果が不明確な施策も、これまでもそうだったからと「なんとなく」続ける。
その一方で、新しいチャレンジは「なんとなく」リスクがありそうだからやめておく。
ビジネスの現場では、こういった「なんとなく」の判断が少なくありません。
ですがその結果、損失を出してしまったり、好機を逃してしまったりしては、
もったいないとしか言えません。
本書は、そんな「なんとなく」の判断を減らし、
データや事実に基づいて「科学的」に思考できるようになるための本です。
社会人3年目の「山田咲良」と、変人教授「班目」との共同プロジェクトをとおして、
冷静で論理的な「科学的な考え方」がわかりやすく学べます。