出版実績

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仕事術・ビジネススキルの本
リユースビジネスの教科書

リユースビジネスの教科書

  • 著者:佐藤秀平
  • 定価:1,848円(1,680円+税10%)
  • 発行日:2024年8月9日
  • ISBN:9784295409939
  • ページ数:212ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

リユースで始める、儲かる仕組みづくり。

景気に左右されにくい業界、SDGs推進によるリユースへの関心の高まり、ECの普及などを背景に、年々急速な伸長を続けるリユース市場。多くの小売企業が参入を検討しはじめていますが、リユース業界に参入して事業を成長させるためには、買取、集客、査定、システム・データ管理など様々な課題をクリアする必要があります。そこで本書では、小売・リユースのコンサルティングおよびシステム開発を推進する(株)NOVASTO代表取締役の佐藤秀平氏が、リユースビジネスの成功ポイントを徹底解説します。

著者紹介

佐藤秀平

株式会社NOVASTO 代表取締役社長

1992年生まれ。大阪教育大学を卒業し、小中高の教員免許を取得。大学在学中の2013年、
法⼈の不良在庫を買い取り、ECで販売するというBtoBtoCのリユース事業で起業。中古
品の流通に関わり、モノの循環を担う⼆次流通ビジネスの楽しみを感じ、もっとこの分
野を極めたいという思いから、卒業後の2016年に株式会社船井総合研究所に入社。経営
コンサルタントとしてリユース業界、小売業界、EC業界、アミューズメント業界のコン
サルティング業務に従事。そのなかで、リユース業界のITの遅れを痛感し、同年に起業
して株式会社NOVASTOを設立。2017年に船井総研を退職し、NOVASTOに専念。「いい
循環から最適なコマース体験を。」をミッションとして掲げ、小売・リユース業界へのコ
ンサルティングやシステム開発による業績アップに注力している。

目次

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はじめに

 

第1章 リユース市場の最前線

リユースの市場規模は、約3兆円プラスα
市場には、約70兆円の「お宝」が眠っている?
海外でもリユース市場は拡大基調
日本の古物市場は世界を圧倒
パパママショップから、大型店・専門店化、そしてECへ
「お宝探し」から「安いもの探し」へ
ユニクロやロレックスなど、大企業も続々参入
「リユースを始めると、新品が売れなくなる」という思い込み
「いずれ売れるなら高いものを買う」という消費者心理
時代の先をゆくアップルとパタゴニア
「リユースビッグバン」の前に、メーカーは早めに参入するのが得策
リユース市場の課題と可能性
コラム01 「越境リユース」は高級ブランドと安物の両極端
コラム02 「リユース」と「リサイクル」の違い
コラム03 新品より中古が会社の成長エンジンになる?
コラム04 リユースビジネスの「属人性」と「標準化」
コラム05 リユース市場の広がりにおいて課題になるのは循環インフラ不足

 

第2章 リユースビジネスを始める11のメリット

リユースビジネスの11のメリット
1 新しい利益の柱をつくることができる
2 キャッシュフローがいい
3 景気に左右されにくい
4 ブランドイメージが向上する
5 顧客とのタッチポイントが増える
6 ロイヤルカスタマーとの関係性が深まる
7 顧客層が広がる
8 B級品がA級品に変わる
9 新品の開発・販売にフィードバックできる
10 採用力を強化できる
11 ごみを減らせる
リユースビジネスの難しさとは?
リユースビジネスは、課題解決の「万能選手」

 

第3章 リユースビジネスを実装する・基本編 ―目的を定めて明確化し、収益化までしっかり見据える

儲けるか、付帯サービスか?――目的を明確にするのが第一歩
目的によってKPIが異なる
リユース参入の3つのパターン
利益が出ないと頓挫する
「ブランディング目的」だけでは、イメージは良くならない
総合型か? それとも専門型か?
裏側の仕組みを整えれば、中小企業でも成功する
複雑なリユースビジネスを分解する
「自社」「代行」「買収」の3パターン
既存の顧客は案外アテにならない
リユースビジネスの法令には、細心の注意を
メーカーはインナーブランディングが成否を決める
ZOZOの例に見る、リユースビジネスの3つの成功要因
リユースビジネスに精通した人材の確保・育成が必要
コラム06 建築資材というニッチなリユースで起業

 

第4章 リユースビジネスを実装する・実践編 ―リユースビジネスのモデルプランをレベル別に理解する

あなたの会社の課題を解決するレベルからスタートしよう
レベル1 不良在庫・アウトレット品の販売 ―リユースビッグバンに向けた準備運動を始める
廃棄してしまっている在庫や不良品をリユースする
本格的なリユースビジネスに向けた準備運動
店頭で売りたくなければ、ECで売る
新品の画像やコンディション情報で売れるからラク
レベル2 店頭下取りサービス ―集客・販促しながら、ものを集めるノウハウを磨く
買取の面倒なプロセスをカット
あくまでも集客目的の販促施策
どのように中古品が集まるかがわかる
レベル3 返品商品の再販 ―返品商品を単品管理して再販するという新しい提案
本格的な下取りよりは難易度は低く、現実的な課題として存在する返品商品管理
在庫もアウトレットも返品も販売するECを立ち上げる
レベル4 ECでの下取りサービス ―いよいよ本格的なリユースビジネスへ
顧客も企業もメリットが大きい
一律ではなく、1品ずつ査定する
本格的なシステム構築が必要
レベル5 買取サービス ―正真正銘の本格的なリユースビジネス
ブックオフやゲオのような本格的なビジネスモデル
買取・再販の流れ
買取に付随する「商品特定」「相場の決定」「真贋判定」の3つのプロセス
買取サービスの壁と査定の基本
買取相場の課題
査定は人がやるべきか、システムがやるべきか?
リユース企業を買収するなら?
コラム07 相場は生き物⁉
コラム08 印刷会社がゴルフウェア専門リユース業界トップへ!
コラム09 リユース派生ビジネスの可能性 ――「レンタルサービス」と「お試しサービス」

 

第5章 リユースビジネスを実装する・事例編 ―3社の成功事例に学ぶ

CASE1 「アフターサポートのあるべき姿」を突き詰めてたどり着いた「リユースビジネス」の形
株式会社土屋鞄製造所 コミュニケーション本部CRAFTCRAFTS部 部長 笹田知裕氏
CASE2 個人店の経験を生かして、スノーピーク公式のリユースサービスを立ち上げる
株式会社スノーピークサーキュレーションコア 代表取締役 中上久範氏
CASE3 「めっちゃおもろいやん!」――これほどの巨大な未開拓市場でお客さまとの一期一会を楽しめるとは!
国内最大級のスポーツ用自転車買取・販売「バイチャリ」
クララ株式会社 代表取締役社長 家本賢太郎氏

 

第6章 企業も消費者も社会も、リユースで豊かになる世界へ

リユースビジネスを極めるに至る道
リユースビジネスなら何でも支援できる会社へ
企業より消費者のほうが変化のスピードが速い
リユースできるものが捨てられる現実を変えたい
解消すべきは、地域間と世代間の格差

 

おわりに

巻末付録 用語集