出版実績

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マネジメントの本
デジタル人材育成の様々なカタチ[POD]

デジタル人材育成の様々なカタチ[POD]

  • 著者:角田仁/中村健一
  • 定価: 1,408円(1,280円+税10%)
  • 発行日:2024年6月12日
  • ISBN:9784295409915
  • ページ数:204ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

デジタル人材育成には様々なカタチがある。 現場のリアルな声を凝縮した一冊。

2023年の世界デジタル競争力ランキングで日本が32位と低迷する中、デジタル人材の育成が急務とされています。本書では、日本全国の企業や地方自治体におけるデジタル人材育成の取り組みを取り上げ、その多様なアプローチを紹介します。長崎、広島、群馬、愛媛、宮崎、福岡を例に、大学や企業、産官学連携、地方銀行など、地域ごとに異なる手法を解説。成功事例から学ぶと同時に、デジタル人材育成の難しさと、その本質に迫ります。

デジタル人材の育成という日本社会における喫緊の課題を解決すべく、デジタル人材育成学会は2021年4月に設立され、精力的な活動を続けてきました。本書は、その3年間の活動の集大成として、特に注目すべき事例をまとめた一冊です。

取り組むべき課題は多くありますが、本書が取り上げるのは、日本国全体で取り組むべきマクロ的課題である、以下の6つです。


【6つの課題】
課題① 中小企業の支援
課題② 学生をデジタル人材へ
課題③ シニア層の活用
課題④ 女性エンジニアの育成
課題⑤ 海外人材の育成
課題⑥ 地方での人材育成

これらの課題を一挙に解決できる勝利の方程式は存在しませんが、日本各地の事例を通じて、解決の糸口を提示していきます。

正解のない世界で、試行錯誤を重ねながら未来を切り開く。本書がその一助となることを願い、多様なカタチのデジタル人材育成の事例を皆様と共に探求していきましょう。

著者紹介

角田仁/中村健一

角田仁(つのだ・ひとし)
デジタル人材育成学会 会長。千葉工業大学 教授。博士(筑波大学)。デジタル人材Japan代表取締役社長。元東京海上日動火災保険(株)IT企画部参与(部長)。
1989年に東京海上に入社。主にIT部門においてIT戦略の企画業務を担当する。その後、海外部門でグローバルIT戦略の企画も担当。2015年からは東京海上日動システムズ(株) 執行役員として、東京海上グループの情報セキュリティやITSMの責任者を務めた。2019年、博士号取得を機に30年間務めた東京海上を退職し、大学教員へ転じた。2021年から現職(千葉工業大学)。松山市(愛媛県)CIO補佐官、昭島市(東京都)CIO補佐官、湯梨浜町(鳥取県)CIO補佐官も務める。

中村健一(なかむら・けんいち)
デジタル人材育成学会 副会長。日本アイ・ビー・エム(株) アソシエイト・パートナー/オラクルコンサルティングサービス事業日本統括。筑波大学 国際経営修士(専門職)およびExecutive MBA, Quantic School of Business and Technology 修了。2006年にIBMビジネスコンサルティングサービス(当時)に入社。2010年に日本アイ・ビー・エムに転籍。SCM・経理・組織/人事領域のコンサルティングからシステム導入・保守まで手掛けるともに、社内の若手コンサルタント・ITエンジニア育成を担う。2019年日本アイ・ビー・エム株式会社専務補佐・社長補佐を経て、現職。創価大学データサイエンス副専攻非常勤講師も務める。

目次

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MORE

はじめに
デジタル人材の現状と本学会の設立
人材育成には様々なカタチがある
中華ではなく和食の調理方法で
本書の構成

 

第1章 デジタル人材に関する「6つの課題」とは何か?

問題と課題の全体像
長年の課題をIT分野に特化して個別に論議する
「6つの課題」の背景と要因
「6つの課題」の根深さ

 

第2章 長崎のリアルな事例

素晴らしい産官学の連携
取り組みのきっかけと長崎での再会
まずは立地協定に調印して拠点を設立。次にハッカソンを開催 046
満を持して長崎事業所を開設
長崎大学・小林透研究室の取り組み
社会人教育を通じて地域のデジタル化を発展させる
第1回デジタル人材育成大賞の受賞
本事例の成功要因
今後の課題

 

対談編

第3章 【女性エンジニアの育成】MAIA/CEO 月田有香氏 〜地方在住の女性をプロのエンジニアへ~

MAIA・CEO 月田有香氏へのインタビュー
でじたる女子活躍推進コンソーシアムに込めた思い
人材育成だけでなく、就労支援まで一気通貫の支援
女性デジタル人材が確実に活躍する舞台を整える
着実に実績を作ってきたからこそ見えてきた課題
世界で女性デジタル人材の価値を向上させていく

 

第4章 【海外人材の活用】ビーアンドエム・代表取締役 荻野紗由理氏 〜地方と海外を結ぶ人材育成モデルの開拓者~

ビーアンドエム・代表取締役荻野紗由理氏へのインタビュー
偶発的なキャリアが産んだオリジナルのモデル
宮崎―バングラデシュ・モデルの立ち上げ時の課題
今後の課題と展望

 

第5章 【より多くの学生をデジタル人材へ】42Tokyo・事務局長 佐藤大吾氏  〜パリ発の無料プログラミングスクール~

42Tokyo・事務局長佐藤大吾氏へのインタビュー
二四時間の学びの場の提供とピアラーニング
コミュニケーションに強いエンジニアを育てる
対面がITエンジニア育成の近道
日本ならではの42の運営体制・オペレーション

 

第6章 【中小企業の支援】ふくおかフィナンシャルグループ 植木尚之氏 〜ITC銀行員による地域企業の組織的な支援~

植木尚之氏へのインタビュー
デジタル部門への参画の動機
デジタル化支援のためのIT教育の秘訣
誰かのためを意識したデジタル化支援
デジタル人材育成ための方法論化の重要性

 

事例編

第7章  広島県のデジタル人材育成 〜介護DXでのリスキリング事例~

広島県の特徴と現在地
介護現場におけるデジタル人材育成の好事例
カリキュラムの構成要素を考察する
ビジネスアーキテクトの重要性

 

第8章  群馬県のデジタル人材育成 〜クリエイティブ人材の創出とグローバル連携~

群馬県の概要
群馬県のDXとデジタル人材育成の現在地
未来のクリエイティブ人材を育てる「ツクルン」
TUMOセンターとのグローバル連携
ツクルンとTUMOセンターの関係と今後の展望

 

第9章  愛媛県のデジタル人材育成 〜女性エンジニア育成の先駆者〜

愛媛県の概要
県主導で実施している取り組み
愛媛でじたる女子プロジェクト
女性のデジタル人材育成の潮流と考察
事例編のまとめ―共通の成功要因を抽出する

 

終章  デジタル人材育成学会の3年間の歩み

本学会の歴史
設立時――まずは仲間集めと書籍出版
設立後の歩み――運営面の難しさ
新しい業務運営も実現
デジタル人材育成コンソーシアムの立ち上げ
今後の課題

 

あとがき(角田仁)
あとがき (中村健一)